ここはどこだと思いますか。お寺ではありません。民家の仏壇です。8畳くらいの部屋が仏間専用になっています。豪華さはともあれ日本の仏壇とは決定的に違う点があります。それは先祖の位牌がないことです。日本では先祖のことを「ホトケサマ」と呼びますがブータンではそのような祖先崇拝の考えはないのです。したがってお墓もありません。それについては後日触れる予定です。
お供えに「柿の種」がありますが、日本人の仕業のようです。
ここはどこだと思いますか。お寺ではありません。民家の仏壇です。8畳くらいの部屋が仏間専用になっています。豪華さはともあれ日本の仏壇とは決定的に違う点があります。それは先祖の位牌がないことです。日本では先祖のことを「ホトケサマ」と呼びますがブータンではそのような祖先崇拝の考えはないのです。したがってお墓もありません。それについては後日触れる予定です。
お供えに「柿の種」がありますが、日本人の仕業のようです。
ブータンは仏教(ティベット仏教系)を国教とする世界で唯一の国です。
この13日に仏画の教室を紹介しましたが、ブータン小・中学歴史教科書「ブータンの歴史」は「ブータンの文化と歴史における絵画の重要性」という章を設け18ページにわたって絵画と仏教とのかかわりを詳説しています。一部抜粋紹介しておきます。
「ブータンの芸術は宗教の要素が強く、芸術は単なる作品に終わるものではない。仏教において、絵を描くということは布教活動や瞑想行為の役割を持つ。つまりブータンにおける芸術とはまず何よりも、信仰行為という意味なのである。 西洋をはじめとする多くの国で、芸術や絵画は自己表現の手段である。絵画や彫刻に託されるのは個人の思いである。芸術家は作品を通じて自身の世界観を表現するものである。しかし、ブータンではそうではない。描くこと、彫ること、それ自体が宗教行為なのである」
このように絵画に対する考えは絵画だけでなくすべての人間活動に適用されているようです。
現地ガイドのブタさんは寺院に入ると説明前に必ず礼拝の儀式を行います。まずこの写真のようのポーズになり、ついで(次ページ)