れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ゲンゲ(レンゲソウ)

2013-04-10 08:39:19 | 野の花日記

ゲンゲ(レンゲソウ)
<マメ科ゲンゲ属>

水田に一面に・・で見たかったのだが、
この頃は滅多に見られなくなった。
ほんの一叢だったが・・
里の田んぼにみつけたものだ。


本当は中国原産で、根に根粒菌がつき、
空気中の窒素を固定する。
土壌中に窒素分をふやす役目で、
肥料の代わりに植えられたものだった。
近年の化学肥料で、ほとんど見られなくなったのは、
寂しいことだ。
一面のれんげ畑の中に白色のレンゲを見つけるのが、
私の楽しみだったが・・それも出来なくなった。

和名のゲンゲは、別名のレンゲソウがなまったものだとか。

7~10個の小さな紅紫色の花が車輪状に咲く。
漢名は紫雲英。
これは花が一面に咲くのを
遠くから見ると低くたなびく紫の雲のように見えることからきている。

<俳句歳時記>春
紫雲英(げんげ)
[げんげ・蓮華草(れんげそう)・五形花(げげばな)・げんげん・げんげ田]
  童女摘むげんげに吾が摘み足せり   塩川 雄三

  紫雲英田にこころ忘れて来てしまふ  野木 桃花

  げんげ田に泣く弟を姉が抱く       大田 土男

  れんげ野を流れつくした青空買う    若井 越路

  十本の指ありげんげ摘んでゐる     三橋 鷹女

  げんげんは土になりきり千曲川      栗生 純夫

 

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オドリコソウ&ツルオドリコソウ

2013-04-09 07:42:58 | 野の花日記

オドリコソウ
<シソ科オドリコソウ属>

茎は根本から群がって直立する多年草。
葉は対生し葉柄があり、広卵形。
葉の表面および裏面にまばらに毛があり、
ふちにはあらい鋸歯がある。
紅紫色または白色の唇形花で、
上部の葉のわきにつく。
和名は踊り子草で、笠をかぶった踊り子の姿による。


薄紅色の踊子草

ツルオドリコソウ


斑入りの葉が特徴

<俳句歳時記>夏
踊子草(おどりこそう)

 踊子草咲き群がれる坊の庭   山口 青邨

 踊子草信濃の雲へ径消ゆる   澤田 緑生

 きりもなくふえて踊り子草となる  後藤 比奈夫

 蛇すべり踊子草の花をどる    青柳 志解樹

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ハハコグサ(母子草)&チチコグサ(父子草)

2013-04-08 07:10:10 | 野の花日記

ハハコグサ(母子草)&チチコグサ(父子草)

ハハコグサ
<キク科ハハコグサ属>

人里にみられる越年草

春の七草のオギョウがこのハハコグサ
葉は倒披針形で互生し、
両面に綿毛が生えているので、全体が白っぽい。
頭花は球形で黄色。

チチコグサモドキ
<キク科ハハコグサ科>




白い綿毛をかぶったやや先太りの葉はハハコグサに似ている。
花の色はチチコグサに似ている。
北アメリカ原産。

<俳句歳時記>春
母子草(ははこぐさ)

鶏の目には鶏の世あらむ母子草   加藤 楸邨

すりこぎや父はおそろし母子草    路 通

老いて尚なつかしき名の母子草   高浜 虚子


父子草(ちちこぐさ)

こころざし揺らぐに遠き父子草    北 光星

けぶれるは羅漢の山の父子草    原田 喬



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スズメノテッポウ

2013-04-07 09:39:17 | 野の花日記

スズメノテッポウ
<イネ科スズメノテッポウ属>

水田や畑空き地などにはえる越年草。
和名は細い花穂をすずめの鉄砲にみたてたもの。
花穂は淡緑色で長さ3~5センチ、
小穂は1個花からなる。
葯は橙黄色。
水田型と小穂のやや小さい畑型とに区別される。



<俳句歳時記>春

雀の鉄砲蹟(かわら)もここは田のつづき  大野 林火

こまごまと萌え出て雀の鉄砲草        山崎 椿聴

雀の鉄砲鍬いくたびも風を呼び        高木 由紀子

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ニリンソウ

2013-04-06 06:01:51 | 野の花日記

ニリンソウ
<キンポウゲ科イチリンソウ属>


山野の林のふちや土手などに群生する多年草。
根茎は地中を這うがななめに伸び、
多肉質で短くまばらにひげ根をだす。

根生葉は3分裂し、
側裂片はさらに深く2裂する。
茎葉は、3枚輪生する。
春、茎葉の間から2本の長い柄をだし、
先端に白花を咲かす。
萼片は花びら状で、5個ある。
和名の二輪草は2個の花をつけることによる。


<俳句歳時記>春

 姉のごと一輪ひらき二輪草       猪俣 千代子

 二輪草二輪手折りてかざしみる     森本  芳枝

 二輪草雪代(ゆきしろ)はしり田にそゝぐ 甲賀 山林

 片雲やこぼしてゆきし二輪草        矢島 渚男

 一輪の必ず遅れ二輪草           前内 木耳



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カタクリ

2013-04-05 04:16:33 | 野の花日記

カタクリ
<ユリ科カタクリ属>

山野に群生する多年草。
茎の先に紅紫色の花を開く。
葉は淡緑色で表面に紫色の斑点があるが、
生育地に寄っては、まったくないものもある。
りん茎から昔は片栗粉をとった。

 


 

<俳句歳時記>春
片栗の花(かたくりのはな)

かたくりの明日開く花虔しき     石田 あき子

雪淡し片栗の花なほ淡し       古賀まり子

記憶たどりてかたくりの花さがす   青柳志解樹

片栗や自づとひらく空の青       加藤 知世子

 

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ホトケノザ

2013-04-04 05:53:34 | 野の花日記

ホトケノザ
<シソ科オドリコソウ属>

茎は細く、基部で枝分かれする越年草。
葉は半円形でふちに鈍鋸歯がある。
花は、紅紫色の唇形花で、
上部の葉のわきに数個つく。
花冠には細長い筒があり、
下部は3裂する。

都会の空き地にも咲く雑草。

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ヤマブキ&ヤエヤマブキ&シロヤマブキ

2013-04-03 04:30:35 | 野の花日記

ヤマブキ(山吹)
<バラ科ヤマブキ属>

山地の谷川沿い等、湿った所に普通に生えるほか、
庭などに広く植えられている落葉低木。
地下茎を伸ばして増え、
根元から群がって生える。
茎や枝ははじめ緑色だが、やがて木質化する。
葉は互生し、倒卵形で先はとがり、
ふちはぎざぎざがある。
前年枝から伸びた先に鮮黄色の花を1個開く。
花弁は5個あり、、雄蕊は多数。

 

↓ヤエヤマブキ(八重山吹)

ヤマブキの八重咲きの園芸品種
雄蕊、雌蕊が退化しているので、実がつかない。
太田道灌の「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」
の山吹は、八重山吹の事である。

↓シロヤマブキ

<俳句歳時記>春
山吹(やまぶき)

山吹の大青空にむせにけり    只野 
柯舟

ほろほろと山吹散るか瀧の音   松尾 芭蕉

碑に山吹一枝走り出し       上野 奏

山吹の雨に鈴振る母の逝く    川崎 武子

空腹の自転車が逃げてゆく山吹 三浦 北曲

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ラショウモンカズラ

2013-04-02 13:34:40 | 野の花日記

ラショウモンカズラ
<シソ科ラショウモンカズラ属>

林の中などに生える多年草で、
花茎は直立する。
花の後、茎の下部の方から長い枝がでてひろがる。
葉は対生し、質はうすくふちにぎざぎざがある。
花茎の上部の葉のわきに大きく、内側に濃い紫色の模様がある。

萼は筒状で、先端は5浅裂し、
まばらに毛が生える。

名前の由来は、
羅生門で切り落とされた鬼女の腕に似ていることからだと言う。

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ヒメオドリコソウ

2013-04-01 05:14:20 | 野の花日記

ヒメオドリコソウ
<シソ科オドリコソウ属>

肥えた土では群生し、上部の葉が紅紫色に染まることが多い。
ヨーロッパ原産の越年草で
日本では明治26年に駒場で発見された。
雑草化している。
下部の葉はまるい卵形で長い柄がある。
上部の葉は三角状の卵形で柄のない苞葉となり、
脈に添って小じわが多く両面に軟毛がある。
花は葉のつけねから数個ずつ輪のようにつき、
葉のあいだから、桃色の花を覗かせる。

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