最初に紹介した大モスクは勿論世界遺産ですが、一般の住居も世界遺産に1988年指定されています。
ナショナルジオグラフィック(日本版2001年7月号)にかなり詳しくこのジェンネについて書かれているので、その一部を抜粋紹介しておきます。
「ジェンネの美しい建物はもろく、はかないのが難点。定期的に補修をしないと,雨期には雨で流され崩れてしまう。大干ばつに見舞われた1970年代と80年代には、多くの住宅が見捨てられてしまった。*****現在、オランダ政府から50万ドルの資金援助を受け全家屋の約8分の1にあたる168軒の修復に取り組んでいる。*****職人たちは、グリグリと呼ばれる呪文を唱え、家とその住人、そして自分たち自身から災いを守る。古いレンガを壊して再利用をする時は、同じ家の修復に使う。さもないと、レンガにかけた呪文の効力が失われると信じられているからだ。」
ジェンネにはもう一つ問題がおきています。この地に恵をもたらしてきたバニ川に灌漑用のダム建設計画です。ナショナルジオグラフィックはこれに対する住民の反対運動をルポしています。私がこの地を訪れたのは2002年2月ですが、当時この計画は一時中断しているように聞きましたが、はっきりたことは分かりませんでした。
写真は世界遺産の住宅です。