100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

世界のコドモたち編 ドイツの巻6 バンベルク4

2006年01月06日 08時54分23秒 | ドイツ

 バンベルクの続き。大聖堂でリーメンシュナイダーの彫刻に出会いました。(写真)私には絵画、彫刻などは「猫に小判」、「豚に真珠」なのですがなぜかこの人の名前だけは記憶にありました。

 それは以下のドイツ人ノーベル文学賞作家トーマス・マンの言葉です。1945年ドイツナチス崩壊直後の講演です。

 「ドイツ革命(16世紀のドイツ農民戦争)のこの最初の試みの悲しむべき結末について****ドイツの国民的人物であるルターは大いに責任があります」と述べ、

 それに対比して「当時ドイツに、私が完全な共感を覚える一人の男がいました。その名はティルマン・リーメンシュナイダーといい、敬虔な工芸の親方、彫刻家で木彫家***高い名声を博していました。****人間として、市民として高い声望を勝ち得て、市参事会員でした。***貧しい人々や圧迫された人々のために脈打っていた彼の心は、彼が正義であり神意にかなっている認めた農民の立場に味方し、領主や司教や諸侯に反抗***対農民戦への従軍を拒否****。彼はそのために、恐ろしい償いをしなければなりませんでした。***農民一揆が鎮圧されたのち、彼が反抗した勝ち誇る歴史的勢力は残虐極まる復讐を彼に加えたからです」(岩波文庫「ドイツとドイツ人」p17~19)


世界のコドモたち編 ドイツの巻5 バンベルク3

2006年01月06日 08時42分50秒 | ドイツ

 もう少しバンベルクの紹介をしておきます。この街の真ん中をレグニッツ川が流れているのですが古くは左岸が司教区で右岸が商人漁民区でした。そこでその中間すなわちレグニッツ川の中洲に市庁舎ができました。写真はその中州にある旧市庁舎です。

 なお、前回紹介したレグニッツ川沿いの家並みは旧漁民の家です。この街は西ヨーロッパでは珍しく鯉料理が名物です。旅行社の案内では夕食に出る予定でしたが季節外れということでダメでした。