母がかきもちを作って送ってくれたのでご紹介します。
(業務連絡:お母さんへ 沢山ありがとうございました)
かきもちは、母の故郷、日本海側で愛されているおやつだそうです。
(お餅から作るので、贅沢なおやつですよね)
お餅をついて、ほどよく固まったところで薄くスライスし、それを干してから保存します。
この干す工程が、関東のようにカラカラに乾燥していてはうまくいかず、雪にうずもれてしっとりひんやりした気候が向いているのだとか。
(乾燥した環境でへたに干すとパリパリに砕けてしまいます。砕けたものも加熱すると膨らむのでどちらにしろ食べるのですが)
かき餅作りに向いた北陸では、冬は基本的に布団は干せないのだとか。
関東出身の父は、「なんでうちの奥さんは布団を干さないんだろう」とずっと思っていたそうです。
関東育ちのはずの私も、母に似たのか(?)あまり布団を干す習慣がなく、うちのダンナサマは「なんでうちの奥さんは布団を干さないんだろう」と思っている模様。
最近は、在宅ワークのダンナサマが、自分の分だけ干そうとしているので、「あ、そしたら私も」と便乗しています。
さてさてかき餅。
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味付けとしては、 ・青のり+黒ゴマ ・アミエビ+コショウ? ・刻み落花生 ・青大豆 の4種類あったようです。 スライスの薄さは、極薄タイプと、やや厚タイプがありました。
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干すときのザルの具合なのかな、それぞれくねくねとカーブしています。 適当な量で分けて、パックに詰めていき、それぞれ真空パックしてしまっておくことにしました。
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パックがあると、吸引しても割れないです。 こんな感じで6パックほどできて、冷蔵庫2号にしまいました。
加熱するときは、それぞれ薄く油を塗り、電子レンジでふくらませ、その後オーブンで加熱します。 たまには揚げることもあります。
以前、どこかの産直で買った炭(カチカチの備長炭)でベランダバーベキューをした際、かなりの量の炭火が余ったので、ついでに、とかきもちを焼いてみました。 そうしたら、絵に描いたようなみごとなふくれ方と美しい焦げ目! うわー(昔の人は)、こうやって焼いてたのか~と感動しました。 で、次のベランダバーベキューのときも、狙って多めに炭を余らせてかきもちを焼いたのですが、この時の炭はホームセンターで買った海外製炭。備長炭とは書いてあったのだけど、何かの間違いかと思うくらい膨らみませんでした。 炭って品質によって何かが決定的に違うのだと初めて認識した出来事でした。
仕上がりには塩や、塩+カレー粉を振ると味がついて美味しくなりますが、私は味なしのも好き☆
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かき餅つくりが比較的効率的に出来るようになったのは、この機械が導入されてから。 2015年のお正月からうちで活躍しているこれは、Onoさんからの頂きもの(リサイクルショップでみつけて下さいました!)。 紙を切る裁断機の要領で、お餅がカットできます。 この写真では、のしもちを四角くカットするのに使っていますが、かき餅は、カットの薄さ・回数とも、のしもちとは大違い。 このかき餅切り機がないととてもとても作れません。 (Onoさん、その節はありがとうございました~。実家で活躍しています☆)
収納がかさばるのがやや難ですが、毎年この時期、大活躍です。
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祖母が北陸の生まれで、毎年かき餅が在所から送られて来ました。祖母の焼くかき餅は、孫の私の大切な冬のおやつ。細かな破片を揚げたものは、格別のスナックでした。懐かしいです。
焼き網で焼くもの、炭火がいいと本当によく膨らんで、美しい焦げ目がつきますよね! 以前一度やって実感しました。室内で火鉢が使えるということは、気密性が低くて寒かったとは思いますが。(集合住宅の室内で火鉢焚いたら火災警報が鳴ってしまったことが・・・)
よーく焼くとおせんべいみたいにパリパリですが、厚切り?半生?だとモチモチなのでしょうか。それもまたいいですね。
小さい子はいくらでも食べるでしょうし、作る方は張り合いがあったでしょうね。
そういえば、子供の頃祖母の家に行ったとき、お餅に砂糖醤油をつけたものを作ってくれました。
小皿でお醤油とグラニュー糖を混ぜるのを初めてみたときは、塩+砂糖→爆発!? くらいにびっくりしましたが、食べてみるとなかなか美味しいものでした。
甘じょっぱくて、ちょっとじょりじょりするところがまた何とも。