本年もよろしく。
前回紹介した日本人戦没者追悼碑は建立のいわれに書かれているようにチェニガンというお寺にあります。ちなみにミャンマー人のお墓はありません。なぜなら以前(2011年10月28日)紹介したように「お墓があるのは、仏教国では日本だけである」(「ブータン仏教から見た日本仏教」(今枝由郎)からです。
このお寺には学校がありました。写真は教室です。
ミャンマーのお寺は僧侶の修行と同時に歴史的に子供たちの世俗的初等教育の場でもありました。したがって、ミャンマーは伝統的に識字率の高い国でした。現在は都市部を中心に公立の学校が主流になってきていますが費用の関係もあって農村部を中心にお寺の学校、寺子屋がまだかなり残っているようです。「ミャンマーを知るための60章」は「僧院は貧乏人が通う時代遅れの学校になってしまった」(p163)と記しています。
ここの寺子屋は勿論授業料は無料で、教える先生はボランティアですが、寄付などによって公立の先生の半額くらいの給料をもらっているそうです