熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

久しぶりの関西・・・(2)東大寺の春(つづき)

2015年04月11日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   大仏殿の後方に、講堂跡があり大きな礎石が残っているのだが、その近くの空間に、二本の素晴らしいピンクの枝垂れ桜が、今満開で、美しい。
   小さい方の一本は、まだ、若木なのか、綺麗なアンブレラ・スタイルで、花びらもびっしりついていて、豪華である。
   (二枚のショットは、陽が当たった時で、下の方の鹿が写っているのは、木陰になった時に撮り修正に失敗して色が変わってしまったが、同じ濃いピンク)
   もう一方の大きな枝垂れ桜は、やや花弁の付きが悪いのだが、枝があっちこっちに伸びていて、何となく老成した雰囲気があって、中々風格のある木で面白い。
   講堂跡からの大仏殿は、裏正面で、この桜は、ソメイヨシノであろうか。
   何年も空いて訪れているので、桜風景も、変わって来ているように思う。
   
   
   
   
    
    
   
   その後、私が向かうのは、長池を越えて、大湯屋を右手に観ながら、小川沿いに緩やかな坂を二月堂の方に上って行くのである。
   二月堂が見える坂道を撮った入江泰吉の素晴らしい写真があるのだが、やはり、タイミングや腕が問題で、思うような写真を撮れたことがない。
   ただ、いつ行っても面白いのは、左手の塔頭の庭に植えられている花木が、夫々の季節ごとに、色々な花を咲かせて彩りを添えてくれることである。
   二月堂を見上げる方向だけではなく、反対側を見下ろすのも面白い。
   土塀に雰囲気があるのかも知れない。
   
   
   
   二月堂には、清水のような展望台を兼ねた舞台の高台から奈良の方角を臨むのも、その時その時の雰囲気が分かって面白い。
   この日は、北方向の山際の桜が美しく咲き乱れていた。
   西側を見下ろすと、東大寺の込み合った塔頭群が見えるが、それらが視野を遮って、県庁の塔部分が見えるくらいで、それ程、遠くの奈良の街並みは展望できない。
   
   

   隣の三月堂は、不空羂索観音立像を真ん中にして沢山の国宝物が安置されていて、東大寺に来た時には、必ず訪れていた。
   しばらくは、須弥壇及び諸尊像修理のために拝観が中止されていて、仏像は、その間、ミュジーアムに展示されていたが、今回は、再開されていたものの、時間が間に合わなくて閉まっていた。
   興味深いには、
   ”安置される諸尊像は、本尊不空羂索観音菩薩、梵天、帝釈天、金剛力士(阿吽)、四天王、執金剛紳(秘仏)の10躰です。 日光・月光菩薩、弁財天、吉祥天、地蔵菩薩、不動明王の6躰は東大寺ミュージアムに安置されています。”と言うことである。
   秘仏の「執金剛神」の開扉(12/16)に、偶々訪れて、力感豊かで素晴らしく美しい像を見て感激したことがある。
   この三月堂(法華堂)は、東大寺最古の建築物で、独特な雰囲気が好きである。
   何時も、ここへ最後に来て、鐘楼わきを下って行き、
   大仏殿の正面に出て、仁王門に向かって歩いて東大寺を出る。
   東大寺をでて、時間があると、奈良公園を歩くのだが、全く雰囲気が変わって面白い。
   
   
   
   

   東大寺の地図を借りてルートを赤線で示すと、次の通り。
   
コメント
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