2年生でもマインドマップ授業開始!

マインドマップに関しては、職場の皆さんには絶対に強制しない。自分が使う姿を直に見ている方々だから、そのパワーを感じて自然に伝われば良い。こちらからは何も望まないし、積極的に働きかけることもしないと決めて、自分の実践に没頭してきたこの1年間でした。

そんな中、2年生担任の先生が学級通信でマインドマップ実践を書いてくれたので、ここでも紹介します。

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一年前くらいに、6年生の井上先生から教えていただいたマインドマップに、2年のこどもたちも挑戦します。

マインドマップとは?
マインドマップは、英国の教育者トニーブザンが開発した思考技術です。それはまさに自然を模倣したかのようにノートをとる方法で、理解力、記憶力、発想力、問題解決力をはじめとした様々な脳の力を一瞬にして引き出します。ビルゲイツ、アルゴアをはじめ、グローバルリーダーが活用。IBM、ディズニー、BMW、ナイキ、香港上海銀行等の国際企業では研修が行われ、マインドマップで会議が行われることもしばしば。マインドマップは教育界でも広く活用されています。とくにOECDによる学習到達度調査トップのフィンランドは、「カルタ」と呼ばれるマインドマップが国語の授業で使われています。
『【マインドマップ公式サイト】ブザン・ワールドワイド・ジャパンより』

 最近は本屋でもマインドマップ関連の本が平積みされているのをよく見るようになりました。私は4月頃から描き始めたのですが、頭で考えたことがマインドマップで描くとすっきりするという印象を受けました。
 考えを整理したいとき、また発想を膨らませたいとき、最近では会議や講演の記録もマインドマップでとるようになりました。

 こどもたちにマインドマップを描かせることは、頭の中を整理して、よりまとまった発表ができたり、作文が書けたり、いろんなアイデアが浮かんだり、非常に有効だと感じています。
 しかし、私も描き慣れるまでに時間がかかりました。果たしてこどもたちが有効に活用できるのか、できるまでにどれくらいの時間がかかるのかと、思いを巡らせてきました。

 そんな思いでいたのですが、先日の研修会で他校の1年生が見事にマインドマップを描き、生活科の授業で考えたことを深めているのを見て、我がクラスでも取り組んでみようと思いました。

 ただ、闇雲に使えばいいとは考えていません。単元によって、有効な手段を厳選して、その中の一つがマインドマップであると考えています。

 残り2ヶ月、こどもたちに楽しい授業を、全員が楽しく過ごせるクラスのため、さらに力一杯取り組んで参ります。

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このように他校にもマインドマップの広がりを見せて、我が校の先生に影響を与えているのが江東区の現状です。近隣校の先生からも「こどもたちがどんどん作文を書けるんですよ!!!」といった喜びの報告が入っています。

2009年。燎原の火の如く、日本中にマインドマップファイヤーが広がっていきそうな手応えを感じています。

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授業 「人間とは何だろうか?」 林竹二先生の授業の追試

先週の東京新聞取材に続いて、今日は株式会社アスコムさんが発刊している『できる子は10歳までに作られる』の取材があった井上学級です。


さて今日は、道徳公開講座という東京都の学校全校で取り組んでいる授業があり、我がクラスは2時間かけて著名な教育者である林竹二先生がかつて行った授業である『人間とは何だろうか?』を井上バージョンに少しだけ変えて行いました。
『オオカミに育てられた少女 アマラとカマラの話』です。

授業の詳細を知りたい方は、林先生の著作を参考にしていただければと思います。(下にバナーを貼り付けました)

ここには授業のひとこと感想を掲載します。
こどもたちの心をちょっとは動かせた授業になった雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。

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人間とはなんだろうか感想

「アマラさんとカマラさんは小さいときから人間として生きるのではなく、オオカミとして生きてきました。いろんな言葉を覚える時期に人間らしい体験をすることができませんでした。人間の社会の中で育ったならおいしい食べ物も食べられただろうに、生肉しか食べられなかったそうでかわいそうに感じました。」

「人間はオオカミになれるほど、何でもなれるなんて、すごいと思った。私は人間になれて良かった。シングさんの愛情のおかげで、少しは人間らしくなれたわけだから、もしシングさんに会っていなかったら、ずっとオオカミだったのだろうか。オオカミに育てられると、自分の妹が死んでいても、涙を一つぶしか出さないと教えてもらった。そんなのありえない。アマラさんは本当にオオカミになっちゃったんだけど、そのことから、私たちはみんなが愛情を忘れてはいけないと思った。」

「このような勉強をしたのは初めてで、アマラさんとカマラさんの事は最初信じられませんでした。けれど勉強の最後には、生きていくために『オオカミ』になるという考えがすごいとも思いました。そしてオオカミになったのもすごいと思います。人間が何にでもなれるということが少し恐ろしくも思えました。けど、最後、アマラさんが人間らしさを取り戻せて良かったと思います。」

「人間は恐ろしいほどすごいと思いました。今回の授業では『オオカミになった人』でいきましたが、写真を見たとき衝撃を受けました。まさか支えている“何か”で変わってしまうとは非常に信じがたいですが、事実なので非常にびっくりしました。」

「オオカミから人間に変化した時、シングさんの努力もあったけれど、アマラさんの努力でもあると思う。カマラさんが亡くなった時、アマラさんが一瞬だけ泣いたのは、すっと一緒にいた人がいなくなり、悲しい気持ちもあると思うけど、少しだけ人間の感じが残っていたんだと思う。アマラさんは人間になったとき、うれしかったと思う。やっぱり人間はステキな人間が一番だと思いました。」

「人間がオオカミに育てられ、オオカミのようになったという話を聞いて、まずおどろきました。でも考えてみれば、人間はとても頭のいい生き物だから、確かに何にでもなれて、色んなことができるんだと思いました。だからみんながスゴイ人になれば、すごい世界にもなると思います。それほど人間は、おそろしく素晴らしい生き物だと思います。」

「人間がオオカミになるなんて思ってもみませんでしたが、ほんとに努力すれば何にでもなっちゃうんだなぁと思いました。」

「人間がオオカミのようになるなんて、ふつうでは考えられない。育つ環境とかで人は変わってしまうものだと思った。オオカミのようになってしまった子を人間のあるべき姿にもどしたシング牧師さんたちの愛情が感じられた。」

「人はその生き物になるための勉強をすれば何にでもなれるという可能性があることにおどろいた。」

「人間がここまで想像もしない所まで来れるとは思いませんでした。親の事も知らないでオオカミとして生きていたなんて、とてもかわいそうです。少しでも人間にもどれて、とても良かったと思います。」

「人間は何にでもなるなんて知らなかった。けど、オオカミが育てて大きくすることも、これが最初で最後だと思いました。」

「人間ってスゴイなって思った。アマラさんもがんばって人に支えられて人間らしくなったから、私たちも努力して、色んな人に支えられながら、またがんばろうと思った。」

「アマラはつらい事とかいっぱいあって、それを頑張って乗り越えられて『すごいな!』と感心しました。それと『やっぱり1番は“愛情だなっ!”』と思いました。」

「こういう話を聞いた時がなかったので、おどろきました。人は勉強すれば何にでもなれるのがすごいと思いました。」

「・・・・・人間は人間でも、何にでもなる可能性があるんだなと思った。でも、生まれてからでも愛情をたくさんもらえば、たぶんちゃんとした人間になるんじゃないかなと思いました。」

「人間なのにオオカミに育てられ、自分だけオオカミみたいになってしまったことを見て、人間は何にでもなれる、何でもできるんだなと思った。」

「今勉強したアマラさんとカマラさんはすごい努力家だなぁって思います。人は愛情が大事だとあらためて思いました。人間は人間だけじゃなく、何にでもなれるんだなぁ、人間てこわいと思いました。」

「人間は何にでもなる可能性がある。人間はすごい生き物だと思った。」

「人間ってヤバいね。努力、努力。」

「人間てすごいんだなと思った。」

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