熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・フェイジョアが咲き出した

2022年06月05日 | わが庭の歳時記
   フェイジョアは、ブラジル原産だと聞いていたので、もう、何十年も前に、4年住んだサンパウロから帰国直後に、懐かしくなって、園芸店で買って庭に植えた。
   その後、長い間ヨーロッパにいて帰国したときには、大きくなって庭一杯に広がっていて、剪定に苦労した。
   丁度梅雨はじめの時期に、花をつけるのだが、4枚の花弁が後ろに巻き上がっていて、内側が赤褐色で、外側が白色で分厚く、すっくと伸びた雌蘂を囲んで放射状に飛び出た赤い雄蕊群が印象的で、非常にエキゾチックな花である。
   花弁は、糖分を含んで甘みがあり、ブラジルではハチドリがこの授粉を助けると言うのだが、結構植物園などに行きながら、何故か、ブラジルでは、フェイジョアを見たと言う記憶がない。
   尤も、当時は、まだ、花には興味がなかったし、それに、ブラジルには、いくらでもあっちこっちに、見たこともないような異国情緒タップリの花が咲き乱れていた。
   鮮明に覚えているのは、イグアスの瀑布の傍のジャングルの大木の鮮やかな蘭の花くらいであろうか。
   静止飛行して花をつつく極彩色のハミングバード、ハチドリの方に関心があったのである。
   今でこそ、ガーデニングに勤しんで、花木の自然との営みに関心を持っているのだが、ブラジルやヨーロッパで生活していた頃に、多少でも花に興味を持って対応しておれば、私の人生も、少しは変っていたかも知れないと言う気がしている。
   さて、果実は、10月頃熟して、果肉はジェリー状で美味しいのだが、結構落果があって十分な収穫は望めないので、満足に賞味するなどと言った経験はない。
   何でもそうだが、庭木の1本などと言って、果樹を育てていては、役に立つのは少なくて、わが庭では、柑橘類と梅や柿くらいであろうか。
   
   
   
   
   
コメント
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