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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ソードアート・オンライン 第25巻 『ユナイタル・リングIV』 感想: ユナイタル・リングとアンダーワールドをつなぐ鍵はやはり菊岡と茅場、そして比嘉なのか?

2020-12-13 00:35:49 | SAO/AW
24巻でムタシーナに「絞輪」の呪いをかけられたキリト。
そのうえで最後に、SAOのラスボスの一体であるザ・スカルリーパーと遭遇して絶対ザツ名の危機。
それをどう乗り切るのか?

さらに『ユナイタル・リングIV』といっていたけれど、その一方で『ネオ・アンダーワールドI』でもあった24巻。
ユージオ似?のエオラインは再び現れるのか?

ということで、とりあえずスペース、空けときます。

感想2もあります。)


























































ザ・スカルリーパー改め「ザ・ライフハーベスター」については、冒頭、意外とあっさり、というにはもちろん苦戦してはいるけど、討伐に成功。

その結果、またもやキリトランドたるラスナリオの居住メンバーが増えていった。

それにしても、ここにきてユウキが言っていたインセクサイトのメンバーが合流するとは思わなかった。

だって、虫だよ?

いくらアバターとわかっていても結講キツイだろうなぁ、きっとイラストで見たら。

でも、多分、彼らの合流も、アバターには異形の者も存在しうるという点で、アクセル・ワールドにつながる伏線のようなものなのだろうな。

だって、AWなら、人外モードのアバターのほうがデフォルトだものね。


で、そうして味方を増やしたところで、対ムタシーナ戦の強行。

ただ、こちらもまた、ユイの意外なまでのガンバリで、ムタシーナを撃退し、「絞輪」の呪いは今回で解呪された。

これ、無駄に引っ張らなくて良かったなぁ、と思った。

むしろ、今回の対ムタシーナ戦のポイントは、その戦闘のさなかに、キリトが仮想研究会の〈先生〉と遭遇したことにあるのだろうな。

ムタシーナ戦の後の日常編で、おもむろにアスナと神邑樒が遭遇したところを見ると、やっぱりムタシーナの正体は神邑樒だと思うのだけど。

詳しくは、前に書いた次のエントリを見てほしいけど、

知性間戦争(5) ― ムタシーナの正体は誰? ユナイタル・リングの開発者は誰?

そこで書いたことからすれば、多分〈先生〉の正体は菊岡だよね。

でないと、初見のキリトに対して「キリト君」なんて呼びかけないでしょ?

ちょうど、キリトは神代博士に菊岡が今何をしているか、尋ねてもいたので、その流れから次巻で〈先生〉=菊岡が明かされそうな気がする。

あわせて、アルゴと菊岡の関係もね。

今回、アルゴは、シードネクサスのグローバル展開について調査している、と言っていたけど、その依頼主も菊岡じゃないのかな?と。

だったら菊岡が、カムラで重村博士とともに、世界中のザ・シードネクサスを繋げてユナイタル・リングを稼働させてもおかしくはないよね。

もちろん、第3者がユナリンを開発して、そこに菊岡が参加した、という可能性もあるけれど。。。

まぁ、このあたりは次回以降だろうな。

ただ、今回、一つ面白い事実として、ユナイタル・リングの大きさが、アンダーワールドの人界の広さとほぼ同じというところ。

単純に考えれば、アンダーワールドをいつかユナイタル・リングに上書きする、という話があってもおかしくはないのかもしれない。


で、そこで当然、関わってくるのが、エオラインたちがいる未来のアンダーワールド。

アドミナvsカルディナの、新たな異界戦争にしても、実は、早晩、アンダーワールドはリソース不足になって、アドミナとカルディナのどちらか一つしか生き残ることはできない、と誰かに吹き込まれたから、ということのように思うけれど。

まぁ、その誰かというのが、きっと茅場と比嘉に手引された「星王キリト」なのだと思うけどね。つまり、

アルミナ=星王キリト vs カルディナ=無印キリト

という争い。

これなら、ゆくゆく「知性間戦争」にもつながるしね。


(知性間戦争については以下のエントリーもどうぞ。

 知性間戦争(1) ― ソードアート・オンラインとアクセル・ワールドを結ぶミッシングリンク

 知性間戦争(2) ― 「神邑/カムラ」というSAOとAWで暗躍するトリックスター

 知性間戦争(3) ― 「帝城」はユナイタル・リングとアンダーワールド、そしてブレイン・バーストを繋ぐ不動点!

 知性間戦争(4) ― 『アクセル・ワールド』は「知性間戦争の成れの果て」の物語?

 知性間戦争(5) ― ムタシーナの正体は誰? ユナイタル・リングの開発者は誰?

 知性間戦争(6) ― 星王キリトの思惑、《同位体》のグラファイト・エッジ )



なんにせよ、背後で糸を引く者して、

茅場、比嘉、菊岡、重村、そして、神代

の重村研の面々+菊岡、というのは間違いないと思うのだけどね。

そこに、神邑樒とアスナがどう関わるのか。

この2人の関係については、キリトの手を離れたところで進みそうな気がする。

そして、そこにユウキやユナも絡んできそう。

というか、ユウキやユナの「魂=フラクトライト」について、アスナが樒と問答をすることを通じて、後日、アクセル・ワールドの黒雪姫の出生につながるんじゃないかな。

ということで、面白くなってきた。


もっとも、今回の引きである、冬眠するセルカの両脇に控える女性2人は、きっとロニエとティーゼだろうから、セルカだけでなく、2人も復活することで、異界戦争のその後についても明かされていくような気がするな。

まぁ、盛大なミスリーディングである可能性も否定できないわけだけど。


にしても、こういう形で、ユナイタル・リングをアクセル・ワールドを同時並行で進めていくようなら、そして、今回のように、単巻として一つの物語が完結せずに「つづく」とつけて、次巻にあれこれ持ち越すようなら、年に3冊くらいのペースは保って欲しいところだなぁ。

そうではなく、アクセル・ワールドのように年に1冊、のような刊行ペースになるようなら、いつまで経っても物語が進まない気がしていて怖い。

正直に言えば、いつか、ユナリンとUWがつながると信じているから、ユナリンのあとに唐突にUWの話になっても許容できるけど、

これ、普通に考えたら、相当無茶な構成なので。

だって、ユナリンからUWへの展開のところって、思い切りぶつ切り的な繋げ方だからね。

でも、このユナリンとUWを並列して書いていくスタイルを今後も続ける気なら、両者が並行して語られる理由、というかキリトが両方に関わりたいと思う動機の部分を、早めに出さないといけない。

でないと、相当に読みにくいから。

いまのところ、このユナイタル・リング編が、これまでのSAOの集大成になることはわかっているので、そうなると、一つの戦闘エピソードを書くにしても、ALOやGGOの登場人物たちも出てきそうな気がしていて、そうなると、それだけであっというまに紙幅をつかいそうだから。

その上、神邑樒の話や、それと多分、かかわっているユウキやユナの話も出てきそうだから。

少なくとも、アスナを感情的に動機付けて動かそうとしたら、ユウキの存在は捨て置け無いと思うのだよね。

で、その横で、キリトは、ユージオのことを考えないといけないわけでしょ?

もちろん、茅場もいるし。

そうなると、かなりギュッと圧縮して物語の道筋を先に示さないと、かなりの読者が、道に迷うことになると思うのだよね。

今のアクセル・ワールドがほとんどそんな形になっているように。

いい意味で、「XXX編」という形で、完結したエピソードをブロックのように積み上げる形にしてほしいな。


ということで、26巻を早めによろしく!
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