松下村塾から、まぁーるバスの始点市役所に戻ってルートを代えて、萩博物館に向かった。
何のことはない、歩けば、1キロくらいの距離なのだが、バスに乗れば15停くらいで、また、大回りして港湾見学である。
後で、萩博物館で、タクシー会社の電話表を貰って、電話を掛けてこれを乗り継げば良かったのを知ったのだが、後の祭り。いずれにしろ、この萩の観光は、歩けと言うことであろう。
この博物館は、吉田松陰や高杉晋作の遺品や資料、それに、萩の街の関連資料が展示されていたが、関心を持ったのは、米軍が原爆投下目標として撮った精密な航空写真や萩の古地図などであった。
今のgoogle earthに近い精密なもので、日本全土は丸裸だったと言うことである。
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萩博物館の東に接する萩城外堀通り、北側に走る御成通り、東側の江戸屋横丁、南側の新堀川に囲まれた5~6町四方であろうか、この一角が萩城下町地区で、萩の観光スポットである。
この地区には、高杉晋作誕生地や木戸孝允旧宅などがあるが、やはり、重要文化財である藩の御用達豪商菊屋家住宅と武家屋敷や豪商屋敷などの城下町風の街並みが今に残っている魅力なのであろう。
日本家屋は、木と紙と土で出来ていると言うか、比較的耐久性に欠けるので、街並み保存は難しいのだが、欧米は、石が主体の街造りなので、とにかく、古色蒼然たる魅力の落差の激しさは否めない。イタリア、スペイン、ポルトガル・・・共産革命で破壊されたチェコやハンガリーも美しい。
しかし、あの第二次世界大戦と戦後の無秩序な発展開発が、如何に、日本人の美意識を葬り去って無残な都市景観を作り上げてしまったのか。貧しかった江戸の街並みの方が、はるかに人間的で美しかったのである。
尤も、欧米も同じで、フランクフルトの新旧市街の例など典型的だが、住まいの景観一つにしても、文化の質が、どんどん、落ちていくと言うことであろうか。
このあたりからだと、家臣たちも、三十分ほどで、登城出来る距離であり、そして、高杉や木戸の住宅などは、現在の感覚では、少し大きい方であろうか。
この日は、観光客も少なかったので、一寸タイムスリップした感じで、ふっと、久坂玄瑞が飛び出してきても不思議はなかったであろう。
また、主に萩焼関係のシックな店舗が点在するショッピング地区でもあった。
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藩の御用達を勤めた豪商の菊屋家住宅であるが、幕府巡見使の宿として度々本陣にあてられたとかで、屋敷は江戸初期の建築、現存する商家としては最古で400年の歴史がると言うから、大変なもので、
主屋、本蔵、金蔵、米蔵、釜場の5棟が国指定重要文化財に指定されている。
商家に御成門と言うのも興味深いが、主家の庭園も、中々趣があって良い。
私が興味を持ったのは、みせの空間とその横の電話ボックス、伊藤博文がアメリカ土産に持ち帰ったと言う掛け時計、台所の天井の構造、五月人形の飾りなどであろうか。
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この菊屋家住宅以外はどこにも寄らずに、菊屋横町と江戸屋横町を散策しただけで、東隣の中央公園を突き抜けて、明倫センターから萩バスセンターに出て、そこで、乗り合いタクシーに乗って山口宇部空港に向かった。
何回かの萩への旅で、結構、萩焼を買って手元にあるので、今回は、特に土産物は買わなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f1/6c1ed136a5ea1ff319e55663369c03f3.jpg)
余談だが、ミシュランのグリーン本だが、萩を一つ星にして、観光スポットとして、寺町・城下町・堀内地区を一つ星、山口県立美術館浦上記念館を二つ星に評価している。
浦上は、丹下健三設計の建物で、北斎の富岳三十六景や写楽の役者絵や歌麿などの浮世絵が充実していると言うことであろうか。
NHK「花萌ゆ」が放映された昨年は、萩も賑わったようだが、この一番美しい筈の皐月晴れにも拘わらず、シックでしっとりとした萩の古道には、殆ど人影がなく、ひっそりと静まり返っていた。
何のことはない、歩けば、1キロくらいの距離なのだが、バスに乗れば15停くらいで、また、大回りして港湾見学である。
後で、萩博物館で、タクシー会社の電話表を貰って、電話を掛けてこれを乗り継げば良かったのを知ったのだが、後の祭り。いずれにしろ、この萩の観光は、歩けと言うことであろう。
この博物館は、吉田松陰や高杉晋作の遺品や資料、それに、萩の街の関連資料が展示されていたが、関心を持ったのは、米軍が原爆投下目標として撮った精密な航空写真や萩の古地図などであった。
今のgoogle earthに近い精密なもので、日本全土は丸裸だったと言うことである。
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萩博物館の東に接する萩城外堀通り、北側に走る御成通り、東側の江戸屋横丁、南側の新堀川に囲まれた5~6町四方であろうか、この一角が萩城下町地区で、萩の観光スポットである。
この地区には、高杉晋作誕生地や木戸孝允旧宅などがあるが、やはり、重要文化財である藩の御用達豪商菊屋家住宅と武家屋敷や豪商屋敷などの城下町風の街並みが今に残っている魅力なのであろう。
日本家屋は、木と紙と土で出来ていると言うか、比較的耐久性に欠けるので、街並み保存は難しいのだが、欧米は、石が主体の街造りなので、とにかく、古色蒼然たる魅力の落差の激しさは否めない。イタリア、スペイン、ポルトガル・・・共産革命で破壊されたチェコやハンガリーも美しい。
しかし、あの第二次世界大戦と戦後の無秩序な発展開発が、如何に、日本人の美意識を葬り去って無残な都市景観を作り上げてしまったのか。貧しかった江戸の街並みの方が、はるかに人間的で美しかったのである。
尤も、欧米も同じで、フランクフルトの新旧市街の例など典型的だが、住まいの景観一つにしても、文化の質が、どんどん、落ちていくと言うことであろうか。
このあたりからだと、家臣たちも、三十分ほどで、登城出来る距離であり、そして、高杉や木戸の住宅などは、現在の感覚では、少し大きい方であろうか。
この日は、観光客も少なかったので、一寸タイムスリップした感じで、ふっと、久坂玄瑞が飛び出してきても不思議はなかったであろう。
また、主に萩焼関係のシックな店舗が点在するショッピング地区でもあった。
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藩の御用達を勤めた豪商の菊屋家住宅であるが、幕府巡見使の宿として度々本陣にあてられたとかで、屋敷は江戸初期の建築、現存する商家としては最古で400年の歴史がると言うから、大変なもので、
主屋、本蔵、金蔵、米蔵、釜場の5棟が国指定重要文化財に指定されている。
商家に御成門と言うのも興味深いが、主家の庭園も、中々趣があって良い。
私が興味を持ったのは、みせの空間とその横の電話ボックス、伊藤博文がアメリカ土産に持ち帰ったと言う掛け時計、台所の天井の構造、五月人形の飾りなどであろうか。
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この菊屋家住宅以外はどこにも寄らずに、菊屋横町と江戸屋横町を散策しただけで、東隣の中央公園を突き抜けて、明倫センターから萩バスセンターに出て、そこで、乗り合いタクシーに乗って山口宇部空港に向かった。
何回かの萩への旅で、結構、萩焼を買って手元にあるので、今回は、特に土産物は買わなかった。
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余談だが、ミシュランのグリーン本だが、萩を一つ星にして、観光スポットとして、寺町・城下町・堀内地区を一つ星、山口県立美術館浦上記念館を二つ星に評価している。
浦上は、丹下健三設計の建物で、北斎の富岳三十六景や写楽の役者絵や歌麿などの浮世絵が充実していると言うことであろうか。
NHK「花萌ゆ」が放映された昨年は、萩も賑わったようだが、この一番美しい筈の皐月晴れにも拘わらず、シックでしっとりとした萩の古道には、殆ど人影がなく、ひっそりと静まり返っていた。