100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「モロッコ」編 ユダヤ人2 フェズ2

2008年12月17日 09時01分03秒 | ユダヤ人

 写真は同じフェズのメラーです。地図で見ると次回紹介のマラケシュと同じく王宮に隣接しています。これは同じイスラーム圏の中ではモロッコは歴史的に濃淡はありますが比較的ユダヤ人に寛容だとされていますがそれでも迫害があるので王室が近くで彼らを保護し交易の儲けに預かることから来ているようです。これはモロッコの王室の伝統のようで現在のモハメッド6世の側近にはユダヤ人顧問がいます。(lonely planetp36)これは現在のイスラーム国家では大変珍しいことです。(歴史的には珍しいことではありません)

 なおこに近くには博物館、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)がありますがパック旅行の悲しさで訪れることはできませんでした。私が事前にお願いしていなければたぶん何の説明もなくここも通り過ぎていたでしょう。添乗員もメラーという言葉も知らなかったくらいですから。

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「モロッコ」編 ユダヤ人1 フェズ1

2008年12月17日 08時55分29秒 | ユダヤ人

「モロッコ」編を再開します。

 2008年11月19日でモロッコにユダヤ人(イスラエル人)の観光客が多いことを紹介しましたが、それには歴史的経緯があります。「中世から現代に至るイスラーム地域のなかでユダヤ教徒が最も重要な役割を果たしたのはモロッコで、アラブ・イスラエル紛争の始まる前の20世紀の半ばまで多数のユダヤ教徒が居住し、今日でもアラブ諸国で最大のユダヤ教徒人口(推定2万人)(注)を抱えている」(岩波講座世界歴史10 マグリブ中世社会のユダヤ教徒 私市正年論文p97)

 (注) 

 私市論文(1999年)によれば1948年28万5千人、1974年2万人ですが、2007年版の”lonely planet”によれば1万人~8千人とあります。この数字を現地ガイドに見せたところ現在はもっと少ないと話してくれました。その殆どはイスラエルへの移住でたぶん観光客の大多数は故郷?モロッコを懐かしんでのものと考えられます。  このように現在モロッコ(に限らず)のユダヤ人人口は激減しています。(注)

(注)

 たとえば、lonely planet(2000年版)ではウズベキスタンのブハラではユダヤ人居住者5000人とありましたが私が2005年に訪ねたときには600人と激減しており(ブログ2005年12月9日)、その後2007年6月のNHKの放映では150人なっていました。(ブログ2007年6月20日)

 今回の旅行ではフェズ、マラケシュ、エルジャディーラの3都市でユダヤ人ゆかりの地を訪れました。この写真はフェズの旧ユダヤ人区で現在は殆ど住んでいないようです。このようなユダヤ人区はモロッコではメラーと呼ばれています。日本語にもなっているゲットーと同じものです。メラーというのはアラビア語で塩を意味します。ユダヤ人がサハラからの交易品塩を取り扱っていたことに由来しているといわれています。フェズのメラーがモロッコでは最も古いとされています。

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