マケドニアから国境を越えてアルバニアに入った時、「ナンジャコレハ!」という光景を見ました。トーチカ(注)の群集でした。残念なことにこの時は撮影を逸しました。この写真はその後の点々とするトーチカです。ちょっと小さくて見づらいですが画面中ほどに目玉2つのが見えますね。アルバニア国内に約30万個あるそうです。
アルバニアは今回の訪問国の内ユーゴスラビアに入っていなかった唯一の国です。自称社会主義国の国でしたが、ホッジャ独裁政治下次第に他の社会主義国とも絶縁し、自国を鎖国状態にしました。その時(1976年から)外国の侵略から国を守る手段としてこのトーチカを作ったというわけです。
アルバニアは世界で一番裕福な国なので外国が攻めてくる可能性があり国民が一丸となってこのトーチカを作り国を守ろうというホッジャの説明をガイドのGEZIM(2010年10月30日)も本気で信じていたそうです。彼は現在2個のトーチカを持っているので日本の皆さんに御希望なら無料でお譲りしますよと冗談を言っていました。
(注)コンクリートで堅固に構築して、内に重火器などを備えた防御陣地(広辞苑)