果肉が赤いりんごといえば、御所川原りんご。
以前買ったことがあります。
このりんごは、とっても小ぶりで酸っぱい味。果肉は柔らかめ。
私は好きですが、加工用を念頭においた品種のようでした。
ほかにもあるなんて、考えてもみませんでしたが、りんご王国長野県では、何種類もの赤肉りんごが開発されているようなのです。
そのうち2種が手許にあったので、レポートしてみます。
ひとつは「なかの真紅」。(ラベルに「なかのの真紅」と書いてありますが「なかの真紅」のようです) ムーンルージュは、黄色とピンクがいりまじった、おぼろ月のような色。 |
なかの真紅は、まあ比較的普通の形状・色の赤いりんご、でしょうか。 |
なかの真紅をカット! |
店頭展示では、もっと真っ赤だったのに~・・・。無念。
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ムーンルージュは、皮のすぐ下から色がついています。 |
ふたつ並べてみると、赤い色合いが違いますよね。 |
ぼけりんごのなかの真紅、半分は加熱してみることに。 |
店頭にはもうひとつ、なかののきらめき という赤肉りんごが。 |
■参考情報
信州産の果肉が赤いりんご なかの真紅、ムーンルージュ、炎舞、いろどり、なかののきらめき
どれも、通常の生食用同様の大きなりんごです。
いつか食べてみたいものです。
開発者吉家さんの談話
御所川原りんご (青い杜の片隅から)
御所川原りんご当ブログ記事
青森県五所川原市特産の品種。個人の育種家の前田さんという方が開発した品種をもとに育成されたそうです。
紅の夢
弘前大学(青森県)で開発された品種。
酸っぱいりんごらしいので、いつか買ってみたいです。
恋栞
長野市の田中農園の田中さんが個人で開発した品種で、ここでしか販売されていないようです。
芯まで濃い赤色で、煮ると赤ワイン煮みたいになるほど。
来年は買ってみたい!
バヤマリザ Baya®Marisa
ドイツバイエルンの民間企業Bayerisches Obstzentrum社が開発した品種。
芯の近くまでかなり濃い赤色です。花は濃いピンクで紅梅みたい。
名前の、Bayaに(R)がついているけれど、Baya-Marisa(R)とかにしなかったのは何故だろうか・・。
(姓名みたいに2単語の名前の品種名って珍しいですよね。バヤ・マリザ(バヤ・マリサ?)と書くべきなのかしら)
このりんごで作られたピンクのシードルが、来春あたり、日本にデビューするようです。
バヤフランコニア Baya®Franconia
バヤ・マリザと同じ、バイエルンの会社の開発した品種。
皮に近いところだけが濃い赤色で、内側は放射状に白く抜けた2色のりんごです。
このギザギザの紅白の模様がフランケン地方(フランコニア)のシンボル(紋章や旗)を思わせるので、バヤ・フランコニアと名付けられたとか。
イギリスのりんご品種データベース『Orange Pipin』
(イギリスとアメリカのそれぞれ個人サイトを融合してグレードアップしたという経緯があるようです)
欧米圏には数えきれないくらいの品種があるようです。
しかも、まだまだ新品種も作られていて、すごいですよね。
新品種開発の観点のひとつとしてはりんごアレルギー対応。日本ではあまり問題になりませんが、特に生りんごにアレルギーがあるひとがいるようです。
イギリスとアメリカではりんごの好みが違うようです。
生食用に関しては、イギリスでは甘さも重要だけれど複雑な風味が好まれて(味や香りの形容に、梨やパイナップル、マンゴー、アニス、蜂蜜などという言葉が出てきます)、アメリカでは甘いりんごが好まれる模様。
加熱りんごに関しては、イギリスのみ、とろけるタイプが圧倒的に好まれ(ブラムリーが主流)、アメリカやフランスでは形が残るタイプが好まれるようです。
イギリス人にとっては、生食用はコックスオレンジピピンが、「心のりんご」のようです。このりんごの外見は、斑入り。そのせいか、ふじの斑の入った外見を「美しい」とえらく褒めていました。
ピンクレディのようなぺったり均一な色合いのりんごはあまりほめていません。
(私自身は、斑入りより均一カラーの方が綺麗かなーと思っていました・・・)
特にイギリスでは伝統りんご至上の風潮が根強くあるようですが、このサイトでは、ニュージーランドの現代りんごジャズ(品種名Scifreshサイフレッシュ)をとても褒めています。「とても強い甘くシャープな風味とはっきりしたフルーティな梨の香り(pear-drop note)」で、「匹敵する伝統りんごは思いつかない」とまで。
ジャズは最近日本でも買えますよね。この夏買って、パリパリで美味しいなーと思った記憶がありますが、梨の香りだったかどうかは・・・。また来シーズン(夏とか)、買ってみよう☆
昨年長野で恋栞という真っ赤な果肉のりんごを購入してジャムにしましたが、真紅のルバーブのジャムと同じような色鮮やかなジャムで、味もとびっきり美味しかったです。見かけたらぜひ試してください、おススメです。
なのに赤くなくて、ショックでした・・。
恋栞、ものすごく赤いりんごですね。
これを煮ただけで、赤ワイン煮みたいになりますね。
長野のどのあたりでしょう。佐久でも売っているかなあ。
青森は行ったことありますか?りんごの季節に行ってみたいものです☆
かなり真っ赤な果肉みたいですね。
記事の参考情報に追加しておきました。
ピンクのシードル、綺麗だし美味しそうですよね。
シードル用には渋みなどがある品種の方がいいようです。