熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

帰ってきたカワセミ

2007年12月02日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   庭のモミジの紅葉が鮮やかなので、カメラを持って近くの公園に出かけた。
   わが庭のモミジは、京都の永観堂で取った種を蒔いて育った山モミジだが、やはり、日照りが強くて水不足になるのか、木の先の方の葉は枯れたりしていてまともな形をした葉が少ないので写真には向かないが、真っ赤に燃え始める頃には公園のモミジも綺麗に色づくのである。
   京都の様に湿度が高くて、朝晩の寒暖の激しい所だと実に秋の紅葉が美しいが、千葉や東京ではあまり見事な紅葉を見ることが少ない。
   一寸早かった為に、斜光の紅葉を写せなかったが、夕方頃には曇ると言うことだったので諦めて帰った。

   公園への途中、久しぶりに、我が家で飼っていたシーズー犬を散歩させていた野道を歩き小川の土手道に出て、遠くのススキ風景を楽しみながら歩いていると、遠くの川面にコバルトブルーの斑点が見えた。
   直感でカワセミだと分かったので、少しづつ静かに近付いて行った。
   私の野鳥の写真は、待っていて撮るのではなくて、偶然鳥に出合った時に手持ちシャッターで撮るので良い写真は撮れないが、結構、これが楽しい。
   口絵の写真は、その時に撮った写真の一枚だが、岸の反対側から撮った写真は、露出を調整する暇がなくて、暗い川面をバックに写したので露出オーバーで失敗してしまった。
   とにかく、カワセミは、こんな里でも簡単に目に出来る唯一の美しい色彩の鳥で、嘴が大きくて長いが尻尾の短いアンバランスな形をした野鳥だが、非常に動きが敏捷で、瞬時に川面に飛び込んで魚を取る。

   他に、鴨が一羽岸辺に休んでいて近付くと水面に下りて泳ぎだした。
   普通、鴨は必ずつがいでいるのだが、この日はこの一羽だけで、それに、何時もなら何羽もいるのだが、他に一羽も他の鴨を見かけなかった。
   
   帰りに、水面を歩くコサギを一羽見かけた。
   何時もは、田んぼの中を歩いているのを見かけるのだが、この日は、川の中を歩きながら、小魚を器用に長い嘴で捕らえていた。
   臆病な鳥なのか、草むらに入り込んで隠れようとするのだが、真っ白な首や脚の長いスマートな鳥なので、隠れようとしても無駄である。
   この鳥には、テリトリーがあるのか、群れていることはなく、何時も、見かけるのは一羽だけである。

   他にも、雀くらいの大きさの褐色の鳥が草叢から飛び立ったが、何と言う野鳥なのか見分けがつかなかった。
   たまたま、土手道を歩いていたのは、私一人だったので、邪魔されずに野鳥を観察出来たが、人が居ると中々気楽には鳥に近づけない。
   バードウォッチングには、双眼鏡がつき物のようだが、私の場合には、カメラを持っていることが多いので、望遠レンズで代用している。
   夏には、川面で野鳥に出会うことは少ないのだが、寒くなると、色々な鳥がやってくるので、日照りの風がない日などの散策は、野鳥との出合があって楽しい。
   
コメント
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