やさしさ紙芝居

やさしさ紙芝居


自分が教師を目指そうと心に固く決めたきっかけになったドラマのひとつが水谷豊主演、北野広大先生の「熱中時代」です。

あらためて動画で主題歌や名場面をみると、若かった自分の熱い強い思いが蘇ってきて、思わず涙が出てしまいました。良い時代でしたね。ドラマの中の真っ直ぐな心根の子ども達の姿を見ていると嬉しくなり、エネルギーが湧きます。

僕はこういうイメージの先生になりたかったんだなぁ。
そこに向かって真っ直ぐに進んできたとは思う。
そのイメージに向かう自分の行動が、今の姿にもつながっていることは間違いない。

ただ今の自分は、熱中先生のイメージとはちょっと離れてしまったかな。

だけどだけど!
心の中はいつまでも「熱中時代」です!
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【本の紹介】 ミラーニューロンの発見

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)
マルコ イアコボーニ
早川書房

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昨年来、学級指導には「ミラーニューロン」という脳科学を利用している井上です。

「ミラーニューロン」とはその文字通り、鏡のような働きをする脳細胞があるということです。例えばこの本によれば、映画を見ながらドキドキしたり、野球を観戦しながら、さも自分がプレーしているように興奮している時には、脳内でニューロンの発火が起こると書かれています。
周りの状況に合わせて、人間の脳細胞にあるミラーニューロンが勝手に働いてしまう。

このことから、子ども達にはこう指導しています。

「自分が意識するにしてもしないにしても、自分の周りの人が授業中に集中していないならば、その影響をまともに受けることになる。逆に自分だけさぼっていてもいいや、と思っても、それは自分だけではすまない。周りの人たちを巻き込んで勉強ができなくなるように引きずり込んでいると同じことになる。ミラーニューロンを意識したならば、お互いに伸ばしあっていくような授業態度で学習に臨めば、間違いなく学習成果は倍増どころが激増する。」

今年の6年生にはあまりこのことを指導していないことを反省しています。


鎌倉時代の日蓮が著した「立正安国論」の中にもミラーニューロンのことを表現している言葉があります。
「鳩化して鷹と為り雀変じて蛤と為る、悦ばしきかな汝蘭室の友に交わりて麻畝の性と成る。」
蓬はそれだけをただ成長させて放っておいたらグニャグニャに伸びていくけれども、隣に麻を植えていっしょに育てていくと真っ直ぐに伸びることから、周りの影響力というのは本当に大きいのだということの喩えです。

私自身の教師という立場からすれば「麻の立場」でありたい。真っ直ぐに伸びていく子ども達になるように自分自身が存在していたい。

常にミラーニューロンを意識しながら、たくさんの子ども達のために活動していくつもりです。



さて、今日の私は辰巳ジャンプの練習でした。
中心メンバーの3年生は、このブログの題名のように、一歩いっぽ成長をしてくれています。2週間後に始まる「東京新聞杯」でどんな試合をしてくれるのか、すごく楽しみになってきました。今日から「バレーノート」を書くことも宿題にしました。忘れている子がいるといけないので、何を書くのか書き残しておきます。

「今日の練習で自分やチームの仲間が良かったところを①②③④⑤と箇条書きで5つ書く。悪かったところは書かなくていい。」

こういうノートの使い方をします。反省ノートではありません。「ポジティブノート」「プラス思考ノート」を作ります。

そうすると、私の指導も「ポジティブ」で「プラス思考」でないと、子ども達はノートを書けなくなりますね(苦笑)。気をつけます。
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