採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

マルメロのパート・ド・フリュイ

2011-12-12 | +ジャム・ピール(果物系保存食)

いよいよ12月もあと少し・・・・。
この週末は、やることが山積みというのに、ついお出かけしてしまいました。
新宿のとある展示スペースで、遊牧民族の絨毯や東南アジアの布の展示会がやっているよ、との母の誘いがあったのです。
先日ギャッベ(絨毯)を買って以来、絨毯マイブームなので、(買うかどうかはさておき)目の保養です。(布も大好き)

店主夫妻(ご主人が中近東絨毯、マダムは東南アジアの布担当)がどちらも大変にお話上手で、ついつい長居してしまいました。
ここで母はシルクの布を使った素敵なバッグを購入。

その後は、リビングデザインセンターOZONE(コンランショップ)でインテリア用品を物色。
膠着状態の我が家のインテリアを、なんとか打開するためのヒントはないものかとあれこれ見てきましたが、あまりに素敵すぎるショールームは何一つ参考にならず・・・。
その後母がデパートでお皿を買ったくらいで、今回は比較的収穫少なめでした。

夜は実家に1泊。
皆既月食も見ましたよ。
母は皆既月食を見たのは子供の頃(小学生?)以来だったとか。
私も、ちゃんと見たのは高校生以来のような気がする・・・。(皆既月食自体はもっと頻繁に起こっています)

今回は首が痛くなるほどの真上のお月様でしたが、もうちょっと地平線際で見られると、より迫力がありそうです。
次回の皆既月食は2014年10月8日だそうです。

日曜日、昼過ぎに実家を出るつもりが、帰宅した頃にはもはや真っ暗。
時間は夕方でも、暗くなっていると、もう1日終わっちゃったみたいで憂鬱です・・・。

週末なにひとつ進展しなかったのでは余りに勿体ないので、なにか一個くらいは作業を、と、とりあえずサツマイモを蒸かしました。
TVの映画を見て、ワインを飲みながらお芋の皮むき。
今シーズンの干し芋作成、第一回目です。


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この週末ではなくちょっと前、マルメロを加工しました。
マルメロは、ジャムやジェリーもいいけれど、今回はコトニャータ(イタリア語。フランス語だとパート・ド・フリュイ)にしてみました。
要するに、よーく煮詰めて「のし梅」みたいにしたものです。
チョコがけの具材に、なかなか美味しいものなのです。

玄関先でえもいわれぬいい香りを発していたマルメロは、その名も「かおり」。
(miyakoさんありがとうございました!)
最近香りが弱まった気もするので、そろそろ急いで加工せねば!


■■マルメロのパート・ド・フリュイ
■材料
マルメロ

砂糖
レモン汁

■作り方
(1)マルメロを綺麗なスポンジでよく洗い、表面のケバをこすり落とす。
手で洗うとケバが残るので、スポンジ等を使った方がいい気がします。

(2)皮がついたままマルメロを切り、芯を取り除く。果肉はザクザクと刻む。
芯も使うというレシピもありますが、私は芯は使いません。
使う場合は、種などの固い部分の混入を防ぐためガーゼに包むといいのではと思います。

(3)マルメロ果肉を土鍋に入れ、水少量を入れて電子レンジで加熱する。時々上下を返しながら十分柔らかくする
今回は1/4くらいの水位まで水を入れたけれど、もっと少なくてもいいかもしれない。
要するに、マルメロが焦げ付かずにごく柔らかくなればよい。
鍋で煮る場合は電子レンジより焦げやすいのでそれに合わせた水の量で。
『プリザービング』ではひたひたとありましたが、あまり多いと後で煮詰めるのが大変・・・。

(4)柔らかくなったマルメロをスティックミキサーでピュレ状にする。
ここに、砂糖を投入。
これを煮詰めていく。
私は土鍋に入れてフタを外して電子レンジで加熱しました。
数時間、つきっきりで鍋をかき混ぜ続ける必要がありますが、そんなに長時間立っていられない・・・・。
電子レンジならば焦げる心配がなく、時々様子を見てかき混ぜればいいのでとても楽です。

(5)途中で味見したところ、カリン由来の石のような粒(石細胞)がえらく大きくて、歯が欠けそうなくらいなので、裏漉ししました。

(6)ゴムべらで鍋底をこすったとき流れ落ちてこないくらいの固さまで煮詰めたら、オーブンペーパーを敷いた型に流し込む。
表面にはラップ(もしくはオーブンペーパー)を貼り、平らにならす。

(7)冷えてくると固まるので、まず表面のラップをそっとはがす。このまま天日干し。
紙が綺麗に剥がせる程度に乾いてきたら、底の紙を剥がし、上下逆さまにして更に干す。
時々上下を返してほどよい固さになるまで干す。

(8)食べやすい大きさにカットして、グラニュー糖をまぶしたり、チョコレートがけをしたりする。そのまま食べても。

2011/12/03マルメロ「かおり」 こちらが「かおり」という品種のマルメロ。
まんまるっこくて、出っ張り部分は小さめです。
とてもよい香りがします。
2011/12/03マルメロ「かおり」 追熟させたので、果肉にうっすら色がついていますが、使う分には問題ありません。
むしろこのくらいの方が、煮詰めたとき、濃い赤色になるような気がします。
2011/12/03マルメロのパート・ド・フリュイ

柔らかく煮た果肉(皮はついたまま)をピュレ状にします。ここに砂糖を投入します。
この段階で土鍋満タンのため、何回かに分けて電子レンジにかけ、煮詰めていきました。

 

2011/12/03マルメロのコトニャータ 煮詰めて干すと、レンガ色になります。
お砂糖をもっと入れるともっと濃い色になるかもしれない・・・。

 

そうだわ、梅酒の梅も、よく煮詰めればこんな風にパート・ド・フリュイになるかも。

梅酒の梅って、色がとっても地味で、ジャムにするとさびしすぎるので、どうも持て余し気味なのです。
こうやって煮詰めて固めてチョコがけしてしまえば、色の地味さなんて分からなくなって、いいかも☆
冬は天気もよくて干す作業に最適なことだし、やってみようかな・・・。


あ、干し芋と柿の種抜き作業も全然先が見えないのであった。
1月、かな・・・。

ああああ、銀杏拾いそびれたままだ・・・。
今年は買おう。無念。

■■参考情報
(1)トライブ
今回行ったイベントを主催しているキリム、トライバルラグのお店。実店舗はなくあちこちで企画展をしているようです。
狛江に倉庫があるとのことで、いつか行ってみたいと思っているところ。
(ネットショップもありますが、質感や色の撮影の難しさからか、それほど充実はしていません。)

(2)Wikipedia月食

(3)マルメロ : イタリア語(単数) mela cotogna / cotogna (複数)mele cotogne / cotogne  : 英語 quince
果物がコトーニャだから、それを加工したものがコトニャータ cotognata 、なのかな。
とすると、「マルメロのコトニャータ」は「りんごのアップルパイ」みたいな重複になるのかしら?

(4)干し芋の作り方

コメント
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