採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

バターもち

2020-03-10 | +お菓子・おやつ

バター餅というもの、ずいぶん前にデイリーポータルで読んだりして、気になっていました。
秋田の名物なのですって。(ハワイにも小麦粉の代わりに餅粉、そしてバター、お砂糖などで作る、ケーキのようなお餅のようなmochi  cakeというものがあるようですが、関連はなさそう)
物産展だったかで、稀にみかけたことも。
でも、お餅のようにカロリーが密集したものに、さらにバターを加えるなんて・・、と買うのがためらわれます。

先日、鳥取に、洗面所リフォームの用事で行ってきたのですが、肉体労働をするとおなかが減ること。
だいぶ体を動かしたからいいか、と立ち寄った産直でバター餅をかごに入れてしまいました。
店員さんに、「これってどんな味ですか?」と聞いてみても、4人もいるのに一人も食べたことなし。
ええ? そうなの。
(メーカーも、試食配って販促しなきゃー、もー)
味の見当がぜんぜんつかないまま、買ってみました。

バターもち

バター餅はこちら。丸いですが、中には何も入っていません。薄黄色のお餅です。

バターもち

特筆すべきは柔らかさ。
指で押してみると、「ふよ」というお餅とは思えない感触。
マシュマロよりも柔らかいくらいの触り心地です。

バターもち

原材料は、もち米、砂糖、小麦粉、バター、卵黄、塩、炭酸、片栗粉。

小麦粉?
なぜお餅に小麦粉。どの段階で入れるんでしょう。

もち米の次に沢山使われているお砂糖が、この柔らかさを作っているのかな。


食べてみると、触った感じ同様、ふよふよの柔らかさ!
で、思ったより甘くないです。ほんのり、程度の甘さ。
和菓子の求肥は、かなり甘くて、お砂糖の味しかしないくらいですが、これはまた違います。
うっすら甘く、次に卵の味。
バターの味や香りは特にないです。
お餅の風味も弱く、卵っぽさが洋菓子の気配。
柔らかくてふよふよで、ちょっとねっとり感はあるものの、喉に詰まらせてしまうような餅の粘りはなし。

んー。何かに似ている。

あ!あれだ! スポンジケーキ生地の、焼く前!!
ケーキを作るとき、手にちょっとついたりしたものを舐めることがあるのですが、あれがこんな味です。
薄甘くて卵の風味で、少しねっとり。

メアリー・ポピンズに、「練り粉」という呼び名で出てくるのがこの(焼く前の)ケーキ生地。
ジェーンとマイケルは、ボウルや泡だて器に残った焼く前の記事を、奪い合うようにして舐めるのですって。
小麦粉を加熱しないで食べるんだ!と初めて読んだとき驚きました(今もちょっと不思議)。


バター餅の作り方を検索してみました。
こちらによると、いったん柔らかいお餅を作り、そこにお砂糖、バター、卵黄、粉(ここでは片栗粉)を入れて搗き交ぜるようです。
お餅が熱い状態なので、ケーキの練り粉と違って、粉にもそれなりに熱が入るのかなと想像しています。
砂糖とバターと卵黄、何がこの柔らかさとふんわり感を作るんだろうか。
油脂が餅の粘りを消してるのか、卵黄が何かを乳化させてるのかなあ。

この味は、なんか面白いです。
秋田でも、このお餅単品でおやつにするようですが、和菓子のパーツとして使っても面白そう。
これでイチゴと生クリームを包んで、イチゴクリーム大福を作ったら、まさにいちごショートの味になるんじゃなかろうか・・・。

自分で作りたい味、とまでは思わないけれど、テクスチャーが興味深いです。
たとえば、かんころ餅に、バターを入れたら柔らかめになるのかしらん・・。
(卵黄を入れると、日持ちがちょっと心配・・)




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2 コメント

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Unknown (tkgmzt2902)
2020-03-10 22:58:36
写真見て直ぐ食べたい!と思いました。こんな温かい感じの、
ふるさとの味が大好きてす。
検索したら餅を利用して作るようで、ちょっと違うかもしれないけど、
ぜひ作ります。
返信する
ふわふわ (●tkgmzt2902さま~Fujika)
2020-03-16 10:50:58
切り餅を利用して作れるみたいですよね。
作りたては、ほんとにふわふわでお餅ではないみたいでした。数日経っても柔らかですが、だんだんお餅らしい弾力が出てきます。
返信する

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