熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

デジカメで写真を楽しむ・・・正にIT革命の恩恵か

2005年11月27日 | 生活随想・趣味
   先月のニコン撮影会に、久しぶりに銀塩カメラF100を引っ張り出して出かけたのだが、心なしか、このカメラで撮った写真の方が、何故か、デジカメ写真より味があるような気がしたので、その後、何度か使っている。
   
   尤も、私の場合は、まだ、本格的なデジカメ一眼レフを持っていないので、比較できないと思うが、SONYのレンズ一体型のDSC-F828を愛用していて多少の不便を辛抱すれば、これで結構満足している。

   銀塩の一眼レフは、ニコンとキヤノンで5台あり、交換レンズもそろえた。
   随分前になるが、ブラジルからの帰りにドイツによって、ライカの一眼レフR3サファリを買って、オランダで花を撮るのに長い間愛用していた。
   ところが、今では、これ等はみんなお蔵入りで誇りをかぶっている。

   まだ、若かったので、交換レンズを何本か持って旅に出ても苦痛ではなかったが、最近では、年の所為もあるのか、億劫になってしまって、レンズを交換せずに比較的倍率の高い明るいズームレンズが付いたカメラを一台だけ持って出かけることが多くなった。
   この前のプラハの時には、F100にタムロンの28-70ミリF2.8のレンズを付けたままで、それも、絞り優先モードで開放のままで押し通した。
   ニコンの撮影会にも、ニコンの70-200ミリF2.8ズーム一本をつけて出かけていった。
   ブレが最小限度で納まるし、それに、夜など比較的暗い所でも手持ちで可なり気の利いた写真が写せる。
   フィルムは、フジのネガティブASA400プロを使っているが、シャッター速度が8000分の1なので露出オーバーになることが少ないのでそれほど気にはしていない。

   デジカメ一眼レフに乗り換えようと思ったが、改めてレンズを買い揃えるのも億劫なので、手ブレ防止機能が内蔵された少し上等なカメラが出て来て明るいズームレンズが比較的安く手に入るようになるまで待とうと思っている。
   最近は、ソニーの828とキヤノンIXYのデジカメで通しているが、海外でも、トリッパーさえ持って行けば、いくら撮っても保存が利くので、フィルム要らずで助かっている。
   ソニーがDSC-F828の新型を出したが手ブレ防止機能が付いていないので止めにしたが、キヤノンかニコンで手ブレ防止が付いて明るいレンズが装着されたレンズ一体型の新しいデジカメが出ればそれでも良いと思っている。
   写真歴は長いが、別に写真セミナーで勉強したり同好会に入ってやるとか言った程でもないし、コンテストに応募するのでもなく、旅や花や家族などの写真を写して楽しんでいるだけなので、その程度で良いのである。

   ところで、デジタル時代になって、一番重宝しているのは、プリンターさえあれば、自分で、可なり自由に思い通りの写真が、カメラ店を通さずに出来上がることである。
   私の場合は、トリミングや色彩・露出補正など、まだ初歩的な段階に止まっているが、これでも、可なり写真が良くなるし、結構楽しめる。
   TVを録画したオペラやドラマ等をプリンターを使ってDVDに直接印刷すれば、本物に近い作品が出来上がり、こんなことも結構息抜きにはなる。

   IT革命で、デジタル化の進行に伴って、カメラが独立の機械ではなくなり、パソコンの周辺機器になってしまった。
   その意味では、写真の世界も全く専門家を通さずに素人が相当高度な技術と作品製作を楽しめるようになった。

   私の今の宿題は、何十年もかけて写し続けた膨大な量のフィルムの整理である。
   アルバムに収容した写真も相当な量だが、これは、家族関係の写真が主で、旅で撮った多くの写真は殆ど整理がついていない。
   あの頃は、一眼レフでレンズを交換しながらこまめに写していたので、今は消えてしまった懐かしい世界のあっちこっちの街角や風物が写っているかも知れないのである。
   スキャナーで根気よくパソコンにデジタル化してDVDに落とそうと思っているのだが、娑婆っ気が強く結構忙しくて中々思うように出来ない。


   
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