採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

2006韓国:水原で焼肉

2006-08-01 | +海外

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2/24、いとこと水原駅で待ち合わせ。
そのあと一旦ホテルに行って、彼の職場の日本語会話勉強会の皆さんと夕食に。

韓国語には母音・子音が豊富にあって発音記号として優れているので韓国人は外国語習得に熱心、ということをどこかで読んだ。
日本語なんて50個程度しか音がないのだから、発音は簡単だろうなあ。

日本語勉強会のみなさんは、みな日本に長期で滞在したことがあるそうだ。
秋田にいたことがある女性は、秋田弁までしゃべれるのだ!
だけど標準語も上手。

その日の夜ごはんは、豚肉の焼肉。水原は牛カルビ焼肉で有名らしいけれど、ここは普通のサラリーマンが行くような居酒屋だよ、ということでした。



焼肉、そしてサイドディッシュが沢山ついてきます
ゆでブロッコリ、斜め千切りネギ醤油和え(焼肉に添える)、
ゆで卵醤油煮、ほうれん草ナムル、キムチ2種くらい




サニーレタス、エゴマの葉に焼肉とネギを乗せくるりと包んで食べます



エゴマというのは紫蘇を分厚くした形状で、ちょっともさもさしているのだけれど、しっとり脂っぽい豚肉と大変によくあう。
包んでひとくちで食べなくてはいけないのだから、お肉はほんのちょっとでいい。
大変にヘルシーな食べ方だ。


韓国の(食)文化について、行く前および帰ってから図書館で本を借りて読んでみた。
(以下うろおぼえ。もう一度本を読み直して修正する予定)
宗教のせいもあるのだろうが、韓国における肉食の習慣というの比較的最近のことだそうだ。
昔はごくたまに役牛をつぶす、という機会があったとしても地主のものになるだけで庶民の口には入らなかったとか(日本の内陸部の農山村でもおそらく同様だったのだろう)。
庶民は何を食べていたかというと、雑穀、野菜、そして野山の幸。
韓国の地主階級は非常に豊かで、その分庶民は重い年貢に苦しんだらしい。米は地主に持って行かれてしまうし、気候は厳しくて田畑の収穫は確実ではないし、しかも冬は厳しく長い、という環境から、田畑の作物だけに頼らない習慣がついていたのではないだろうか。

今回の旅行でもよもぎや乾燥ワラビ、戻しゼンマイのお総菜、キキョウの根っこのキムチを市場で見かけた。ドングリからつくった豆腐や雑穀はスーパーにも。
山菜とはちょっと違うかも知れないけれど、栗は2月なのによく見かけた(日本では秋に出てきて、その後店頭から消えて次にお正月前にまた出てくるだけでは?)。
現代は栄養豊富な食べ物が沢山あるのに?

日本にも勿論山菜はある。
春のタラの芽、わらび、こごみ、秋の銀杏。乾燥ゼンマイだって勿論ある。
でも東京のスーパーでは、おかず、というよりは季節の珍味、という扱いで値段も高いしごく一時期しか出回らない。

現代韓国人は「補身(健康)のために命をけずる」、と言われるくらい「健康にいい」ものが好きらしい(最近の日本もそうだよね)。
古来からの野草食の伝統と最近の健康ブームが融合して、「身体にいい」山菜は韓国人の食にとって切り離せないものになっているのではないだろうか。



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