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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第122話 感想7: まさか『東京大学物語』が繰り返されるとは…

2020-02-21 12:13:39 | 五等分の花嫁
さて、そろそろ最終話から2日くらいたって、いい感じに反響も安定してきたところだろうから、ちょっと本音っぽいことも書いておこうかな。

今のところは、夢オチに至った背景とか事情とか、その(今後への)影響とか効果のほうに焦点を当てていたから。

でも、単純な一つの作品の終わりとしてみたとき、どうか?

いや、案の定、ツイッターとか見ると、素晴らしい作品をありがとう!、とか、四葉の花嫁、よかったです、とか、あの終わり方を肯定するものがどんどん流れてくるし、

「堂々完結!」とか「大団円」とか、えー、さすがにあれでそれはないでしょ?という礼賛の表現が、臆面もなく使われたりしていて。


でもさー、ぶっちゃけ、あんなヌルい、ぼんやりした終わり方、一つの作品としては、全然ダメでしょ?

はっきりいって、失敗作だし、よく行っても、あまたある凡作にまで落ちたよね。


そもそも四葉エンドって、それまであった伏線やら展開からしたら、無理がありまくりだし、これはちょくちょく触れてきたことだけれど、四葉って、あの五つ子の五人の中では、別格なくらい魅力に欠けるよね?

いや、それだけじゃなく、そもそも邪悪じゃない?

さんざんっぱら、キスとかそういうものから遠い存在と思っていたら、無意識のうちにあれこれ風太郎に手を出すし、

三玖には、なりすましで付き合おうとするのは倫理的にダメだと思う、とか素でいいながら、少なくとも、作品の公式見解としては、四葉が五月の姿のままで鐘キスの相手だった、ということでしょ?

まぁ、あの鐘キスは、風太郎の夢の中での描写となったから、現実世界ではノーカンだけどさ。

とにかく、鐘キスについては、まったくもって納得ができず、この点では、他の姉妹を推している人たちの憤懣やるかたない気分の方にまったくもって同意。


加えて、京都の子も、写真のことも、零奈のことも、全部、無視だし。

ありえないよね、それは、マジで。

それに、「全部、ウソ」(一花)も、「この恋がかなわないのも知っている」(三玖)も、「あなたに、つたえなければならないことがあります」(五月)、も全部、ぶん投げたまま。

ミサンガは? 指輪は? ついでにいえば、ウェディング・ケーキは?

もう、全部、どこに行っちゃったんだよ?


で、それを、語りの上では、全部、風太郎の妄想でした!、というオチで済ますのだから。

これじゃあ、江川達也の悪名高き『東京大学物語』とさして変わらないじゃん。

いや、あちらのほうが、いろいろな意味で悪質で悪趣味だったけどさ。

でも、今まで読んできたものは何だったんだよー!、という、読んで直後の憤りだけは、全く同じでしょ。

もちろん、『五等分の花嫁』は、事実上、2周目がほぼ約束されたようなものだけどさ。

それに『東京大学物語』のときとは違って、いまはマルチエンディングと、別ルートへの分岐は、読者の側にむしろ、ストックされた常識となっているから。

でもなぁ、やっぱり、あの夢オチは、予測してはいたけど、いただけない。

仮に、一休み的終幕にしても、別のやり方があったと思うけどね。

結局、「誰も選ばない」というエンドなのだから。


うん、悪態をつき始めると止まらなくなるから、今はこれくらいで。

おいおい続き的なものを書くかもしれないけどw

その一方で、ちょっと「総評」めいたものも考えていいかな、とは思っている。

あー、しかし、ホント、騙されたー、悔しいなぁ。
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