玉井市場に行く途中、台湾原住民料理のお店でランチをしました。
ここはローストチキンが美味しいお店ということで、女性3人ではありますが、丸一羽、頼みました。
あと野菜も2皿。
この野菜が、初体験のスペシャルなものでした。
正体が分かってみると、雨来菇という名前にも納得が行きます。
晴れているとカリカリに小さくなっているけれど、雨上がりにはぷよぷよとふくらむ性質から来たのだと思います。
野生のイシクラゲの実物をみたことはないですが、写真で見る限りでは、地面に生えている様子は、まあ食べ物には見えません。
でもこうやって調理されると、ちゃんとしたお料理みたい(当然ですが)。
(とはいえ、きのこっぽくない様子に、友人二人も戸惑い気味)
食べてみると、若竹煮に入っている、ちょっと煮えすぎのワカメみたい。
食感に関しては、どう考えても、海藻系に思えます。
このイシクラゲ自体の味は、青臭かったりもせず、当然ながら磯の味もせず、特に、癖がない気がしました。
でも。
採集好きの私ですが、このイシクラゲが沢山生えていたら摘むかと言われたら・・・。
ううむ・・・。
際だった味も、食感もないものなあ・・・。
ちなみにこれは、ネンジュモ属に属する陸棲藍藻の一種だそうで、スイゼンジノリや髪菜(中華食材)、スピルリナと同じ藍藻(藍色細菌)のなかま。
イシクラゲは細菌で、ワカメは植物なので、全く違う生物です。
イシクラゲは休眠胞子を分化せず、乾燥状態で無代謝状態となり生命を維持する能力があるそうです。100年以上乾燥状態で保存されていた標本を培養液にひたすと増殖しはじめたという報告もあるとか。
乾燥したイシクラゲのコロニーにはトレハロースが蓄積しており、細胞外多糖とともに極限的な乾燥耐性に深く関わっていると考えられているようです。
こんな特殊能力を持つ生物ですし、今後研究が進むと、何か特別な健康成分とかも発見されるかも?
(お肌にいいとか、さ)
いずれブームが来るかもしれません。
■参考情報
デイリーポータルZ
「公園とかグランドに落ちているワカメみたいなアレを食べる」
Wikipedia イシクラゲ
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