熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

日テレ:阪神巨人戦を観る

2022年08月19日 | 生活随想・趣味
   久しぶりにテレビで、プロ野球の放映を観た。
   プロ野球観戦が趣味でもないし、テレビで観ることも全くという程ないのだが、今夜は、珍しくも熱心に4回くらいから最後まで観たのである。
   阪神が、8連敗の後、やっと、ヤクルトに勝って芽を出し、今夜は相性の良い巨人との戦いなので、何となく、良い試合になりそうだという予感があったのである。
   期待通り、西勇輝が完封9勝!佐藤輝明3打点!同率4位対決で、4対0で巨人に快勝した。
   プロ野球には関心がないと言いながら、阪神の勝ち負けには、気になるので、テレビや新聞やインターネットの情報には、神経質なほど拘っている。
   
   何故阪神ファンなのかと言うことだが、半世紀以上も故郷の関西を離れているが、西宮球場にほど近い西宮戎の直ぐ傍で生まれ育ち、社会人になった直後まで、阪神間で青少年時代を過ごしたので、色々な関係で、西宮球場に縁があり、コテコテの関西人であるから、理屈抜きで阪神阪神なのである。

   以前に、このブログで、こんなことを書いた。
   随分昔の話だが、「女性の好きなものは、巨人・大鵬・玉子焼き」と言う言葉が流行った。
   丁度その頃だったと思うが、流行ったかどうかは知らないが、「強そうで頼りにならないのは阪神・朝潮・日本円」と言う言葉を新聞で見て、なるほどと思った記憶がある。
   破竹の勢いで優勝街道へと突き進んでいたと思ったら、ガタガタと崩れて萎んでしまって後の祭り、そんなことで、ファンをがっかりさせたことは何度もある。
   強そうで期待を裏切るので、正に、「強そうで頼りにならない」と言う典型であった。

   さて、2005年9月に、パリで、阪神の吉田監督と一度だけ会食をしたことがある。
   吉田監督は、オリンピックを目指して頑張っていたフランスチームのコーチとしてボランティアで働いておられた頃で、私は、仕事の都合でロンドンから出かけてお会いして、色々、興味深いお話をして頂いた。

   その時の印象深い会話を採録すると、
   吉田監督とのお話だが、強烈に覚えていることが二つある。
   一つは、阪神の優勝。
   「あんた、あの時、阪神優勝すると思いました?
    そうでっしゃろ、私も思いまへんでした。
    勝ち始めたら、あれよあれよですわ。いきおいですなあ。」
   もう一つは、その翌年の惨憺たる阪神の成績。
   「どんな手を打っても、あかん時はあきまへん。
    朝起きたら、真っ先に空を見まんねん。
    なんでや思いはります?
    雨やったら、その日は、試合がないから、負けんで済みますやろ。」

    もう一度、吉田監督の話。
   「次、阪神は何時優勝すると思います?
    20年後?
    きつい事言わはるナァ。」

    ところで、
    長嶋監督が、弱い阪神が野球をダメにしていると言って阪神を立て直す為に星野監督に阪神入りを勧めたとか、
   「勝っても負けても、関西には熱烈な阪神フアンが居て、甲子園球場に来て電車に乗ってくれる、阪神電車が儲かれば良いのだ。」と言った阪神の能天気な経営理念を、星野監督は根本的に叩き潰して優勝に導いた。
   コーポレート・カルチュアを変えてしまったから阪神は強くなった。
   もう、何十年も前の阪神に戻ったのである。

   さて、次は、いつ優勝するのか、
   9連敗や8連敗を繰り返してアップダウンしていては、先が思いやられる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする