採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

巻き柿の準備

2011-12-15 | +干し柿・干し芋・栗

巻き柿用ののMy柿、ひとまずあらかた干しあがったものの、その後の管理に苦戦しています。 

 

2011/12/14手作りの箱

今年は、以前買った段ボール板(f段)で、こんな風に収納用の箱を沢山作りました。箱本体もフタも段ボールなのでとても丈夫。
中にはキッチンペーパーとオーブンペーパーを敷いてあります
ざっと乾いたらここに詰めていき、水分が均一化したら再度フタを開けて風にあてればいいと考えていました。

2011/12/13My鶴の子柿

こんな風に割と綺麗に、一層に並べて寒いところにおいておきました。


ところが、久々に開けてみると、ぽちぽちとカビの被害が!
何時間もかけて全部チェックし、麺棒とアルコール(お酒)でなんとかぬぐいとったものの、これまでにはない被害の大きさにショック!

干している間は全くカビ問題はなかったのに・・・。
ここ数年、割とおおざっぱにしまっておいても大丈夫だったのに、こんなのは初めて・・・。 
何故今年はこんなに被害が???


これまでは、ありあわせのお菓子の空き箱(段ボールに比べるとペナペナで薄い)か、空き缶に柿をしまっていました。

2011/12/13空き缶に干し柿を収納

たまたま高さのある缶だったので、こんな風にタテにしてぎっしり詰め込んで、寒いところにほっぽっておくだけ。
で、ほとんど問題なし。


暖冬気味だった今年ですが、12月になってからの寒さはそれなりにあったはずです。
何故今年だけ!?
ちまちまとカビをぬぐい取りながら、よーく考えてみると・・・今年一番違うのは、箱、かも?

今年の手作り箱は、大きさも揃って扱い易いし、分厚くて丈夫だし、グレードアップだわ(えっへん)、と思っていましたが、そうではなかったみたい。

おそらく・・・
(1)格段に厚いため、通気性が悪く、蒸れる。
(2)温度変化があった際、柿(特にヘタ近くに剥き残った皮の部分)やオーブンペーパーが(箱素材よりも)冷たくなると思われる。
箱の中で一番冷たいものに結露するため、柿とオーブンペーパーの接触面や、柿のヘタ付近にわずかに残った皮のそばに結露し、そこにカビが発生しやすくなる。
缶だと、外気温が下がるとき、まず缶が一番冷たくなりこちら側に結露するので、柿の方には結露しにくいのではないか。
(3)一層に並べたため、柿とオーブンペーパーがぺたっとくっついて、その部分の湿気で黴びやすくなった。
むしろ、缶の時のように、柿をタテもしくは斜めにおいて、オーブンペーパーとくっつかないようにした方がよかったかも。
ひと箱あたりの柿の個数は多くて湿気も多くはなるだろうが、紙と柿が密着しないのでかびにくいのではないか。
(4)整然と並べてしまったあまり、並べ直すのが勿体なくて、フタを開けたそちら側しか風にあてず、裏側をさらすのを忘れていた気がする。
時折、ザルにばらっとあけて、上下ともよく風にあてた方がよかった・・。

認めるのは悔しいけれど、見た目綺麗な手作り箱は、巻き柿用の柿収納に関しては問題アリでした。
「裏目に出る」ってのはこのことか・・・。
折角作ったのに・・・。
(まあいいや。干し芋プレゼント用の箱が沢山出来てると思うことにしよう)

結局、今年は使っていなかった缶をひっぱり出してきて、詰め直せる分は詰め直しました。
(足りないけど)

よかれと思って改良したことが裏目に出るのは、まあ、世の中よくあることですよね。
来年に備えて、箱やら缶やら、集めていかなくては・・・。
(缶ってなかなか手に入らないかも)



カビ問題に加えて、気が遠くなってしまいそうなのがこちら。

2011/12/12鶴の子柿の種



柿の小ささと種の大きさもさることながら、今年豊作だった鶴の子柿は、My柿のうちで最も種が多いのです。
柿1個あたり、種が5個くらいになることも。
ざっくり作業した印象では、平均すると4個くらいかなあ。

全ての種を取らないと巻き柿が作れません。

2011/12/12鶴の子柿の種

約2箱分の柿から種をとると、1箱分のヘタと種の山が出来ます。
重さを計ってみたところ、種抜き柿900g:ヘタ種320gくらい(柿が小さい場合はもっと種の比率が多い)。

でね、この柿1箱分の種を取るのに、1時間


数箱程度なら所要時間も知れていますが・・・ 

2011/12/13巻き柿用柿

こんなにあるの。
(これ全部カビチェックするの大変だった・・・)

2011/12/12巻き柿用柿

あ、こっちにもあった。


これら全てが種5粒入りという訳ではありませんが、それにしても気が遠くなる量。

例年は、実家にまるごと持っていって、家内制巻き柿工房で種取り・巻き等の作業をしていたのですが、作業員(父と母)高齢化につき、特に種取り作業の集中力欠如が著しく・・・。
鶴の子柿のように、柿1個につき種を4個も5個もとらなくてはいけないと、ストライキ起こされてしまうかも。

という訳で、今年はある程度は自分でとっておこうと着手しているところ。

しかし。

まったく先が見えない分量に、くらくらしています。



■■巻き柿用柿の保管と種取りについて覚え書き
・保管用の箱は、ブリキ缶、もしくはお菓子の空き箱がよさそう。
・詰める前は、一個ずつ柿をもみほぐしておく(糖分が表面にも行き渡っていればカビにくいのではないか)
・箱に並べる際は、ぺったり平置きするのではなく、立てかけるように斜めにしておく。
・箱詰めする際は、大きさというよりは、乾き具合で分類してそれぞれ別の箱にしておくとよいのでは。
・箱詰めしてしばらくしたら、ザルにあけて、表面を乾かすようにする。柔らかめの箱はより頻繁に手入れする。

・種をとった柿は、再び切り口をあわせておく。
・あまりに柔らかな柿は、切り開いた面を上にして晴天の日に半日~1日程度干す。
・箱詰めする際は、今度は大きさ別にしておくとよさそう。
・種をとった柿は乾燥が進みやすそうだが、どうしたものか。
 巻き作業予定の年末には、乾きすぎてしまわないか心配。

コメント (6)
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