年越しパーティに持っていったパテは、こんな感じで作りました。
以前(2007年3月、2008年9月)も作ったので、大分馴れてきましたが、その割には手間取ったなあ。肉だねを何度もさわったので、何度も手を洗わなくてはいけなかった気がします。
全ての材料をカンペキに揃えてから作業開始するのが重要です。
今回は鴨を入れてみたのが新趣向かな。
でもせっかく鴨を入れたのに、豚肉(脂肉)の割合が多すぎた気もします。鴨肉というものを初めて扱ったのですが、もも肉より胸肉の方が大きいのが以外でした。
鶏もも肉が結構立派なのに比べ、鴨もも肉はなんだか小さいです。
考えてみたら、空を飛べない鶏は脚(もも)が発達しているけれど、鴨の場合は飛ぶ訳だから、むしろ胸肉の方が発達している訳ですね。なるほどひとつ賢くなりました。
今回は型でも少し悩みました。
我が家にはガラスのテリーヌ型が1つしかありません。
もう1つ、型が必要で、どうしようか悩みました。ガラスの型を買うことも考えましたが、どうせ買うなら本物のフタつきテリーヌ型がいいし・・。
手持ちのパウンド型でいいか、と決めたのですが、念のため水漏れしないかチェックしてみると・・・。
ほとんど全ての型が漏るということが分かりました(チェックしてよかったよ。私にしては先見の明があったわ)
漏らない型を選び、更に念のためアルミ箔で内張して使うことにしました。
さてさて、これまでの失敗から学んだポイントを復習して、作業開始。
・お肉やレバーを買うときは馴れたお店で新鮮なものを
・肉は種類ごとにFPに(固さが違う肉を混ぜると、固い方の肉が細かくならない)
・レバーは炒めてから練り込む(生レバーを練り込むとちょっと生臭い)
・炒めたレバーは包丁で切る(FPだとペースト状になりすぎる)
・塩はよく利かせる
・プルーンやいちじくを入れる場合は、紅茶でなくお酒で戻す(水っぽくなる)
・丸い型の場合は方向が分かるようにする
・型にはたねを詰めすぎない(肉汁が溢れて天板が大変なことに)
・焼くときはフタをする
■■鴨肉入りパテ
■材料
(肉)
豚バラ肉 500g
豚ロース肉(もも肉がなかったため) 300g
鴨モモ肉 220g
鴨ムネ肉 460g
(肉以外の練り物材料)
鶏レバー・ハツ 400g(飾り用+練り込み用)
卵 1個
ピスタチオ 50g
コショウ 小さじ1/2
タラゴン 大さじ1/2
ニンニク(微塵切り) 大きめ1片
たまねぎ(微塵切り) 1個
ヤマドリタケモドキソテー(微塵切り) 50gちょい位?
塩 2kg(肉1.5kgとその他計約0.5)×1.1%=22g用意
レモンの皮すりおろし
ブランデー 結構沢山
(包むもの・飾るもの)
ベーコン(包むため)
金柑
レモンスライス
■作り方
もしよかったら過去の記事も参照下さい。手順は過去の方が丁寧かも。
2007年3月 2008年9月
(1)豚バラ肉、ロースは塊を買って、塩をしてピチットで包み3晩ほど包んでおきました(ピチットシートは毎日取り替え)。
(作業当日)
(2)鶏レバー、ハツは切り開いて血の塊や脂肪を綺麗にし、ブランデーにしばらく漬けておく。
(3)レバーに強めに塩をして炒める。一部を飾りとしてとりおき、残りのレバーを包丁で微塵切り。ハツはFPで細かくする。
(4)肉類を、それぞれFPで適宜微塵切り(あまり細かくならないように)。
(5)全ての材料を混ぜてしばらくおく。
実は今回、用意した塩を全部は使いませんでした。
半分強入れて味見し、かなり塩辛かったので残りの半分程度を入れ、少し残したのです。
でもやっぱり全部入れた方がよかった・・・。
(6)肉だねを寝かせている間、型と飾り用の具の準備。
型にバターを塗り、スライスしたベーコンを敷き詰める。
金柑を縦半割にして種を取る。
フォアグラの缶詰を開け、スティック状に切る。
(7)型に半分ほど肉種を詰め、飾りの金柑とフォアグラ(レバー)を並べ、上にも肉だねを詰める。ベーコンで上側を被う。
丸い型の場合、具の並んでいる方向にあわせてピンクペッパーを並べる。
(8)レモン輪切りとローリエを並べ、フタをして、オーブンで湯煎をして、約1時間焼く。
肉だねが縮み、周りの肉汁が沸騰していればOK。
(9)オーブンから取り出して冷まし、その後重石をして一晩おく。
(10)パテの周りの煮こごりを取り除き(実は捨てないで冷凍してあります。ハンバーグに混ぜようかと思って・・)、キッチンペーパーで拭いて水分をぬぐう。
焼くときに使った型を、一度よく洗って乾かし、そこにパテを戻す。
煮こごりからとれたラード、およびクラックリングを作ったときに精製した鴨の脂を熱くし、パテの周りに注ぎ込む。表面をしっかり覆うのが望ましい。
(11)weckの型の場合、同様に綺麗にしたパテを綺麗な型に入れ、オリーブオイルを注ぐ。ゴムパッキンとフタをして、しばらく煮沸し、脱気する。
(12)食べるときは、表面の脂をこそげておとし、適宜スライスする。
ピクルスやチャツネ、ママレードなどを添えてパンと一緒に供する。
■今後の課題
・ベーコンは必要ないかも。
・もしくは自分でパンチェッタを作るべし。
・湯煎のやり方ではいつも苦労するけれど、いい方法はないだろうか。
テリーヌ型の半分以上の高さまでお湯を張ると本にはあるが、湯煎用の器を使わず、天板でもいいかな?
天板の高さはせいぜい2cmだけど、大丈夫かしら。
・味見して塩辛くても、更に更に塩をしても大丈夫。
●おまけ
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パテを作った際の煮こごりにはとてもよいダシが出ています。捨てるのは勿体ないので、一度煮立てて冷やし脂と分離しておき、冷凍しておきました。 シチューか何かを思っていたけれど、たまたまハンバーグを作ったので種に練り込みました。
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結婚以来2回目くらいの滅多に作らないハンバーグですが、とても美味しく出来ました。
ソースは、お正月のパーティの残りのベリーソース、ウスターソース、トマトペーストを適当に混ぜ合わせて作成。これもおいしかったなー。
分量が適当なので、一期一会の味だ・・・。