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今日の都響のコンサートは、
第983回定期演奏会Cシリーズ
日時:2023年10月14日(土) 14:00開演
場所:東京芸術劇場コンサートホール
【ジェイムズ・デプリースト没後10年記念】
出 演
指揮/大野和士
ヴァイオリン/イザベル・ファウスト
曲 目
マグヌス・リンドベルイ:アブセンス-ベートーヴェン生誕250年記念作品-(2020)[日本初演]
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ソリスト・アンコール ヴァイオリン/イザベル・ファウスト
ヴェストホフ:無伴奏ヴァイオリンのための組曲 イ長調より サラバンド
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
デブリーストがトップの時には、都響ではなく、小澤征爾を聴きたくて新日本フィルの定期会員であったので、全く聴いたことはない。
今回のプログラムでは、リンドベルイのアブセンスは、初演なので勿論初めてで、作者が「極めて現代的な「不協和音」が雄弁に語り、起こるべくして音楽の対話が起こる」と語っているので、全く印象が違っていて身構えて聴いていた。
昔、アムステルダムに居た時に、コンセルトヘボウの定期会員権を3つ持っていて、その一つが現代音楽で、途中でコンサートが苦痛になったことがあったのを思い出した。
しかし、今回は、シェーンベルクを聴いたときのような拒絶反応を起さずにそれなりに楽しめたのは、年期の所為であろうか。
ベートーヴェンのメロディが組み込まれていたようだが、気付かなかったし、何故、この曲が、ベートーヴェン生誕250年記念作品なのか分からない。
シューマンのヴァイオリン協奏曲は、シューマン自身はこの曲を、「天使から教えてもらった曲だ」と語っていたと言う。美しい曲である。
席が少し後方であった所為か、ヴァイオリンの音色が、オーケストラに同化しすぎた感じで、ピュアーで美しいサウンドが、時折印象的に奏でる。派手なカデンツァがあるわけでもなく、独奏ヴァイオリンのサウンドが傑出するような曲でもなさそうであったので、ムード音楽の雰囲気で聴いていた。
イザベル・ファウストのヴァイオリンのサウンドを楽しませてくれたのは、アンコールの無伴奏ヴァイオリンのサラバンド、
民族衣装の雰囲気であろうか、舞うように演奏する美しいファウスト、熱狂的な拍手。
ベートーヴェンの第7番は、欧米でも頻繁に聴いてきたお馴染みの曲、
解説では、ワーグナーが、この曲を「舞踏の聖化」だと言ったとかで、「輝かしさ」や「陽気さ」を象徴するイ長調が基本だという。
指揮者は、第3楽章から、殆ど間髪を入れずに第4楽章へ、熱狂的なフィナーレ。凄い都響サウンドの咆哮、圧倒的な演奏。
私は、演奏の感動を噛みしめるために、大野和士が、指揮台を下りて楽屋に消えると、すぐに、席を立って会場を出た。
都響の2024年度楽期のプログラムが出て、会員継続申し込みが始まった。
魅力的なプログラムだが、もう一年、鎌倉から池袋へ、杖をついて通えるかどうか、考えている。
第983回定期演奏会Cシリーズ
日時:2023年10月14日(土) 14:00開演
場所:東京芸術劇場コンサートホール
【ジェイムズ・デプリースト没後10年記念】
出 演
指揮/大野和士
ヴァイオリン/イザベル・ファウスト
曲 目
マグヌス・リンドベルイ:アブセンス-ベートーヴェン生誕250年記念作品-(2020)[日本初演]
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ソリスト・アンコール ヴァイオリン/イザベル・ファウスト
ヴェストホフ:無伴奏ヴァイオリンのための組曲 イ長調より サラバンド
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
デブリーストがトップの時には、都響ではなく、小澤征爾を聴きたくて新日本フィルの定期会員であったので、全く聴いたことはない。
今回のプログラムでは、リンドベルイのアブセンスは、初演なので勿論初めてで、作者が「極めて現代的な「不協和音」が雄弁に語り、起こるべくして音楽の対話が起こる」と語っているので、全く印象が違っていて身構えて聴いていた。
昔、アムステルダムに居た時に、コンセルトヘボウの定期会員権を3つ持っていて、その一つが現代音楽で、途中でコンサートが苦痛になったことがあったのを思い出した。
しかし、今回は、シェーンベルクを聴いたときのような拒絶反応を起さずにそれなりに楽しめたのは、年期の所為であろうか。
ベートーヴェンのメロディが組み込まれていたようだが、気付かなかったし、何故、この曲が、ベートーヴェン生誕250年記念作品なのか分からない。
シューマンのヴァイオリン協奏曲は、シューマン自身はこの曲を、「天使から教えてもらった曲だ」と語っていたと言う。美しい曲である。
席が少し後方であった所為か、ヴァイオリンの音色が、オーケストラに同化しすぎた感じで、ピュアーで美しいサウンドが、時折印象的に奏でる。派手なカデンツァがあるわけでもなく、独奏ヴァイオリンのサウンドが傑出するような曲でもなさそうであったので、ムード音楽の雰囲気で聴いていた。
イザベル・ファウストのヴァイオリンのサウンドを楽しませてくれたのは、アンコールの無伴奏ヴァイオリンのサラバンド、
民族衣装の雰囲気であろうか、舞うように演奏する美しいファウスト、熱狂的な拍手。
ベートーヴェンの第7番は、欧米でも頻繁に聴いてきたお馴染みの曲、
解説では、ワーグナーが、この曲を「舞踏の聖化」だと言ったとかで、「輝かしさ」や「陽気さ」を象徴するイ長調が基本だという。
指揮者は、第3楽章から、殆ど間髪を入れずに第4楽章へ、熱狂的なフィナーレ。凄い都響サウンドの咆哮、圧倒的な演奏。
私は、演奏の感動を噛みしめるために、大野和士が、指揮台を下りて楽屋に消えると、すぐに、席を立って会場を出た。
都響の2024年度楽期のプログラムが出て、会員継続申し込みが始まった。
魅力的なプログラムだが、もう一年、鎌倉から池袋へ、杖をついて通えるかどうか、考えている。