ピール瓶詰めの、10日前のことでした(つまり、ピールは10日もだらだら作業してたってことだな・・・)。
甘夏は、皮がとてもしっかりしています。剥いたあと1度下ゆでし、刻んだ後圧力鍋で5分程度煮て柔らかくしました。苦味を残したかったので、下ゆでは最初の1回のみ。
八朔の果肉を1個分、スティックミキサーで粉砕し、果汁を漉して追加しました。
(カスの方は冷凍。いずれ何かに使う予定)
昨年、自分への誕生祝いに、レバノンのアラブ菓子を取り寄せたのでした。
ピスタチオ沢山で、大満足でした。
あれから1年。年をとったのは滅入るけれど、憂さ晴らしにまた買ってしまおう!
今年はシリアにしよう、と昨年のうちから決めていました。
ダマスカスにあるSEMIRAMISというお店です。
西へ行くほどシロップ少なめで、サクサクタイプになるそうなので、レバノンより西(といっても隣だけど)、シリアのものはとても楽しみ。
注文の確認や発送までに何日かかかりましたが、発送の連絡があってから驚く程すぐに届きました。昨年は1週間はかかった気がするのですが、今年は3~4日で届きました。
さて中身は??? わくわく☆
それぞれのお菓子をアップで撮影してみました。
去年より、上手く撮れた気がするかも☆ カメラが上達した?それとも単に、対象への愛のなせるわざか。
(クリックすると拡大します)
全体に、昨年のものより甘さ控えめ、サイズも小さく繊細な感じでした。
美味しくて大満足。
母によると、セットよりも単品で買ったものの方が、”出来たて”の気がするとのこと。
次に買うとしたら単品を何種類か買おうかな。
セットのぎっしり感も捨てがたいけれど。
単品で買うなら・・・
・ナイチンゲールの巣(ピスタチオ)
・ナイチンゲールの巣(松の実かカシュー、悩むな。両方かな)
・ピスタチオマブルーマの四つ割り
・白い生地にサンドされたBallorieh
・茶色い生地にサンドされたRoasted Ballorieh
・ピスタチオバクラバ
・デーツのマームール(母用)
参考資料:「ケーキングvol.6」(柴田書店)
普段は、世間一般の行事を殆ど無視して過ごしています。
例えば節分の太巻きも、気分が乗らないと作らずじまいです(買うとおいしくないし)。
クリスマスも、ダンナサマは何だかクリームケーキが食べたいようなそぶりですが、たまたま気合いが入れば作るけれど、そうでない場合はなかったことに。
昨日のひな祭りも、ダンナサマも遅いし特別なことはしませんでした。
バレンタインも普段なら平常心を保ちつつ、デパートなどには近づかないようにして(美味しそうなチョコレートがいっぱい売っていて危険につき)やり過ごします。
でも今年は・・・。
今年はたまたま、1月頃にせっせとピールを作っていました。
お正月にチョコレートコーティングも練習済み。
そしてあるお友達が、チョコレートトリュフ(センターの形は四角)を大量生産し、しかも素敵な箱も手作りしたという写真を拝見して、羨ましく思っていたところでした。
たまたま商品券の箱が手元にあり、ダラダラしながらそれを分解してみると、なんとか私にも作れそう!
惑星直列並みの偶然が重なったので、バレンタインという締め切りを設定し、「ピール類のチョコがけ詰め合わせ」作りを頑張ってみることにしました。
締め切りがある、というのもたまには人生の刺激になりますよね。
具のラインナップは次の通り。
●ビッグレモンピール
ピールはこんな感じで作りました。
今回は、三角形でなく棒状にカットしました。三角形などいびつな形だと、フォークの上でバランスをとりにくいです。
厚さ方向に半分に切ることも考えましたが、オリジナルの分厚さを生かすことにしました。市販にはない、どーんと立派なサイズです。
●八朔ピール
ピールはこんな感じで作りました。厚さが、チョコがけに理想的ではないかしら??
●伊予柑/デコポンピール
伊予柑が殆どで、デコポンは少しです。たまたま伊予柑ピールの作り始めにデコポンを食べたので混ぜて作ってしまいました(ピール作りの記事はこちら)。
もともと薄めの皮なのに、やや干しすぎたかなー。
チョコがけする際、細かくて扱い難いです。出来上がりも少し貧相だし・・・。
ずっと後で思い出したのですが、お友達のaiwhasさんがピールをクッキー型で型抜きしてチョコがけされたとか。その方法をまねっこすればよかったな・・・。
●干し柿(粉を吹いたやや固め)
大和百目柿のSサイズを使いました。
今年の記事でいい写真がみつからないのですが、大和百目については過去のこちらを参照下さい。
紙箱に入れたままだったので、おしり部分はまだ柔らかですが肩の部分はしっかり乾いてしまいました。ラム酒を塗っておきました。
●干し林檎
2回ほど作ってためておきました。記事はこちら。
干しあがりが結構大きめなので、どうやって切るか迷いました。
芯側を少し切り落とし(落とした分は刻んでフルーツケーキ用洋酒漬けにミックス)、更に大きい場合は縦半分に切ってみました。
●生姜甘露煮
ダンナサマの出張土産をもとにしました。
飛行機の乗り換えで降りたシンガポールの空港で買ってきてくれました。
もとは、東南アジア風味というのでしょうか、「梅塩」の味がとても強く、甘酸っぱいけれどしょっぱかったです。なので一度水洗いし、再度多めのシロップで煮て、シロップから上げて干しました。
塩味はほんのり程度。生姜の辛みは結構効いてもっちりした歯ごたえです。
●マロングラッセ
製菓用に壊れマロングラッセを買ってありました。
チョコがけ最中にはっと思い出して、袋から数個、大きめのものを掘り出してチョコをかけてみました。
チョココーティングの作業手順については1月の時の記事と同様です。
今回の反省をふまえ、追記しておきました。
なおチョコレート作業に先立って箱作りを開始したのですが、その記事はまた別途ご紹介します。
どれが好みか、今後の参考までに聞いてみました(次はないかもだけど)。
(写真はクリックすると拡大します)
(晴れている日を待って撮影したら、コントラストが強すぎました・・・。ちぇー)
試食して下さった方、リピート可の味はどれでしょう。
やっぱりビッグレモンかな。
味の反省をふまえ、今後新たにチョコがけしてみてもいいかな、という素材は・・・。
○干しルバーブ
以前作って冷凍してありました。
かなり酸っぱいので、フルーツケーキなどに混ぜ込むほか、チョコがけしても面白いな、と思ったのでしたがすっかり忘れておりました。こないだ(3月になって)思い出しました。インパクトのある酸味が、チョコと合うかも(合わないかも)。
どちらにしろ実験してみたいです。
○ロースト胡桃
父によると、食感に変化があった方がいいとのこと。
胡桃のチョコがけにココアをまぶしたものをどこかのデパ地下で買ったことがあります。確か中近東のどこかの国産で、3個入り300円くらいした記憶が。
自分で作ればもっと安いですよね。
厚めのチョコレートが美味しかったのだけど、2度がけするのかな?
○マルメロやりんごのパート・ド・フリュイ(イタリア語だとコトニャータ)
お正月にお友達作のマルメロのコトニャータ(marino)をチョコがけし、とっても好評でした。くっきりした酸味と、ほどよい柔らかさが美味しいのです。今度は自作してみたいです。
○ウエハース又はクッキー
父によるとサクサク感がチョコにあうのでは、とのこと。
(中身も手作り!というところが売りだったのにガックシだわ)
クリームなどが挟まっていないウェファースって売っていないのですよね。
せめて、美味しいクリームのものを探すかな。
patakoさんのまねっこで、レープクーヘンみたいなスパイスクッキーにチャレンジしてみようかな。
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ところで作業工程中一番のピンチだったのは、テンパリングでも、コーティングでもなく、上の写真、下から2番目、出来たチョコ散乱状態で、友人が泊まりにきたこと。
こちらに出張で来ていて、いつでもおいで、とは言ってあったのですが、まさかこんな日に!
来客用寝室にはチョコレートが一面に並べてあるし、台所のコンロはチョコレート専用、「油がはねるから調理は禁止」状態。
しかも、チョコがけに疲れ切っていて、夕食は缶詰(実はおとっときだから、平常時より御馳走扱いなんだけど)にしようかと8割方内定していたところでした。
友人からの電話を切ったあと、「うー、やっぱり来ちゃだめって言おうかな」と私にしては弱気な言葉が出てしまいました。でもダンナサマが手伝ってくれてざかざかと片付け(開かずの部屋に全部掃き寄せたという説も)、台所のチョコレートも撤収してお料理モードに。
友人がお風呂に入ってくれたため時間が稼げ、思いの外沢山のお料理を並べることが出来ました。
・缶詰のボルシチを見てひらめいた、トマトスープ(缶詰ボルシチ、白菜、トマトピュレ、唐辛子)
・とろろの磯辺揚げ
・さつまいも天ぷら (私的にはこれがメインディッシュ)
・里芋の素揚げ
・ビーツのピクルスとリンゴサラダ
・キノコ(冷凍ヤマドリタケモドキ)のスペイン風オムレツ(風のいりたまご?)
・デザートは、ポポーアイスクリーム(冷凍ポポーピュレと生クリームをスティックミキサーで。大好評。miyakoさんありがとう!)
困ったときは、揚げ物!という育ち盛り男子のママのようなメニュー展開。
缶詰を覚悟していたダンナサマにはこの友人は救いの神だったことでしょう・・・。
(それに、箱詰めも手伝って貰い助かりました)
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とてもリアルな猫とヒラメ(カレイ?)です。両方同じ方の作品です。 |
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こちらが猫の焼き上がり。 魚の方は残念ながら焼成中に割れてしまいました。 猫の目が印象的です。 |
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やはり同じ方の作品。先程よりややスリムな猫と魚です。 猫の頭の上の星形シールは焼くとくっきりします。 |
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両方大成功! 猫の頭の上の☆は金色に発色しました。 |
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黒ベースに綺麗なブルーで十字模様にしてあります。 |
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台として黄色と黒を並べ、更にその上に模様や黒い線入り透明ガラスを配置し、カバーの透明ガラスを置いています。 抽象画のようです。 |
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ぎっしり粒々を配置し、焼き上がりはそれらが融合しています。グラスフュージングならではのおもしろさだと思います。 |
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こちらも粒々をぎっしり配置して、焼くことでまた別の模様に変化しています。 |
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ダンナサマの作品。多角形をランダムに配置して、ミロ風かな? 地のピンクグラデーションが気に入っています。 |
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左は焼成前です。 右は、真ん中に気泡が一粒ありますが、それもまた味わいですよね。 どう配置したのか全然分からない! |
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左はダンナサマ作。緑の斑入りガラスを草地に見立ててキノコを表現したそうです。 右は私。センスなしです。 |
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右は、四角いガラスを組み合わせたところが、織物の拡大図のように見えます。 |
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ポップな色の組み合わせ。 右はダンナサマ作。 |
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左は花束をデザインしています。 右は優しい中間色を選んでいますよね。こんな素材には気づきませんでした。 |
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ピンク系のガラスを生かした作品です。 |
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左は、頂点に近い花模様ガラスが目玉みたいでは? 右はダンナサマの第1作。配置やバランスを熟考してお気に入りです。 |
この週末は寒かったですね!
金曜日(2/28)はなんと雪が降りました。今シーズン初です。
でもやがて雨にかわって、綺麗な雪景色というのは一瞬でした。
土曜日は久々にお出かけ☆
小田原の素敵なレストランにお友達ご夫妻と行ってきました。
後日素晴らしいメニューをご紹介しますね。
小田原は穏やかな暖かさで、梅もそろそろ終わりという陽気でしたが、こちらに帰ってみるとまだ冬!お団子サイズの丸いフキノトウがここ2週間ほど同じ状態です。
折角の日曜日なのにどこにも行かず、家に籠もって過ごしてしまいました・・・。
今日(3/2)は久々にいい天気!
でも明日の晩は雪が降るとか?本当かしら。
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人参とオレンジって合いますよね。
久々のキャロットケーキに、八朔ママレードを作った副産物、果汁を絞った残りのカスを入れてみることにしました。
まだ八朔の味もするし、何より「完全利用」というのが嬉しいではありませんか。
■■八朔入りキャロットケーキ
(fleur de selさんのこちらのレシピを参考にさせて頂きました)
■材料(100円ショップのパウンド型2個分)
人参 100gくらい ・・すりおろす
八朔果肉の果汁を絞ったあとのカス 50g強
砂糖 130g
アーモンド粉 130g
(レモン汁 大さじ1)・・・・もとのレシピではこうありましたが、八朔も入ることなので省きました
バター 30g ・・・溶かす
卵白 4個
コーンスターチ 30g ・・・粉砂糖とあわせてふるう
粉砂糖 20g
■作り方
(1)人参をすりおろす。
もし人参がとても水っぽいようなら電子レンジにかけて少し水分を蒸発させる。
(2)卵黄と砂糖を白っぽくなるまで泡立てる。
(3)ここに人参と八朔、アーモンド粉、溶かしバターを混ぜる。
(4)卵白と粉砂糖・コーンスターチでしっかりしたメレンゲを作る。
(5)卵黄生地にメレンゲをさっくり混ぜ、準備した型に流し込み、180度で10分、160度で30分。
計量を始めて気づいたのですが、小麦粉が全然入らないレシピでした。
アーモンド粉を沢山使って、贅沢かも☆
さて焼き上がり。
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パウンド型だと、ふくらんで沈んだ形状があまり美しくないかも・・・。 |
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断面はこんな感じ。 下の方は気泡が扁平になっています。 もっと浅く焼くのがいいのかな? |
食感はふんわり・しっとりで、失敗したシフォンケーキのようです。
いや、失敗作の味、という訳ではなくて、シフォンケーキよりもやや目が詰まった感じということ。
味は・・・・ 「苦いねこれ。」(ダンナサマ談)
柑橘類の風味はあまりせず、ほろ苦さが勝っています。
やっぱりカスを使ったのがいけないのかしら。
私は苦いのは好きだけれど、柑橘の味がしないのに、苦いというのはやや問題かなあ。
特に八朔は、苦味が強いもんなあ。
伊予柑とかオレンジのカスだったらこれほど苦くはなかったはず。
しっとり感はいいんだけどな・・・。
蜂蜜などをかけると苦味が気にならないかも。
アイデアはまあよかった(?)けれど、やや課題の残る仕上がりとなりました。
消費お手伝い下さった方、ご協力感謝です。
実験台にしてすみません~。