れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ヤセウツボ(痩靭)

2021-05-08 06:32:13 | 野の花日記

ヤセウツボ(痩靭)
<ハマウツボ科ハマウツボ属>
電車で歯医者に通っている。
もう、インプラントも済んで歯の健康診断のためのクリーニングを
3か月に一回やる。その時、一駅先まで主人と散歩するのを決まりにしている。
大泉学園から電車に乗って、前回はひばりが丘から竹林公園や南沢遊水地迄、
東久留米まで歩いたので、今回は、清瀬まで電車で行って秋津まで歩いた。
空堀川の斜面には、ナヨクサフジやシロツメクサがきれいだった。


此の頃、よく見かけるヤセウツボだ。
寄生植物でヨーロツパから北アフリカ原産の帰化植物。

公園や草地に生え、葉は無く草丈は20~40センチ。
牧草の混入により侵入した。

多様な植物に寄生するがマメ科に多く寄生する。
世界的に見られる寄生植物で、土壌は問わず、湿地や窒素肥料が多い場所は
生育が良くない。


風邪、動物、人間により伝播される。
全体に褐色で、シロツメクサ類や、キク科、セリ科に寄生する。

葉は鱗片状に退化し茶褐色、披針形で先は鋭く尖り、まばらに茎につく。
花は茎上部につく鱗片状の苞葉の腋に単生。
花は淡い黄色で、長さ1,2~1,5センチの唇形花となり、
上唇は浅く2裂して、下唇は3裂して不規則に切れ込む。
花には紫色の筋がある。

     おまけシロツメクサの群生

     (右端にヤセウツボが写っていた。)

        俳句は季語キヤンプで他にテント、バンガローなどと使う。
     
          倒れ木にキャンプの朝のもの刻む 皆吉 爽雨



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カテンソウ(花点草)

2021-05-07 05:54:08 | 野の花日記

カテンソウ(花点草)
<イラクサ科カテンソウ属>
実は、これらの花は大好きな埼玉の都幾川の近くの散歩道で
4月の初めに撮ったものだ。
珍しく、群生していて白色の種類に出会ったのも初めてだった。
いつ、掲載しようかとほっぽっておいたら、こんなに出遅れてしまった。
それでも、私には気になる花の一つです。

カテンソウのシロバナは、初めて見た。
結構、きれいで本来の色よりイメージ的にはこちらの方が、
カテンソウらしく見えるから不思議だ。色抜けしたものなのか?どうかは、
私には解らないのだが、都幾川のG美術館の近くにたくさん生えていた。


山野の林下に群生する多年草。
高さは図鑑では10~30センチとあるが、それほど高くは見えない。
(草の中にまぎれているから?)


葉は互生し、イラクサを小さくしたような形なので、
別名ヒシバカキドウシとよばれる。
そういえばカキドオシの葉の方がよく似ているかも。


上部の葉のわきから花柄を出し、雄花を固めてつける。

まだ蕾状態だった。雌花は上部の葉のつけ根に固まってつく。


雄しべ5個は丸まっていて、開花時は花火のように放射状に開き花粉を散布する。

        俳句は季語5月(ごがつ)
     5月(さつき)聖5月(5月来る・5月尽)などと使う。
      
     酔うてしまうには美しい5月の夜  有馬 籌子

 

 

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ナヨクサフジ(弱草藤)

2021-05-06 07:33:03 | 野の花日記

ナヨクサフジ(弱草藤)
<マメ科ソラマメ属>
ナヨクサフジは、弱草藤と書くが、
実は一見なよなよしてそうで、実はヨーロッパ原産の帰化植物で、
川の側の草地に群生していたりする強い花だ。
優しそうに見えて、実は強力なのだ。

緑肥として用いられたものが、野生化した。

よく似たビロードクサフジと比べると軟毛が少ない。


河川敷や荒れ地に自生。
葉は互生して、羽状複葉で先端は巻きひげになる。
小葉は6~12対(12~24枚)。
葉柄の基部付近に不定形の托葉が互生する。



総状花序を出し一方向に偏つて穂状に斜上する。

つる性で他の物を巻き込んで伸びていく。

  おまけオヘビイチゴ

   

  アカツメクサ

      俳句は季語暮れの春
   暮春・春暮るる・末の春・春の果てなどとも使う。

    仰向けに寝てはるかなる暮春かな 飯田 龍太

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シオデ(牛尾菜)

2021-05-05 07:14:54 | 野の花日記

シオデ(牛尾菜)
<ユリ科シオデ属>
実は、雄株と雌株があるのだが、画像を見てもよく解らないので、
間違えると困るので、今回は色々な株を撮ってみたが、

特に区別しない。
雌雄異株と言う事だけは覚えておいて欲しい。



春の新芽は山菜として、ゆでたり炒めたりして食べられる。
一度、食べたいと思ったが新芽の確信ができず、
アスパラの味がすると言うシオデはまだ食べたことが無いのです。



花や実の形が、サルトリイバラに似ている。

葉っぱが違うので、見分けるのは簡単です。
武蔵丘森林公園にはよくシオデもサルトリイバラも生えています。



巻きひげがあり、他のものに絡まって伸びる。
葉は卵状楕円形で裏面は淡緑色。


葉のわきに散形花序を出し、淡黄緑色の花を多数つける。


シオデの実


  おまけ白のヒメオドリコソウ

ついでのヒメオドリコソウ

5月5日なので、

アヤメ(菖蒲)

花びらに綾目模様がある。(ちょっと見ずらいかなぁ)

カキツバタ(杜若、燕子花)

3枚ある外花被片に白いすじが1本ある。

    俳句は季語の杜若(かきつばた)で、
   燕子花と書いてかきつばたと読みこの字を使う事もある。

    天上も淋しからんに燕子花(かきつばた) 鈴木 六林男

   

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ニガナ(苦菜)

2021-05-04 06:00:29 | 野の花日記

ニガナ(苦菜)
<キク科ニガナ属>
今、林下でも、里山などでは、日が差し込んでいる場所などに、
ニガナがよく咲いている。
黄色が鮮やかなブタナやヘラオオバコなども楽しめる。
少し、山へ入れば上手くいけばハンショウズルにであえるかも。



葉や茎を傷つけると白い乳液が出てきて、
それをなめると苦いので、ニガナ(苦菜)の名がついた。



茎の先が枝分かれして黄色い花をあちこちにつける。
花は5枚の花弁がついた1つの花に見えるが、それぞれが小さな1枚の舌状花で、
通常5個前後の花が集まって1つの頭花になっている。


浅間山への途中で出会ったダイミョウセセリ


残念ながら羽を閉じていたので開いてるものを↓


ちょっと、ぶれたけどお久しぶりのアカスジカメムシ



 先日、高尾の1号路の帰りに見たのはまだ蕾だった。
 
今はもう散ってるかもしれない・・。


上は高尾山の4月17日の画像


 浅間山から降りて来てバス停近くに咲いていたハンショウズル

      俳句の季語は若葉(わかば)で、
    【若葉風・若葉雨・若葉冷・椎若葉・樫若葉・楠または樟若葉(くすわかば)】
     などと使う。
      まざまざと夢の逃げ行く若葉かな 寺田 虎彦

      いちまいの若葉で見えぬ父の事  仲尾 寿美子  

    

   

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ムサシノキスゲ(武蔵野黄萓)

2021-05-03 08:22:15 | 野の花日記

ムサシノキスゲ(武蔵野黄萓)
<ユリ科ワスレグサ属>
野川公園入口で友人と待ち合わせ、多摩墓地を抜けて、キスゲ橋を渡って、
浅間山(せんげんやま)まで歩く。
緑が爽やかだ。キンラン、ギンラン、ウグイスカグラの赤い実や、
エンジュが少し見頃を過ぎた。
エゴの花やハクウンボクも見られる。


群生と言うほどではないが、あちこちに見られる。
ムサシノキスゲは、ニッコウキスゲの変種で低地に降りた型である・と、

看板に書いてある。

丘陵地の林下、時には草地に生え、花は淡橙黄色で芳香があるそうで、
あぁ‥嗅いでおけばよかったと今思う。
(もし、来年また行けたら・・是非香りを嗅ぎたいと思った。)


花は、5月上旬から下旬に開く。


花は6つにわかれ、花型はニッコウキスゲと言うよりは
ノカンゾウ型で、葉は細長く初秋に枯れる。


自生地はここ浅間山(せんげんやま)だけだそうだ。

おまけの可愛いウグイスカグラ(鶯神楽)の実

沢山咲いてたキンラン(金蘭)

ギンラン(銀蘭)

もしかして?はなねこさんが掲載して初めて知ったヤビツギンラン
俯いてるので、もう確かめる事も出来ないけれど。
もしそうなら・・不思議!
閉鎖花のはずだもの。記事は今見たばかりのブログから知った。



   俳句は、蘭(らん)で夏の季語になります。
   
    夜の蘭香に隠れてや花白し  与謝 蕪村
   
    われをにくむ人に贈らむ蘭の花 会津 八一

 

 

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ヒメコウゾ(姫楮)

2021-05-02 05:50:41 | 野の花日記

ヒメコウゾ(姫楮)
<クワ科コウゾ属>
はじめ、コウゾとどう違うのかと思った。
私の図鑑ではコウゾで出ているので、ずっとコウゾかと
思っていたが、別名でヒメコウゾと書いてあり、
此の頃は、ヒメコウゾと呼ぶ方が一般的らしい。


カジノキとの雑種のコウゾが渡来してからヒメコウゾと呼ばれるようになった。

雌雄異花で雌花序が上部の葉腋につき、下の白い花が雄花序で枝の基部につく。(ちょっとピンボケです。)

奥の方に少し雄花が見えます。
葉は互生しふちに鋸歯があり、先がとがった楕円形、もしくは
深く2~3裂あるいは5裂する。表面は少しざらつく。


上はヒメコウゾの実
6月頃、熟して橙色になり食べられる。
   
   俳句は季語の「五月闇」(さつきやみ)(仲夏)で

      五月闇疲れては声大きくす  古賀 まり子

 

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シライトソウ(白糸草)

2021-05-01 07:25:26 | 野の花日記


シライトソウ(白糸草)

<ユリ科シライトソウ属>
ほんの数本に出会えただけでも嬉しい花なのに、
武蔵丘陵自然公園の野草園にはびっくりするほど、
群生していました。

花茎は15~40センチになり、柄の無い線形または披針形
の小形の葉をつける。

根生葉はロゼッタ状をしており、長楕円形または
倒披針形。ふちは縮れた波状になる。↓


花茎の先に穂状花序がつき、多数の花が下から順に咲きあがる。


花被片は6個あり、上部の4個は長く、1センチほどある。

白糸草の名は花の姿による。

 群生が見事でした。

     俳句季語は皐月(さつき)
    早苗月・橘月・5月(さつき)とも使う。
   
   深川や低き屋並のさつき空 永井 荷風
   
    季語5月(ごがつ)だと、
   5月(さつき)・聖五月(5月来るとも)
   
   酔うてしまうには美しい5月の夜  有馬 籌子

    

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