巻き柿用ののMy柿、ひとまずあらかた干しあがったものの、その後の管理に苦戦しています。
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今年は、以前買った段ボール板(f段)で、こんな風に収納用の箱を沢山作りました。箱本体もフタも段ボールなのでとても丈夫。 |
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こんな風に割と綺麗に、一層に並べて寒いところにおいておきました。 |
ところが、久々に開けてみると、ぽちぽちとカビの被害が!
何時間もかけて全部チェックし、麺棒とアルコール(お酒)でなんとかぬぐいとったものの、これまでにはない被害の大きさにショック!
干している間は全くカビ問題はなかったのに・・・。
ここ数年、割とおおざっぱにしまっておいても大丈夫だったのに、こんなのは初めて・・・。
何故今年はこんなに被害が???
これまでは、ありあわせのお菓子の空き箱(段ボールに比べるとペナペナで薄い)か、空き缶に柿をしまっていました。
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たまたま高さのある缶だったので、こんな風にタテにしてぎっしり詰め込んで、寒いところにほっぽっておくだけ。 |
暖冬気味だった今年ですが、12月になってからの寒さはそれなりにあったはずです。
何故今年だけ!?
ちまちまとカビをぬぐい取りながら、よーく考えてみると・・・今年一番違うのは、箱、かも?
今年の手作り箱は、大きさも揃って扱い易いし、分厚くて丈夫だし、グレードアップだわ(えっへん)、と思っていましたが、そうではなかったみたい。
おそらく・・・
(1)格段に厚いため、通気性が悪く、蒸れる。
(2)温度変化があった際、柿(特にヘタ近くに剥き残った皮の部分)やオーブンペーパーが(箱素材よりも)冷たくなると思われる。
箱の中で一番冷たいものに結露するため、柿とオーブンペーパーの接触面や、柿のヘタ付近にわずかに残った皮のそばに結露し、そこにカビが発生しやすくなる。
缶だと、外気温が下がるとき、まず缶が一番冷たくなりこちら側に結露するので、柿の方には結露しにくいのではないか。
(3)一層に並べたため、柿とオーブンペーパーがぺたっとくっついて、その部分の湿気で黴びやすくなった。
むしろ、缶の時のように、柿をタテもしくは斜めにおいて、オーブンペーパーとくっつかないようにした方がよかったかも。
ひと箱あたりの柿の個数は多くて湿気も多くはなるだろうが、紙と柿が密着しないのでかびにくいのではないか。
(4)整然と並べてしまったあまり、並べ直すのが勿体なくて、フタを開けたそちら側しか風にあてず、裏側をさらすのを忘れていた気がする。
時折、ザルにばらっとあけて、上下ともよく風にあてた方がよかった・・。
認めるのは悔しいけれど、見た目綺麗な手作り箱は、巻き柿用の柿収納に関しては問題アリでした。
「裏目に出る」ってのはこのことか・・・。
折角作ったのに・・・。
(まあいいや。干し芋プレゼント用の箱が沢山出来てると思うことにしよう)
結局、今年は使っていなかった缶をひっぱり出してきて、詰め直せる分は詰め直しました。
(足りないけど)
よかれと思って改良したことが裏目に出るのは、まあ、世の中よくあることですよね。
来年に備えて、箱やら缶やら、集めていかなくては・・・。
(缶ってなかなか手に入らないかも)
カビ問題に加えて、気が遠くなってしまいそうなのがこちら。
数箱程度なら所要時間も知れていますが・・・
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こんなにあるの。 |
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あ、こっちにもあった。 |
これら全てが種5粒入りという訳ではありませんが、それにしても気が遠くなる量。
例年は、実家にまるごと持っていって、家内制巻き柿工房で種取り・巻き等の作業をしていたのですが、作業員(父と母)高齢化につき、特に種取り作業の集中力欠如が著しく・・・。
鶴の子柿のように、柿1個につき種を4個も5個もとらなくてはいけないと、ストライキ起こされてしまうかも。
という訳で、今年はある程度は自分でとっておこうと着手しているところ。
しかし。
まったく先が見えない分量に、くらくらしています。
■■巻き柿用柿の保管と種取りについて覚え書き
・保管用の箱は、ブリキ缶、もしくはお菓子の空き箱がよさそう。
・詰める前は、一個ずつ柿をもみほぐしておく(糖分が表面にも行き渡っていればカビにくいのではないか)
・箱に並べる際は、ぺったり平置きするのではなく、立てかけるように斜めにしておく。
・箱詰めする際は、大きさというよりは、乾き具合で分類してそれぞれ別の箱にしておくとよいのでは。
・箱詰めしてしばらくしたら、ザルにあけて、表面を乾かすようにする。柔らかめの箱はより頻繁に手入れする。
・種をとった柿は、再び切り口をあわせておく。
・あまりに柔らかな柿は、切り開いた面を上にして晴天の日に半日~1日程度干す。
・箱詰めする際は、今度は大きさ別にしておくとよさそう。
・種をとった柿は乾燥が進みやすそうだが、どうしたものか。
巻き作業予定の年末には、乾きすぎてしまわないか心配。