タンカン、ってご存知ですか。
九州や屋久島のあたりで育てられている、濃いオレンジ色のとっても甘い柑橘です。
皮は薄く、手で綺麗に剥くことが出来ます。（やや固いので最初だけナイフで切れ目を入れるとよいです）
果肉には種がほとんど無く、袋（じょうのう）はあまり厚くないので、袋ごと食べてしまうことができます。大きなサイズのタンカンはじょうのうがやや固いので、（大きなみかんのように果肉だけ吸い出して）袋を残してもよいかもしれません。でも八朔のようにナイフでじょうのうを剥くほどには厚くないです。
このあたりでは滅多に見かけることもなかったのですが、お友達から、これで何か面白いものを作ってみて！と一箱プレゼントして頂きました（ca_nonさんありがとうございます！）。
どっさりのタンカン！ど、どうしよう!?
でも、量が多い方が、燃えるの☆
（最近はスーパーに売っているひと袋くらいじゃ物足りなくて製作意欲が湧きません。。。）
という訳で、『プリザービング』を読み返したりしながら、色々なものに挑戦しました。
■2010年タンカン関連製作品（これから記事にしてリンクをつけて行きます）
・タンカンママレード
・丸ごとタンカンのビネガー漬け
・丸ごとタンカンのリキュール
・タンカンの輪切りコンフィ
・タンカンジュース
・タンカンジュースのカス使用のママレード
タンカンは、フルーツとして食べたことはありましたが加工は初めてです。
ポンカンと似たような、油胞がしっかりして、白いところが薄いタイプの皮です。
まずは基本のママレードから、ですよね。
ポンカンは皮の苦味が強いと聞いていたので、タンカンはどうなのか心配でしたが、ネットで検索してみると、手作りする方もいるようだし、販売しているお店や地域もあるようです。
私も挑戦してみなくては
■■タンカンママレード
■今回の失敗をふまえたお勧めの作り方
(1)皮を剥き、お湯で茹でこぼし、（一晩）水で晒しておく。
(2)果肉はスティックミキサーでピュレ状にし、ザルにあけ液体と固体を分離する。
固体部分のみ土鍋に入れフタをして、電子レンジで柔らかくなるまで煮る。
（果汁は一部ジュースとして取り分けてもよい）
(3)皮を細長く刻み、半量を水でゆすぐ。
(4)柔らかくなった果肉固形部分、果汁、皮を同じ鍋に入れ、砂糖、レモン汁を適宜加え、適度に煮詰める。
えーと、こう書くととてもシンプルですが、やはり初めてのフルーツなのでハプニングが。
皮を刻んだ後、丸一日晒したし白い部分も少ないし、苦味も消えただろうと、味見もせずに果肉や果汁とあわせてしまったのです。
煮始めてしばらくして味見してみると、これまでのママレードでは感じたことがないような、舌がしびれるような苦さ！
どうやらタンカンの苦さは、白い部分ではなく油胞にあるようなのです。
急遽煮詰めるのを中止し、希釈の手だてを考えました。
新たにタンカンを剥くところから始め、今度は皮を刻んだ後全て水でよく晒しました。
この第二陣を、とっても苦い第一陣に加えて、なんとか中くらいの苦さに。
何しろ沢山のタンカンだったので、最初の仕込み量も普段より多めだったのに、希釈のため第二陣が追加されて、要するに２倍になってしまい、我が家で一番大きな寸胴鍋にたっぷんたっぷんです。
寸胴鍋から浅い鍋に小分けにして、結局４回煮詰め＋瓶詰め作業をしました。
いやいや、味見は重要だと再認識。
 |
こちらがタンカンです。 |
 |
上の写真では大きさがよく分からないので再度撮影。 |
 |
紆余曲折のタンカンママレードその１。 |
 |
１回目は割としっかり煮詰めたみたいで固めです。 |
 |
タンカンママレードその２。 |
 |
タンカンママレードその３。 |
 |
タンカンママレードその４。 |
 |
朝から格闘して、４回目の頃はもう夕方・・・。どうやら煮詰めるのに疲れてしまって、煮詰めが足りないようです。ゆるめ。 |
今回、果肉をミキサーで粉砕したので、不透明なママレードになりました。
でも検索したところのひとつでは、透明なジュレ状のママレードでした。
一体どうやったら透明に？
一房ずつ、袋を取り外して果肉だけ取り出して煮たら透明になるのかしら。
これだけ小さくてジューシーなフルーツの袋を外すのはかなり大変そう・・・・。
でももし機会があったら少量でもやってみたいような気がします。
