熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

千葉の田舎の春

2007年04月03日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   私の庭も春の花の真っ盛りだが、周りの千葉の田舎も桜の花が満開で、それに、桃の花も咲き乱れている。
   何故か、この地方には八重紅白咲き分けの源平桃、それも、枝垂れ源平桃の花が多くて、一本の桃の木に白、赤、ピンク、そのブチが一度に咲き乱れるのであるから、実に豪華で美しい。
   椿も、五弁の椿など、一本の椿の木に、赤や白の花弁が咲き分けるので、豪華さが増すのだが、何を思って咲き分けるのか、偶然と言うにはあまりにも、その微妙な美しさに感動さえ覚える。

   その点、桜はいくら豪華で華やかであっても、単色のままなので、その点では桃に適わないし、多少小さくても桃の花一本だけで華やかさを演じきるその風格は凄いと思う。
   逆に、桜の場合は、大木なら一本でも様になるが、やはり、沢山群生していて一挙に咲き乱れるのが良く、瞬時に咲き切って、かわりに淡いピンクがかった褐色の若葉が芽吹き初めて緑の葉桜になる潔さが良い。

   印旛沼に程近い千葉の田舎。雑木林や田んぼの混在する農家の辺りを散策していると、ウグイスの鳴き声が聞えてくる。
   そんなに多くはないが、澄んだ綺麗な声で鳴き続けている。
   今年も我が家の庭に訪れてくれたが、敏捷に動き回るのと、メジロに良く似た小さくて目立たない姿をしているので、中々、じっくりと姿を鑑賞できないし、勿論、写真になど無理である。
   しかし、あれだけ綺麗な声で初夏まで、野山で鳴き続けてくれる野鳥は他にはいない。

   小川の畔には、まだ、鴨が泳いでいた。
   珍しい水鳥を見つけたので近づいて行ったら草むらに隠れてしまった。
   小さな小川なのに大きな鯉が勢いよく走って行く。
   
   千葉の田舎は、まだまだ自然が健在なのである。
   都心まで、ほんの1時間少々、多少不便だが、トカイナカの良さかも知れない。
コメント
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