
私用も兼ねて2泊3日で岡山に旅をした。
倉敷の美観地区に宿泊して、2日目は、レンターカーを借りて、備前に行き、閑谷学校、備前の陶器の里、牛窓に出かけて、最後の日の帰りに岡山の後楽園を散策してきた。
何回か出かけている所であるが、秋深い時期にはまだ行ったことがなかったので、紅葉の美しい季節に吉備路や備前路はどうであろうか興味があった。
丁度、国宝の閑谷学校には、大きな2本の楷の木があって、秋には見事に美しく紅葉するので、是非、これを見たいと思っていた。
実際には、天候に恵まれて素晴しい紅葉を見ることが出来たが、願わくば、もう少し早ければ良かったのにと思った。
左右同じ様な大木なのだが、何故か右手の楷は黄色で、左手は少しオレンジかかった赤色、この左手の黄色が殆ど散ってしまっていたのである。
訪れた日も、風が吹くと花吹雪のように綺麗な葉が風に舞っていたので、完全な形で美しい紅葉を見られるのは、限られた短い時間かもしれないと思った。
赤い備前瓦で葺かれた重厚な入母屋造り・錣葺きの大屋根を乗せた講堂を中心に関連建築や神社の建物が石塀に囲まれていて、周りの鮮やかなモミジやイチョウなどの紅葉に彩られて素晴しい雰囲気を醸し出している。
その中に、この素晴しい楷の木が日の光を浴びて黄金色に光り輝いているのである。
藩校は岡山城下にあったので、この学校は、庶民の為に開かれた最古の学校だと言われている。
この閑谷学校に程近い東海道本線の伊部駅の付近に備前焼の陶器の里があり、あっちこっちに窯元の煙突が見える。
まず最初に、伊部駅の横にある備前陶芸美術館に入った。
人間国宝の作品や古備前の名品や現在作家の作品など面白い作品に加えて、古丹波・古備前の特別展示をしていて楽しませて貰った。
伊部駅舎の建物が、備前焼伝統産業会館になっていて、2階で現代作家達の作品の展示即売会をしていた。
JRの切符売り場が、物産店のレジと裏表になっていて、若いチャーミングな店員さんが立っていたのが面白かった。
寅さんの世界のような懐かしい駅の佇まいが良い。
2階の奥で、某窯の作品即売会をしていた。中くらいの菓子盆のような感じの備前焼の中心に銀色の絵模様が浮かび上がった面白い作品に興味を持った。
斜め十字に描かれた絵模様が鳳凰のような形をしていたので聞いてみると、特別に吟味した土を使ってワラを乗せて自然の炎に描かせたのだと言う。
備前焼は、一切釉も使わなければ彩色もしないし、勿論磁器のように絵付けもしない、土と炎が描く自然の文様だけである。
その焼き物と娘が気に入った大皿を買って、何処で焼いたのか窯を見たいと言うと、喜んで案内する、今から行こうと言う。
願ったり適ったりで、若い作家先生の言葉に甘えて、窯を訪れることにした。
やはり、備前は古い。古墳の小山の麓にその窯があった。
大きな工場のような建物に覆われた中に、萩などで見たことのある懐かしい登り窯があった。
イグルーのような感じの綺麗な入り口を潜って始めて窯の中に入った。
天井の砂岩のタイルは固くて光り輝いている。高熱でガラス化しているのだと言う。
正面には、作品を並べる棚が並べられていて、正面の床に薪を置いて火を焚き10日間燃やし続けるのだと言う。
横の小さな穴から炭を入れたりして、炎を調節して絵模様を描くようだが、大変な仕事である。
寝かせてある粘土を見せて貰ったが、実に微細で美しいのにビックリした。釉を使わないので、特別に吟味した土は茶器に使うのだと言う。
庭に積まれた土は砂や石の混じった荒い土だが、どうしてこれが材料になるのだと聞くと、細かく砕いて水に浸して上澄みをすくのだと言う。
轆轤を回したりして形を作るのが陶芸作家の重要な仕事だと思っている素人には、この土造りの大切さと時間がかかること等分からない。
素晴しい芸術作品を作る楽しみがあって良いですねえ、と言ったら、食べなければなりませんのでと言う答えが返ってきた。
日本のエーゲ海だと言う牛窓に向かった。
ここは、やはり、高台にある牛窓ホテルから美しい瀬戸内海を見るに限る。
実際のエーゲ海とは勿論雰囲気が違うが、ホテルの建物の真っ白な壁や優しい佇まいはあのギリシャの感じで、海の青さも他よりはエーゲ海に近い。
真下には綺麗なヨットハーバーが横たわっている。
帰りに、反対側に夕日が落ちたが、山の端の赤い輝きは、少し日本離れがしているかも知れないと感じた。
前回は紅茶、今回はコーヒーでケーキを頂いたが、やはり、中々雰囲気が良いので美味しい。
倉敷の美観地区に宿泊して、2日目は、レンターカーを借りて、備前に行き、閑谷学校、備前の陶器の里、牛窓に出かけて、最後の日の帰りに岡山の後楽園を散策してきた。
何回か出かけている所であるが、秋深い時期にはまだ行ったことがなかったので、紅葉の美しい季節に吉備路や備前路はどうであろうか興味があった。
丁度、国宝の閑谷学校には、大きな2本の楷の木があって、秋には見事に美しく紅葉するので、是非、これを見たいと思っていた。
実際には、天候に恵まれて素晴しい紅葉を見ることが出来たが、願わくば、もう少し早ければ良かったのにと思った。
左右同じ様な大木なのだが、何故か右手の楷は黄色で、左手は少しオレンジかかった赤色、この左手の黄色が殆ど散ってしまっていたのである。
訪れた日も、風が吹くと花吹雪のように綺麗な葉が風に舞っていたので、完全な形で美しい紅葉を見られるのは、限られた短い時間かもしれないと思った。
赤い備前瓦で葺かれた重厚な入母屋造り・錣葺きの大屋根を乗せた講堂を中心に関連建築や神社の建物が石塀に囲まれていて、周りの鮮やかなモミジやイチョウなどの紅葉に彩られて素晴しい雰囲気を醸し出している。
その中に、この素晴しい楷の木が日の光を浴びて黄金色に光り輝いているのである。
藩校は岡山城下にあったので、この学校は、庶民の為に開かれた最古の学校だと言われている。
この閑谷学校に程近い東海道本線の伊部駅の付近に備前焼の陶器の里があり、あっちこっちに窯元の煙突が見える。
まず最初に、伊部駅の横にある備前陶芸美術館に入った。
人間国宝の作品や古備前の名品や現在作家の作品など面白い作品に加えて、古丹波・古備前の特別展示をしていて楽しませて貰った。
伊部駅舎の建物が、備前焼伝統産業会館になっていて、2階で現代作家達の作品の展示即売会をしていた。
JRの切符売り場が、物産店のレジと裏表になっていて、若いチャーミングな店員さんが立っていたのが面白かった。
寅さんの世界のような懐かしい駅の佇まいが良い。
2階の奥で、某窯の作品即売会をしていた。中くらいの菓子盆のような感じの備前焼の中心に銀色の絵模様が浮かび上がった面白い作品に興味を持った。
斜め十字に描かれた絵模様が鳳凰のような形をしていたので聞いてみると、特別に吟味した土を使ってワラを乗せて自然の炎に描かせたのだと言う。
備前焼は、一切釉も使わなければ彩色もしないし、勿論磁器のように絵付けもしない、土と炎が描く自然の文様だけである。
その焼き物と娘が気に入った大皿を買って、何処で焼いたのか窯を見たいと言うと、喜んで案内する、今から行こうと言う。
願ったり適ったりで、若い作家先生の言葉に甘えて、窯を訪れることにした。
やはり、備前は古い。古墳の小山の麓にその窯があった。
大きな工場のような建物に覆われた中に、萩などで見たことのある懐かしい登り窯があった。
イグルーのような感じの綺麗な入り口を潜って始めて窯の中に入った。
天井の砂岩のタイルは固くて光り輝いている。高熱でガラス化しているのだと言う。
正面には、作品を並べる棚が並べられていて、正面の床に薪を置いて火を焚き10日間燃やし続けるのだと言う。
横の小さな穴から炭を入れたりして、炎を調節して絵模様を描くようだが、大変な仕事である。
寝かせてある粘土を見せて貰ったが、実に微細で美しいのにビックリした。釉を使わないので、特別に吟味した土は茶器に使うのだと言う。
庭に積まれた土は砂や石の混じった荒い土だが、どうしてこれが材料になるのだと聞くと、細かく砕いて水に浸して上澄みをすくのだと言う。
轆轤を回したりして形を作るのが陶芸作家の重要な仕事だと思っている素人には、この土造りの大切さと時間がかかること等分からない。
素晴しい芸術作品を作る楽しみがあって良いですねえ、と言ったら、食べなければなりませんのでと言う答えが返ってきた。
日本のエーゲ海だと言う牛窓に向かった。
ここは、やはり、高台にある牛窓ホテルから美しい瀬戸内海を見るに限る。
実際のエーゲ海とは勿論雰囲気が違うが、ホテルの建物の真っ白な壁や優しい佇まいはあのギリシャの感じで、海の青さも他よりはエーゲ海に近い。
真下には綺麗なヨットハーバーが横たわっている。
帰りに、反対側に夕日が落ちたが、山の端の赤い輝きは、少し日本離れがしているかも知れないと感じた。
前回は紅茶、今回はコーヒーでケーキを頂いたが、やはり、中々雰囲気が良いので美味しい。