ドゴン人の村です。三角帽子の屋根の建物は穀物倉庫です。
NHKTVでは村人がこの上の断崖によじ登って祖先のお墓があると叫んでいましたが、これは少し不正確です。(9月15日放映「探検ロマン世界遺産)
14世紀初頭この地にドゴン人が来る前にはすでに先住民テレム人がいたのです。このお墓はこのテレム人のものでそれを現在ドゴン人が借用しているのです。そのことについてNHKTVの担当プロデューサーに尋ねてみましたが、番組の性格上あまり細かいことは視聴者に分かりにくくなるので省略したとのことでした。彼はこの村人がお墓の中からテレム人の使用していた土器など取り出して見せてくれたと話してくれました。私はその場面を放映しなくて良かったですね、といいました。何故ながらそこは世界遺産ですからと。そしてそれだけ調べられて先住民テレム人について番組では一切触れられなかったことは真に残念でしたと感想を述べておきました。
テレム人については殆ど何も分かっていないのですが、ドゴン人の話では身長は低く赤い肌をしていたそうです。ドゴン人がテレム人を追い出したのか、あるいは同化したのか良く判りませんが、このお墓だけでなく、穀物倉庫なども(写真のとは別)このテレム人のものを現在も借用しているそうです。(これはNHKTVプロデューサーの話)またこのお墓など今も行くことができない場所にあるところが多いそうです。したがってドゴン人はテレム人は鳥のように飛ぶことができたか、マジシャンだったと信じています。