100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「イスラーム圏での例外的な自然崇拝」

2010年11月09日 09時23分42秒 | トルコ

 イスラーム教圏もキリスト教圏と同じですが例外的な光景をイスラーム教圏のトルコで見ていたので紹介します(トロイの遺跡の近く)。日本では神社などでよく見られる風景ですね。紙に願い事を書いています。現地ガイドのハーカンさんが珍しいもの見せると言って連れて行ってくれました。観光スポットではありません。ハーカンさんは何か秘密のものを見せるといった様子でした。イスラーム教徒にとっては許すことのできない異端の風習です。ハーカンさんはイスラームが来る以前の信仰だと説明していました。

 

 

 

 


「バルカン半島」編 マケドニア共和国17オフリド7

2010年11月09日 09時18分38秒 | バルカン半島

 今回の旅行で一番びっくりしたのがこの聖母子像でした。このように自然の中に聖母(神)が祀られている風景は東南アジア、日本では珍しくないというよりは普通です。日本の神社仏閣は鬱蒼とした木々に包まれているし、ちょっとした林をよく見ると祠があり神仏が祭られている風景は今はだいぶ少なくなりましたが、かってはよく見られました。東南アジア、日本では自然と共に神仏があります。自然が神仏でもあります。

 しかし、キリスト教の教会やイスラーム教のモスクでは全く自然は排除されています。皆さん、木々に囲まれた教会、モスクを見られた方がいらっしゃいますか。ないですね。

 キリスト教、イスラーム教では「神」「人」「自然」は全く互いに隔絶した存在です。以前私はヨーロッパを旅行していて林に祠などが無いかとキョロキョロしてみました無駄でした。

 自然と神とのかかわりを描いた宗教画は私の記憶ではイタリア、アッシジにあるジョットの作品「小鳥への説教」だけですが、「説教」ですから、「神(聖フランチェスコ)」と「自然」は、はっきりと区別されています。それでも自然とのかかわりを描いた数少ない宗教画だと思うのですが。

 というわけで私はこの風景?を見て恥ずかしながら思わず歓声をあげました。長年ヨーロッパでこのような構図を見たかったからです。

 ここはかって病の隔離所(ハンセン氏病など?)であった所が聖母マリア教会になり「地球の歩き方」にも”lonely planet”にも記載のない小さな教会でした。