恒例のトヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン演奏会がオペラシティで開催されて、華麗で艶やかなウィーン・フィル・サウンドを披露した。
ハイドンの「時計」交響曲、モーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」、そして、ベートーヴェンの「田園交響曲、アンコールのシュトラウスのポルカであるから、楽しくない筈がない。
初日なので多少時差ぼけかサウンドに不安定なところはあったが、正に、最初から最後まで得意中の得意と言うべきドイツ古典派の音楽であるから、徹頭徹尾あの耳に叩き込まれているウィーン・フィルの音色で、これほど、ポピュラーなクラシック音楽を小編成だとは言えこのように最高最善のサウンドで満喫できる機会などおいそれとはない。
トヨタの記念コンサートの所為か、5000円以下のチケット価格だからコストパーフォーマンスは非常に高い筈だが、こじんまりしたタケミツホールでさえ空席がかなりある、勿体ない話である。
このホールは、長径で平土間中心で上階は回りに客席が帯状にあって、ウィーン楽友協会ホールやコンセルトヘヴォーに良く似ていてサウンドは可なり良いコンサートホールだと思っている。
今回は、二階のライト中央の席で斜め上から見下ろす感じであったが、ソリストのフルートのウオルガンク・シュルツ氏やハープの吉野直子さんやコンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデ氏の演奏風景が手に取るように鑑賞出来て楽しかった。
私は、モーツアルトの協奏曲、その中でも、今回のフルートとハープの協奏曲は最も好きな曲で、正にモーツアルトの音楽の天国的な美しさを奏でている典型的な音楽だと思っていて、この日の吉野直子さんとシュルツ氏の素晴らしい独奏とウィーン・フィル・メンバーの華麗な協奏にあらためて感激して聞き惚れてしまった。
昔、ピエール・ランパルの独奏で、素晴らしいモーツアルトのフルート協奏曲を聴いたことがあるが、ヴァイオリンとヴィオラの2重協奏曲をニューヨーク・フィルで、クラリネットやホルンなどの協奏曲をロンドン交響楽団でと言った調子でモーツアルトの協奏曲を可なり聞いたことがあるが、大体、楽団の首席奏者がソロを演奏すことが多かった。これが、また、素晴らしいのである。
ウィーン・フィルの田園を聴くと、何となく、何時もウィーンの森の雰囲気を思い出す。
ドイツには、南部に黒い森と言う深くて正に悪魔の住むイメージのドイツ本来の森があるが、ウィーンの森はシュトラウスのウィーンの森の雰囲気で、これとは対極であり、何となく優しくてカッコーの声が聞えてきそうな気がする。
気難しくて質実なベートーヴェンがあれだけ穏やかで人間的な美しい田園交響曲の楽想を得たのは、黒い森ではなくウィーンの森のような穏やかな森であったと勝手に決めて聴いている。
黒い森も、ウィーンの森も、夫々二日程度しか知らないので偉そうなことは言えないが、シェイクスピアの場合もそうだが、ヨーロッパ人の森に対するイメージは結構特異なのである。
とにかく、今夜のマスター・プレイヤーズ、ウィーンの田園は素晴らしかった。
ハイドンの「時計」交響曲、モーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」、そして、ベートーヴェンの「田園交響曲、アンコールのシュトラウスのポルカであるから、楽しくない筈がない。
初日なので多少時差ぼけかサウンドに不安定なところはあったが、正に、最初から最後まで得意中の得意と言うべきドイツ古典派の音楽であるから、徹頭徹尾あの耳に叩き込まれているウィーン・フィルの音色で、これほど、ポピュラーなクラシック音楽を小編成だとは言えこのように最高最善のサウンドで満喫できる機会などおいそれとはない。
トヨタの記念コンサートの所為か、5000円以下のチケット価格だからコストパーフォーマンスは非常に高い筈だが、こじんまりしたタケミツホールでさえ空席がかなりある、勿体ない話である。
このホールは、長径で平土間中心で上階は回りに客席が帯状にあって、ウィーン楽友協会ホールやコンセルトヘヴォーに良く似ていてサウンドは可なり良いコンサートホールだと思っている。
今回は、二階のライト中央の席で斜め上から見下ろす感じであったが、ソリストのフルートのウオルガンク・シュルツ氏やハープの吉野直子さんやコンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデ氏の演奏風景が手に取るように鑑賞出来て楽しかった。
私は、モーツアルトの協奏曲、その中でも、今回のフルートとハープの協奏曲は最も好きな曲で、正にモーツアルトの音楽の天国的な美しさを奏でている典型的な音楽だと思っていて、この日の吉野直子さんとシュルツ氏の素晴らしい独奏とウィーン・フィル・メンバーの華麗な協奏にあらためて感激して聞き惚れてしまった。
昔、ピエール・ランパルの独奏で、素晴らしいモーツアルトのフルート協奏曲を聴いたことがあるが、ヴァイオリンとヴィオラの2重協奏曲をニューヨーク・フィルで、クラリネットやホルンなどの協奏曲をロンドン交響楽団でと言った調子でモーツアルトの協奏曲を可なり聞いたことがあるが、大体、楽団の首席奏者がソロを演奏すことが多かった。これが、また、素晴らしいのである。
ウィーン・フィルの田園を聴くと、何となく、何時もウィーンの森の雰囲気を思い出す。
ドイツには、南部に黒い森と言う深くて正に悪魔の住むイメージのドイツ本来の森があるが、ウィーンの森はシュトラウスのウィーンの森の雰囲気で、これとは対極であり、何となく優しくてカッコーの声が聞えてきそうな気がする。
気難しくて質実なベートーヴェンがあれだけ穏やかで人間的な美しい田園交響曲の楽想を得たのは、黒い森ではなくウィーンの森のような穏やかな森であったと勝手に決めて聴いている。
黒い森も、ウィーンの森も、夫々二日程度しか知らないので偉そうなことは言えないが、シェイクスピアの場合もそうだが、ヨーロッパ人の森に対するイメージは結構特異なのである。
とにかく、今夜のマスター・プレイヤーズ、ウィーンの田園は素晴らしかった。