熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

キウイは収穫後に追熟すべし

2014年09月21日 | ガーデニング
   車庫の上が、キウイの棚になっていて、沢山のキウイの実が鈴なりになっている。
   200個どころか、それよりはるかに多くて大変な豊作である。
   大分経つので、捥いでみたのだが、まだ固い。
   果物では、完熟した状態で食べれば、美味しいものや、収穫後に追熟しないと、食べられないものなど、種類によって、扱い方が違うのを、すっかり忘れていたのである。
   

   農水省のHPの「果物の扱いかた」と言うところに、
   ”エチレンに注意”
   エチレンは果物を成熟させる植物ホルモンです。果物は自分でエチレンを出して追熟します。このエチレンの量は果物によって量が違いますのでエチレンをたくさん出すものとあまり出さないものを一緒に保存する場合は、ビニール袋などに入れて分けて保存しましょう。
   と書いてあり、キウイは、収穫後には、エチレンを操作して、追熟をしなければならないのである。

   
   どうすれば良いのか、インターネットを叩いていたら、NHKの「ためしてガッテン」で、素人でも出来る追熟方法を放映したと言う。
   NHKのHPから、次の情報を得た。
   ”完熟スイッチは机に「ゴン」!”
   キウイを簡単に熟させる方法とは?
   研究歴30年の博士に教えてもらったところ、なんと、キウイを机などに「ゴン」とたたきつけるだけのとっても簡単な方法でした!
   実は、キウイは強い衝撃が加わると、それがストレスとなり、自らエチレンを出すのです。たたくときは、軽くへこむくらいの力を目安にします。皮が破れると、そこから腐敗しやすくなるので力加減にはご注意ください。
   品種などによっても異なりますが、たたいたキウイは、1週間ほどで熟します。また、1個だけ「ゴン」とやれば、周りにある他のキウイもエチレンを吸収してくれるので、すべてをたたく必要はありません。一緒にポリエチレンなどの袋に入れて常温で保管されることをおすすめします。

   5~60個はあろうか、試みに収穫して、指示通りに、台所の流し台の縁に、キウイを強くたたき付けたのだが、中々、へこむ気配がない程かたい。
   何度かたたき付けて少し表面がへこんだところで止めたのだが、一つ二つでは、心もとないので、多々益々弁ずと言うことでもあるし、下手な鉄砲数撃ちゃ当たると考えて、10個くらいたたいて、大きなビニール袋に入れて、口を縛った。
   常温と言うことなので、邪魔にならないリビングの外れに置いて置いた。

   10日ほど経ったであろうか、忘れかけていたのだが、キウイを押さえてみると、市販されているような状態に柔らかくなっている。
   追熟に成功したのである。
   味は、まずまずなので、もうしばらく、このまま置こうと思っている。
   

   昔、イギリスのキュー・ガーデンに住んでいた時、裏庭に、随分背の高い、大きなサクランボの木があった。
   春には、きれいな花が咲いて、たわわに沢山の実を付けて壮観であった。
   当然、手に取って口に含んでみたのだが、全然、美味しくはない。
   しかし、あまりにも、きらきら光って美しく、他の花よりも魅力的であったので、大枝を切って、大きな花瓶に生けて楽しんでいた。
   数日後、一つ実を取って、何の気なしに食べてみたら、市販のアメリカン・チェリーと同じ味がして美味しいのである。

   気付かなかったのだが、サクランボも追熟すべきだったのであろう。
   ところで、日本でなら、サクランボは貴重品だが、イギリスで、果物店で安く売っていて、気にするほどのこともないので、結局、庭のサクランボは食べなかったのだが、
   ある日、沢山のクロウタドリの大群が飛来して来たかと思ったら、瞬く間に、食べつくしてしまった。
   自然のの摂理、エコロジー・システムの神秘の凄さを悟った思いであった。
コメント
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