採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

房総旅行:成田山、養老渓谷

2014-03-11 | +国内

3月あたま、ダンナサマの古いお友達(台湾の方)と一緒に房総半島をドライブ旅行してきました。
千葉は、お隣の県だし、子供の頃に千葉市に住んでいたこともあって身近なところですが、ここ数年、成田空港に行く用事以外で言ったことはありませんでした。
外国の方にとっても、東京近郊は行きそびれがちな場所かな?という訳で、ご案内することに。

今回はツアーコンダクターはダンナサマ(とカーナビ)なので、私は後部座席でのんびり・・。
 

房総旅行

3/1、東京のホテルにお友達をお迎えに。
折角の東京なので、上野から谷中、日暮里をぶらぶら散歩しました。
この写真は手ぬぐいで有名な丁字屋さんの店先。瀬戸物の蛙が2匹います。
改装直後で、建具がまだいい木の香りでした。

日暮里の商店街は楽しいです。お友達は息子さんの就職祝いに素敵な革の鞄をゲット。 

房総旅行

その晩は我が家の近くのホテルに泊まって頂くことにして、夕食は我が家で。
ダンナサマ秘蔵のワインの出番。
食事は、翌日から旅行なのでさほど凝ったものは出来なくて、サラダ、アミガサタケピラフのドリア風、魚介のトマトスープ、パン、チーズ、レバーペースト、食後にチョコなど。 

房総旅行

翌朝から移動を開始し、まずは成田山新勝寺。
おそらく初めて。
予想以上に建造物が肉厚重厚で立派です。 

そして、参道の賑わいがすごいです。(よく見ると売っているものはどこも奈良漬け、おまんじゅう、うなぎ、などと似通っていますが) 

房総旅行

狛犬がモコモコしてカッコイイ。 江戸の火消しが奉納したもので、ブロンズ製だそうです。

房総旅行

どちらの狛犬も子犬連れでした。
成田山新勝寺にはほかにも沢山の狛犬がいるそうです。 

房総旅行

立派な三重の塔。 

房総旅行

鮮やかな極彩色。
1800年代に、古来の設計図に基づいて再建されたものだとか。寺院って、枯淡な色合いかと思いがちですが、建造当初は色鮮やかなものだったそうですね。

房総旅行

のんびり走って養老渓谷方面へ。
車一台がやっとという狭いトンネルを通ると・・・

房総旅行

あら、中程に穴が。
「千と千尋の神隠し」のようなトンネルでした。
ここを抜けると・・・ 

房総旅行

今晩の宿。
川岸にたつ温泉宿です。 

房総旅行

川の家(かわのや)というところ。
小さめで居心地がいいお宿でした。 

房総旅行

渓流に赤い橋がかかっていて、その先に見えるのが川の家。

房総旅行

この赤い橋は、昭和35年にかけられたそうですが、その前はこんな木造の橋だったそうです。
昭和30年の写真ですが、まだ馬がいたのですね・・・。 

房総旅行

お風呂のお湯は、コーラのような、または麦茶のような茶色。
肌がすべすべになり、とてもよく温まりました。
浴場は2つあり、片方は窓がありますが、もう片方は山側で窓無し。洞窟風呂という趣向だそうです。
お風呂場は、隅の方が薄暗く、お湯は黒くて底が見えません。今時の温泉宿にはない、つげ義春風の趣がありました。

お待ちかねの夜ごはん!
 

房総旅行

鮎の塩焼き。
あと、食べるのに忙しくて写真を撮り忘れたのは
・オプションでダンナサマが頼んでくれたもちぶた鍋
・天ぷら(ふきのとうほか)
・うなぎ蒲焼き
大満足でした。
白いごはんが、つやつやで大変美味でした。水がいいのか、お米が美味しいのか!?
うなぎおむすびにして部屋に持って帰りたかったけれど、翌朝もごはんがある訳だし、結局食べてしまいました。 
おなかぱんぱん。 

房総旅行

こちらは朝食。
ダンナサマは旅行に出るとものすごく沢山朝ごはんを食べます。
この時も、卵掛けごはん+海苔で1膳、納豆で1膳、その他おかずであと半膳くらい食べていました。
うちではちょびっとしか食べないのは何故だ。
(私の料理に責任が・・・!?) 


この後は更に南下して、館山の方に向かいます。


(あと1、2回くらい旅行記事があると思います。)

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エジプト産バクラバ

2014-03-10 | +バクラバ・アラブ菓子(購入)

ダンナサマの職場の、隣の部署にエジプト人のお客さんが来られたそうです。
その方のエジプトみやげが、アラブ菓子。
激甘なので少しずつしか減っておらず、その部署では「ほれ、若い衆、もっと食べな!」という状態だったとか。

で、ダンナサマがその部署に用事があり、たまたま訪問。

テーブルの上にアラブ菓子。

おお。これは・・・!

自分の部署へのお土産ではないにも関わらず、お皿にこんもり(そして翌日はタッパにぎっしり)貰ってきてくれました。

「Fujikaちゃん、今日はめずらしいおみやげがあるよ(ほほほほほ)」と自信ありげに帰宅。
(勿論私は大喜び)
ダンナサマは、昔は、職場にお菓子があっても横目でスルーするだけのクールなキャラだったはずですが、10年も一緒にいると、だいぶ私に影響されているようです。
私が常日頃から密かにアラブ菓子を熱望していると、分かってくれていて嬉しいにゃあ。
(「ぜんぜん密かじゃないよ」とダンナサマ談)


ダンナサマががめてきてくれた戦利品をご紹介します。 
なお、量り売り用の簡素な箱だったそうで、メーカー等はわからなかったそうです。 

エジプト産アラブ菓子

カダイフ(極細の素麺状生地)で、カシューナッツの粉を巻いたもの。
繊維は、他のどこのものよりも細めに感じました。
とても細いので、パキパキ感はわずかです。
これはシロップは少なめ。 

エジプト産アラブ菓子

同じくカダイフで、粗く刻んだカシューナッツを太く巻いたもの。
ブルーマとか呼んだりします。
繊維が細く、かつ密集しているので、外側はザクザクというよりはミッシリした感じ。
シロップがしっかり染みこませてあり、ボリュームたっぷりです。

エジプト産アラブ菓子

カダイフをカップ状に成形し、粗く刻んだカシューナッツを詰めたもの。鳥の巣と呼んだりします。
何か香りがつけてありました。 

エジプト産アラブ菓子

こちらは、カダイフの短くなったもの(おそらく上記3つを作った後に発生する細切れ)で、デーツのペーストを挟んだもの。
カダイフが極細かいため、デーツペーストをサンドしたソフトクッキーのような感じです。 

エジプト産アラブ菓子

同様にごく細かいカダイフでナッツ(おそらくアーモンドとカシューナッツのミックス)を挟んだもの。
こちらには、デーツのものよりもたっぷりシロップが染みこませてあり、見た目以上にボリュームがあります。

エジプト産アラブ菓子

フィロペーストリーを重ね、菱形にカットする、よくあるバクラバの形状です。
ただし挟んであるものはナッツではなくデーツペースト。
こういうものは初めて見ました。 
フィロの焼き色は薄め、シロップも少なめです。 
サクサクの小麦粉生地とねっとりしたデーツの組み合わせも美味しいものでした。 

エジプト産アラブ菓子

フィロペーストリーを使ったもの。正方形にカットしたフィロ数枚の上に(おそらく)カシューナッツ粉を載せ、四隅をつまみ上げてあります。
フィロの焼き色は薄め、シロップも少なめです。 

エジプト産アラブ菓子

皆さん集合~☆

エジプトのものは、シリアのsemiramisよりは甘めでしたが、これはこれで美味しかった!

ダンナサマえらい!! 


ところで、こんな風におみやげなどををいっぱい独り占めするとき、「がめる」といいますが、母の故郷の福井では、「がめちょこ」と言うのだそうです。

何ソレ?と聞いたところ、母は「ええっ、普通に言わないの?」と。
福井方言だとは知らなかったようです。

チョコをがめてくると、チョコがめちょこになるのかな? それとも、がめちょこチョコ? 

コメント (6)
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市木オレンジ いちぎおれんじ (スプーンオレンジ)

2014-03-06 | +フルーツ

お友達から「市木オレンジ」という珍しい柑橘を頂きました。
三重県御浜町(みはまちょう)の下市木(しもいちぎ)地区を中心に、50年以上前から栽培されている柑橘です。

そもそもは、福岡市在住の小林さんという方が、夏みかんの木に温州ミカンを接ぎ木したのだとか。
接ぎ木部が折れ、そこから発生した枝に出来たのが、この市木オレンジ。
当時は小林みかんと呼ばれており、紀州地域に広まったのだそうです。
(この小林さんのお庭には、モロー博士の島のようにきっと不思議なキメラ果樹が色々あったのでは・・・。想像するとワクワクします)
 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

「市木オレンジ」は、サイズや外見は夏みかん的ですが、果肉はみかんのようなオレンジ色。
とてもジューシーで皮を剥くと手がべたべたになるため、最近では横半割にして、グレープフルーツのようにスプーンで食べることをお勧めしているそうです。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

出荷時期は、1月~2月頃。出荷量は350kgとごくわずかだそうです。
まさに、知る人ぞ知る柑橘です。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

説明パンフレットに加え、ギザギザスプーンもつけて下さっていました。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

丁度、頂き物の夏みかんと甘夏もあるので、3つを比較してみましょう。

左から夏みかん、甘夏、市木オレンジ。表皮の色や凸凹感はかなり似ています。 心なしか市木オレンジが滑らかですが、栽培環境にもよるかもしれません。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

真ん中の甘夏はヘタがだいぶ盛り上がってる形状ですが、この個体がやや特別で、扁平なのが普通だと思います。 
これらがよそのお庭に実っていたら、私には判別は難しいです。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

切ってみると、おおっと
全然違います。
市木オレンジは、まさにオレンジ色。
そして夏みかんと甘夏も全然違います。
これまで見比べたことがなく、同じようなものかと思っていましたが、夏みかんは黄色いのですね。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

市木オレンジは、食べてみると強い酸味は全然なく、ツブツブはこわれやすくて大変ジューシー。
伊予柑より更にジューシーです。
何に似ているかというと・・・そう、みかん! ミカンを接ぎ木しただけあって、皮だけは夏みかん的ですが、味はほぼミカンなのです。
ツブツブが柔らかいので、スプーンで簡単にすくえます。
 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

甘夏は薄いオレンジ色。
ツブツブはこの3種の中で一番頑丈です。
味は酸味が強めですが、このままでも食べられる甘酸っぱさです。
夏みかんの枝代わりとして生まれた品種だそうです。 

市木オレンジ・甘夏・夏みかん

夏みかんは、写真では甘夏に似た色ですが、明らかに黄色っぽい色でした。
ツブツブは甘夏よりは柔らかめで、切ると滴が垂れそうなジューシーさ(個体差もあるかも)。
そして味は、酸っぱい柑橘好きの私でも、そのまま食べるのはキビシイくらい酸っぱいです。
ママレードを作りましたが、夏みかん果肉を使う場合は、レモン汁は不要でした。 

 
外見が似通っているのに、こんなに違うなんて面白いです。
楽しい撮影会になりました。
ミカンを下さったお友達のおかげです。
Yさん、Sさん、Mさん、ありがとうございました!!


====
■参考情報

(1)市木オレンジについて

(2)市木オレンジをスプーンで食べている様子

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ひめルビー(赤ポンカン/エクリーク65)

2014-03-03 | +フルーツ

柑橘業界は、せとか、はるみ、ひめか、はれひめ、麗紅などなど沢山の品種が出てきて、AKB47並みにすごいことになっています。
どれも、色が綺麗で皮が薄く、果肉がみずみずしく甘くて美味しい・・・という別嬪さんぞろい。

ただ、女の子っぽい可愛い名前ばかりなのが災いしてか、柑橘Loveの私でも、名前と特徴が一致しないものが多いです。
一度食べて美味しかったけどあのコの名前は何だったか・・・ということが多々(単なる老化かな)。
再びゲットするには、名前および収穫時期も覚えておかないといけないので、出逢えないまま数年経過したり。

そんな中、ちょっと変わっていて覚えやすいものをご紹介します。

ひめルビー(赤ポンカン)

見るからに特徴的。赤くてちょっとゴツゴツしています。
名前はひめルビー

ブラッドオレンジの「モロ」に太田ポンカンを接ぎ木して生まれた、愛媛県開発によるキメラ柑橘だそうです。
2008年10月にエクリーク65(えくりーくろくごー)という名前で品種登録され、2012年3月に「ひめルビー」という愛称に決まりました。

ブラッドオレンジは、「タロッコ」も「モロ」も、皮と実がぴったりくっついていますが、ポンカンの血が流れる(?)これは、皮がふかふかして剥きやすいところがポイントです。 

収穫時期は、1月下旬から2月中旬頃。 

ひめルビー(赤ポンカン)

果肉はブラッドオレンジのように、赤とオレンジが混ざったような色合い。
生育条件や保存期間によってもっと色が濃くなり、黒紫色っぽくなることもあるそうです。 


食べてみると、含まれるアントシアニンの味なのでしょうか、赤いベリー類の味がします。
(ブラッドオレンジもベリーっぽい味がしますよね)

そのまま頂いても美味しいですが、赤いもの同士合うかな、と、以前絞ったザクロジュースとりんごとあわせてマチェドニア(フルーツポンチ)にしてみました(上の写真)。

今回私は皮は使いませんでしたが、皮も実も全部使ってママレード(イタリア語だとマルメッラータ)も作れるそうです。


皮が剥きやすく、独特の風味といい、ポンカン由来のぷりぷりしたじょうのうの食感といい、すごく美味しい柑橘なのですが、まだ今のところ生産量はごく少ないようです。
しかも露地では育てにくいそうで、いま木を植えている方でも、切ってしまおうか、 と思うほどだとか。
(ああ、切らないで~!!) 


今回は愛媛のかずさんの叔父様の果樹園のものを分けて頂きました。
かずさん、Mさま、ご馳走様でした!!! 

 

■参考情報
Wikipedia ひめルビー 

コメント (6)
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