熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

「ニュース離れ」が加速、と言うのだが

2022年06月15日 | 政治・経済・社会
   ロイターが、”陰鬱な世界情勢、ニュース離れを加速 46か国調査”と報じた。
   新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)やウクライナでの戦争、物価高騰など複合的な要因を背景に、ニュースへの関心が低下しているとしている。と言うのである。
   何のニュースか分からないが、調査は46か国の9万3000人を対象に実施されたと言うことであるから、世界的な傾向なのであろう。
   若者の間で従来型メディアからの離反が進んでおり、18~24歳の層の15%は主なニュース閲覧手段として動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」を挙げている。と言うのもデジタル革命の為せるワザ、時代の潮流だが、
   メディアに対する信頼度は平均42%と、昨年の44%を下回った。ほぼ半数の対象国で低下し、上昇したのは7か国だけだった。米国は26%で、スロバキアと並び最低だった。と言うのも、アメリカの大統領たるトランプが、ウソ八百を何万回も連発して、フェイクニュースを蔓延させ、何を信じれば良いのか分からなくなってしまったのだから、当然であろう。

   さて、それでは、自分自身は、どうなのか。
   ハタと考えたが、答えに窮した。
   何も考えずに、毎日、新聞やテレビ、ニュースに接しているのである。

   真っ先に接するのは、インターネットのニュース記事、NYTやWPもこの時、
   新聞は日経しか取っていないので、一通り、さらりと目を通す。
   テレビは、興味のある番組は、録画に任せて、常時、チャンネルを合わせるのは、大半、ニュース番組である。
   殆ど欠かさずに見ているのは、NHK BS1の「キャッチ!世界のトップニュース」と、「国際報道2022」、
   他のニュースも、どうでも良いような総花的で日常茶飯事の世間ニュースのような番組はさけて、手っ取り早く、BS1のニュースWorld+Bis、
   NHKの定時のメインニュースにもチャンエルは合わすが、途中で、飛ばすことが多い
   民放のニュースは、特集番組など結構興味深いので目がけてみるが、NHKと違ったゲリラ戦法が面白い。
   結構、ニュース漬けと言った感じで、私の場合、ニュース離れとは縁遠いようである。

   さて、偏見というか、自分では良識だと思っているのだが、アメリカで留学生活をしていたときには、テレビは、3大ネットワークで、その頃、偉大なアンカーマンのウォルター・クロンカイトが健在だったので、CBSニュースを好んで見ており、新聞は、ニューヨーク・タイムズ。週刊誌は、TIMEやNewsweek。
   ロンドンでは、テレビはBBC、新聞は、ファイナンシャル・タイムス、週刊誌は、ECONOMIST。
   何の疑いもなく、それが、信頼できる正しいニュースソースであり、それが常識だと思っていたので、何の迷いもなかった。
   尤も、多忙であったり、時間が取れなかったりで、十分に聞いたり読んだり出来なかったきらいはあるが、意識して、そんなニュースソースに囲まれていたと言うことである。

   ニュースに関心があるというのは、自分を取り巻く周りの環境がどのように動いているのか、知りたいと言うことであろうが、別に知らなくても、日常生活はやっていける。
   ただ、凡人の悲しさで、周りのことが気になって、世間から没交渉で、仙人のように霞を食って生きて行けないので、アンテナを張る。
   私には、世間知の取り込みだけではなく、成長への石杖にもなっているような気がしている。
   
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