熊本旅行のとき、ダンナサマが朝鮮飴をみつけてしまいました。
「これ、昔食べたんだよね。懐かしい~☆」
そしてひと袋カゴへ。
ああ。買っちゃうのね。
20年くらい前、買ったのだか試食したのだかで食べた私のおぼろげな記憶では、
「このお菓子は買わないようにしよう」でした。
確か、なんか、イマイチだった記憶があるのよね・・・。
でもダンナサマは懐かしくて買いたいみたいだし、私も自分の記憶にさほど自信がないので、「やめときなよ」とも言えず。
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こちらが朝鮮飴。別のメーカーで、生八つ橋のように薄べったい角型のものもありますが、今回は一番量が少ないこちらを選んでみました。
ダンナサマの職場に持って行ってもらおうかとも思いましたが、職場のおみやげにすると、持って行った人の口には入らないおそれもあります。 せっかくなのでダンナサマに味見してもらわないといけないので、家で開けました。
ぱくっと食べてみると 「甘~い・・・・。甘すぎだ~~」 お餅などの風味は得になく、ひたすら甘いです。 懐かい気分でひいき目に見ることができるはずのダンナサマも、甘さにびっくり。 「こんな味だっけ・・・・。もっと美味しかった気がするんだけどなあ。そうだ、四角くて平たい方なら美味しいのかも」
確かにそうかもしれませんが、でも大差ないんじゃないかな。
Wikipediaで調べてみると、朝鮮飴は、とても由緒あるお菓子のようです。 安土桃山時代、肥後の国の領主、加藤清正が、朝鮮出兵の際に兵糧として持って行ったお菓子が原型だとか。 (原材料はもち米、水あめ、砂糖) 砂糖や水あめのようなベトベトしていたり、粉状だったりするものを、こうやって餅状にすることで、持ち運びしやすく、ぱくっとつまみやすい形状にするのは、当時は便利だったでしょうね。遠征する際には、この甘さもありがたいエネルギー源だったでしょう。
でも飽食の現在は・・・・。 ここまで甘い、というか、甘いだけのお菓子は、いろいろな点でちょっと・・・。
食感が、ぐに、っとしてターキッシュディライトのベース部分に似ています。 ターキッシュディライトは、ナッツの香ばしさと食感で、かなり甘くても美味しく頂けます。 そこで、朝鮮飴を、無理やりターキッシュディライトに変身させてみることにしました。
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朝鮮飴を半分にカット。 そして、その断面の半分の位置に、クルミの半割程度のものを載せます。 そしてこれを折りたたみ、モチモチした生地を無理やりむぎゅっとのばして綴じます。
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餅生地部分は、力をかければ結構よく伸びて、こんな感じの柏餅っぽい形状に。 中にはクルミがあって、外側の朝鮮飴はごく薄くなっています。
これを食べてみると、おお、ターキッシュディライト! 朝鮮飴の甘さが、ナッツの香ばしさや渋みで中和されて、食べやすい味になりました。 ポリポリ感もとってもよいです。 一つ食べたあと、もう一つ、口にいれたくなる感じ。 (カルダモンパウダーを少しふっても面白いかも。)
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朝鮮飴のままでは一向に減らないので、こうやって加工してちょっとずつ食べていこうと思います。
ダンナサマへ:朝鮮飴はもう当分買わないようにしましょうね。
あ、あと、鶏卵素麺も、確か買わない方がいいお菓子ですよ。