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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「世界の酒」編 パキスタンの酒

2012年11月25日 08時14分07秒 | 

 

 パキスタンはイスラーム教国なので禁酒で勿論販売はもちろん製造もしていないと思っていました。ところが外国人向けという名目?で製造されたビールをフンザ地方のカリマバードの小さい店で見つけました。写真の缶ビールですがさすがに高く日本円で1000円もしました。ボラレタ感じもありました。フンザ地方はイスラームでも戒律があまり厳しくないイスマイール派なので飲酒も許されているのかな。

 このビールはパキスタンの唯一のアルコール飲料で首都イスラマバード隣のラーワールピンディーでイギリスが1860年製造を始めて現在に至っています。

 実はパキスタンではこの時より前に非合法の酒に出会っていました。ある旧領主の館のホテルに泊まった時です。夕方ホテルの売店で客がいないのを確認して店番をしていた若い男性にこっそりとアルコールは飲むかと尋ねてみました。彼は下のテーブルの引き出しを開けて一升ビンぐらいの大きな瓶をにっこりと笑顔で見せました。そしてコップに注いで飲ませてくれました。かなり強いアルコールの度数であまりおいしくはなったのですが飢えていた私はこの酒を売ってくれないかと頼んでみました。彼は夜10時に用意をしておくからと取りに来るようにとのことで10時に出かけペットボトル1本を手に入れました。現地の値段としてはかなり高価であったように記憶しています。さっそく気持ちよく頂きました。ところが間もなく強烈な腹痛と共にものすごい下痢が始まりました。翌朝まで続きました。そして下痢は日本に帰るまで続き体重は5キロ痩せました。

 どうやらこの酒は以前紹介したカラーシャ族の村で作られているようです。カラーシャ族はイスラーム教徒ではないので醸造が許されているようです。酒で儲けて家を建てというところに行き醸造場を見学しました。少しなめてみると下痢の酒の酒でした。原料はアンズ、桑の実、砂糖だとのことでした。どうやらここで作られた酒が非合法にイスラーム教徒に広がっているようです。

 白状しますとこの時添乗員の中谷さんが山田さん買わないのですか言われ下痢の恨みを瞬間忘れ購入してしまいました。しかし、下痢が恐ろしく6年たった今もそのまま冷蔵庫の中にあります。

 同じイスラームの戒律の厳しいイランでは22日間全くアルコールには出会いませんでした。ノンアルコールビールだけでした。地下にはあるようですが。どうも現地ガイドも飲んでいるようでした。

 

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