100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「中国シルクロード」景観風景編 国境の町伊寧6 イリ大橋2

2006年11月07日 08時56分26秒 | 中国シルクロード

  というわけで、イリ大橋を渡りシボ族の人たちを探して歩きました。出会えませんでした。ところが色々聞いているうちにロシア人と自称する人(オロスと発音したのを直感的ロシアと理解しました)に出会いました。写真の人です。どう見ても、スラブ系には見えませんよね。東洋系ですよね。本人が私をからかったのかどうかは、よく分かりませんが、民族というのは主観的なもので本人の帰属意識が優先されるので、この場合も彼を信用しようと思います。

 彼らはオロス族と呼ばれ18世紀にロシアからこの地に移住してきて現在もロシアの習俗を強く遺しており少数民族と認定されています。人口は1万5千人です。

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「中国シルクロード」景観風景編 国境の町伊寧5 イリ大橋1

2006年11月07日 08時48分42秒 | 中国シルクロード

 このイリ大橋について前回も紹介した25年前のNHKの旧シルクロード取材班の本「シルクロード第6巻」(p177~180)にちょっと興味深い話が書かれています。  

  私たち取材班は、イリ河をはさんで伊寧市の対岸に住むシボ族  (注)を取材しようとした。ところがイリ河に架かるイリ大橋(350m)のところでとめられてしまった。ここから国境(80km、当時中・ソ)までは、いわゆる国境緩衝地帯として、一触即発の危機を和らげているのである。今、ここを越えて先に進めるのは、中・ソ対立以前からそこに住んでいるわずかな人々だけである。というわけで残念そうに対岸を眺める司馬遼太郎さんの写真が載せられています。

 しかし現在はこの橋を渡ることが出来ます。この橋を渡り司馬さんが眺めた位置に向けたのがこの写真です。

 (注)満州族の一支族で中国全体では約18万人、そのうちこの地  域に住む人たちは3万6千人。前回紹介した清朝乾隆帝の新疆地域征服にかりだされ、そのままこの地に屯田兵として居ついた人々の子孫。現在満州語は話す人が殆どいなくなり、かろうじてこの辺境に住むシボ族がそれを残しているのみ。

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