名所と聞いてた訊ねてみるとナンだこれはと、がっかりすることは間々あります。そこで3箇所のがっかり名所とそれだけではあまりにも味気ないのでその周辺箇所を紹介します。
最初はガイドブックによれば「ライン河最大の名勝」とされるローレライです。コメントの必要はないですね。
写真は世界遺産に指定されているルーマニアの5つの修道院の1つヴォロネツ修道院(1488年完成)です。有名なブルガリアのリラの僧院もそうですが、外壁に鮮やかなフレスコ画が描かれているのが特徴です。題材は勿論聖書ですが、中には歴史的事件もありました。
今回で「ルーマニア編」を終わりにします。(ドラキュラの生家など落としているところもたくさんありますが)最後にまったく些細なことですが、6年たった今も強烈に記憶に焼きついていることを紹介します。何処の町か忘れましたが、オープンカフェみたいなところでビールを1本だけ取って飲んでいました。そのテーブルに若い1組の男女がビールとつまみを持って来て座りました。私の前につまみがないのを見て、自分たちのつまみを勧めてくれました。これだけのことです。しかし異国の汚いジジイと同席すら嫌がられるのにつまみまで勧めてくれる今時の日本の若いアベックがいるでしょうか。なぜ彼らの写真を撮らなかったのか、いまだに悔やんでします。
今回の話、このブログの冒頭、すなわちこの「ルーマニア編」の最初に紹介したルーマニア人のホスピタリティーはルーマニアを象徴しているような気がします。 私は「広く浅く」がモットーなので海外旅行でも同じ国、地域を幾度も訪ねようとは思いません。しかしゴルノグラードからのマッターホルンを見るためにスイスと、美人が溢れ?牧歌的で人情実豊かな、安くておいしいワインのルーマニアには再度訪れたいと思います。
道端にテーブルを置いてビールを飲んでいるいる人がいたので話しかけてみるとドイツから来た鉱山探索師ということでした。平たたく言えば、一攫千金を狙う山師というわけです。以前この地方に金鉱山があったそうです。
面白いことにこの教会が観光名所になることで村人たちの礼拝の妨げになってきたので新しい教会を作ることにして、古いほうを観光専用にする準備をしているところだそうです。そこで内部にフレスコ画を描くためにただいま、おばさんたちが顔料製作中というわけです。(写真)