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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第9話 『決死の脱出行』

2013-12-06 00:12:19 | アルペジオ
東京レイブンズについて大分書いたから、こちらも忘れないうちに。
アルペジオは、東レ同様、今期のダークホース。

いやー、最初は何だ、このガチな軍艦設定と思ったけど、
ある意味で、これは、ファーストコンタクトものの変種だったわけで。
それに加えて、後半に入っての、メンタルモデルたちのはっちゃけぶり。

正しい意味で、萌えと燃えを並び立てていて、いい。

素直に、戦略の展開ぶりが面白いし、それを支えるキャラたちもいい。

まぁ、若干、401の人間のクルーたちが空気化しているのが何だけど、これはこれでいいんだろうな、と。

今回であれば、タカオのデレがちゃんと「蒼き鋼」の戦術の展開に繋がっているところがうまい。タカオの衣装の色が、それまでの赤から青に変わる、という演出もわかりやすいけど、あの場面でやられると、おお!って思うものね。

あるいは、ヒュウガの、テンションがメチャクチャ高いテンションも。
これはこれでいい。

今回の最後の部分は、あれ、401撃沈?、と思うものの、再三再四、イオナが「私は群像の船」と言ってるあたり、実は、イオナというメンタルモデルが究極の要素であって、物質的実体である戦艦(彼女の場合は潜水艦)はあまり関係がないのかな、と思う。

となると、沈んでいても、何とか二人?が助かれば再起もあるかな、と思う。

いや、実は、あの401の船体そのものが、一種のレプリカであり、ダミーだ、ということもあるのではないかな、と思っている。

要するに、ヒュウガが、401クルーが不在の折に、イオナのバックアップなのかダミー用の船体を作っていてもおかしくないし。それだけの設備も資源も硫黄島にはあったと思うし、何より、あのイオナ想いのヒュウガが、400や402の存在を度外視しているはずがないと思うのだよね、仮にも元旗艦であるわけだから。より大きな視野で、霧全体の勢力分布を理解しているはずだし。

それに、そういう撃沈も含めて徹底的にダミー化する意志があったからこそ、振動魚雷やその開発者である蒔絵をタカオに任せたと思うんだよね。

というか、そもそもイオナと群像を除く401のクルーまでタカオに乗船しているわけだから。401本体は、最悪、彼らがマニュアルでも動かせる状態にあるんじゃないかな。

最後の描写だと、タカオはヒュウガを拾いに一旦硫黄島の方に戻るようだし、そこで、既に起動済みの401本体で群像たちを探しに行けばいい。もちろん、そのためには、周囲に霧の脅威がない、ってことが大前提になるのだろうけど。それも含めて、コンゴウたちとまず、一戦交える必要があったんじゃないかな。向こうの戦力も戦意もいったん削ぐために。

まぁ、以上は、そんな展開があったら、軍師・群像っぽいな、ということも含めてのことなんだけど。

でも、この物語は、そういう、いい意味で、裏の裏をかく戦略ゲームの面白さもあるので。それは、物語の進行でもいえて。

たとえば、ハルナが蒔絵の屋敷で静養するあたりも、あれ、これ、横道に入ってる気がするけど、どうするのだろう、と思ったのだけど、しばらくそのまま刑部邸の描写が続いて、いよいよもってハルナたちのピンチというところに、イオナがさっそうと登場したりするところ。実際、あそこまでハルナ、キリシマ、蒔絵の物語に転じていたので、実はイオナたちの存在を忘れていたのだけど(なぜなら、もうアメリカに向かっていたと思っていた)、よもやの再登場だったわけで。

そういう見る側のミスディレクションも微妙にこの物語はけしかけているところがある。

なので、今回もそういう展開かな、と思ってる。

ということで、次回が楽しみ。

しかし、本作も、今回のダークホース。

本当は、こういう展開をIS2あたりに期待していたのだけど、ISの二期は一期と比べて恐ろしくつまらない展開になってしまって、がっかりしていた(あれ、そもそも原作が悪いのか?)。その穴を埋めてくれたのが本作だと思ってる。

こちらこそホントに1クールなので、ラストスパートが楽しみ。

しかし、あれが全編CGでの作成なのか。
凄いな。
最初こそちょっと違和感があったけど、実際に物語が動き始めたら全然気にならなくなってしまった。その点も面白い。
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