2010年3月にインドネシア、ジョグジャカルタ周辺に行ったときの記録です。
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ジョグジャカルタ近郊の、バティック工房に見学に行ってきました。
染織方面は、自分では全くやりませんが、伝統工芸の手仕事は大好き。
柄や色が独特なので、日本での普段使いにはやや難しいところがありますが、それでも美しいです。
インドネシアの景色の中でみると、違和感なく、みんな似合ってるんだよなあ・・。
インドネシアのバティックは、ろうけつ染めの一種で、日本だと沖縄の紅型に近いのかなと思います。
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こちら手描きバティックの下絵描き。 ライティングボードの上にのせて、紙に描いた下絵を透かして、布に鉛筆で描いていきます。
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布の上にろうをひいているところ。 これはシルクの布です。わりと大き目の柄ですね。
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こちらは細かい柄がびっしり。 ろうを置いたところは染料が染まらないので色が白く残ることになります。
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面的にろうをひいてあります。 これで一度染めて、一旦ろうを落として、またろうを塗りなおして違う色で染める、というのを繰り返す場合もあるようです。
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これは地模様のある布を使っています。まず模様の輪郭をつけたあと、その隙間にたっぷりと面的にろうを引いています。
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こちらも手描きで、部分染めも加わわった染め方。ところどころ手で色を塗っています。 さらにその部分には全面にろうをおいて、別の色が染まらないようにするようです。
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こちらは型染め。 スタンプのようなものにろうをつけて、ぽんぽん、と押していきます。 とても手早く簡単そうに進みますが、柄がずれないようにまっすぐ押すのは、大変な技術が必要です。 私が押したら、布のはしっこまで進む間に斜めになって、何センチもずれてしまいそう。
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しかもですね、布の裏からも、全く同じ位置にまたスタンプするのですよ!
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型押しの型。木製や金属製があるようです。
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染めたり煮たりするエリア。
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ここでは、木綿の布をぐつぐつ煮て、ろうを溶かして落としているところ。
木綿の布はこうやって高温のお湯で煮溶かすことができますが、シルクはタンパク質なので高温は厳禁。 シルクの場合は、ベンジン的な油性の溶剤を使って手作業でろうをおとしていくようです。
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これは何かというと、固まったろう。 こんなにどっさり! とかして再利用するのだそうです。
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バティックの模様の名前。
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参考情報
ジョグジャカルタのバティック工房見学と体験ブログ
ジョグジャカルタのバティック工房見学と体験ブログ
ジャワ島のバティック工房の方のブログ
孔雀と柘榴。生命樹文様のタペストリーの布、素敵・・。東京国立博物館(トーハク)の東洋館にある布をお手本にしたそうです。
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