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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

西アフリカ」編 トンブクトゥとトゥアレグ人1

2007年06月22日 08時55分45秒 | マリ共和国

 西アフリカ訪問(マリ共和国、ガーナ共和国、ベナン共和国)は2002年のことなのでフイルム写真も記憶も劣化しつつあります。そこで「中国シルクロード」「中米」「ギリシア」に続いて「西アフリカ」編を時々入れることにしました。今後4編を順番に紹介していきます。旅程図は6月16日をご覧ください。 

 最初にサハラ砂漠の周辺諸国(ニジェール、マリ、ブルキナ・ファソンなど)に100万人~350万人と推定されるトゥアレグ人を紹介します。

 トンブクトゥの空港で飛行機待ちをしていた時1人の少年に出会いました。片言の英語で話をしました。勿論マリ共和国は多民族国家なので君は何人か?と尋ねました。彼の答えは「トゥアレグ人」との答えだったので、私「ラクダドライバーだな」。彼「イエス、そしてベラはロバドライバーだ(注1)」。私(ちょとからかい気味に)「日本人は?」。彼「ヤマハ(注2)ドライバーでアメリカ人は飛行機ドライバー」という答えが返ってきました。お見事!

 (注1) ベラ人はトゥアレグ人に隷属する奴隷。これについては後述の予定。

 (注2) この地方での単車は日本のヤマハのようです。誇らしげにヤマハの自動二輪を乗り回している青年に出会いました。

  写真を見てください。(アフリカ編の写真はすべてフイルム写真なのでこの6月16日にお願いした方法でご覧ください)どうです、誇り高く、威厳のある民族でしょう。トンブクトゥでのトゥアレグ人ガイド、モハメッドさんです。それに対して隣にいる日本人(私)の頼りなさ。背景の土のモスクに突き出た棒のようなものは修理の時の足場だそうです。

 この服装から彼らは「青い民、藍の民」とも呼ばれます。彼らの宗教は民族伝統の宗教色を遺しながらのスンニ派のイスラム教徒ですが、面白いことに女性はヴェールを被りません。成年男子だけです。この服装は砂漠の風と砂から身を守るためと、悪霊から身を守る(ウイキペディア英語版説)、厳格な階層社会なので目上の人を直視しない(lonely planet 説)ためなどの説があります。

 宮崎駿の「風の谷」のナウシカのイメージのモデルはこのトゥアレグ人だそうです。

 彼らは誇り高い民族ですが、各々の国々では少数民族です。そのため自前の国家または自治権を要求してそれぞれの国と対立してきました。ここマリでも1990年~1996年にかけて内戦がありました。今は一応収まっていますが、各国ともまだ火種は残っているようです。

コメント (1)
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