マダガスカル島は不思議なところです。地理的には人類発祥のアフリカ大陸に隣接しています。したがってマダガスカルには古くから人類が住みついていたと考えるのが普通です。しかし、実際に住み始めたのは今から2000年~1500年前からです。アフリカから遠く離れた日本列島でも遅くとも数万年前には人類が住んでいました。しかも、この2000年~1500年前に住み始めた人たちはアフリカ大陸からの移住者ではなく東南アジアからの人たちでした。というわけで日本人は東南アジア系と北方系の混血とされているのでマダガスカル人とはかなり近い血縁関係にあります。写真をご覧ください。スルーガイド(全行程の現地ガイド)マミ(Andriamorasata Mamy Hantenaina)さんです。日本人と紹介しても違和感はないでしょう。
我々のバスを運転してくれたセラさんは私の知人にそっくりの顔立ちでした。遺伝的にも言語でも東南アジア系であることが実証されています。勿論、後日アフリカ系の人々が移住してきたのでアフリカ系の顔立ちの人たちもいます。またアラブ系の影響もあります。たとえば「こんにちは」は「サラーマ」といいますが、私はなんとなくこれはアラビア語の「アッサラーム」に似ているような気がしたのでマミさんに聞いてみるとやはりアラビア語起源とのことでした。