東京モノレール開通45周年

このブログにはり付けてあるブログパーツの中に「45年前カレンダー」がありますが、実は毎日楽しみに見ている井上です。

今日の話題は「東京モノレール開通45周年」のこと。

私はモノレール通勤をしているので、大変関心を持ちました。そして朝、上空(モノレール)から見える東京の景色を写真に撮ってみました。それを紹介します。


天王洲運河です。
左側に見える船は、海洋大学の練習船です。天王洲の海岸縁も開発がかなり進みました。夜風に吹かれて散歩するには最適の場所ですよ。


レインボーブリッジです。
写真で見ると小さくなってしまいますが、生で見ると気分の良い景色です。
私、たま~にレインボーブリッジ風景を独占できる、誰も来ない秘密の場所で、のんびり本を読んでいる時があります。


浜崎橋ジャンクションです。
渋滞で有名な浜崎橋も、上から見ればなかなかの景色。この高さで走っているモノレールに乗っていると、ヘリコプターに乗っているのに似た感覚を味わえます。


芝浦再開発地域。
都内にもまだまだこんなに広い敷地があるんですね。いったいどんな町がここにできるのでしょうか?


モノレールはこんなに高いところを走っています。
窓の下に線路がないので、見晴らしの良いところが好きです。


終点・浜松町駅の近くには「浜離宮庭園」があります。気候の良い日には、ぶらり途中下車をして、のんびり休憩しても良いでしょう。


この高いところから東京を眺めていると、けっこういろんなアイデアが湧くものです。たまに羽田空港まで足を伸ばしても楽しいですし、ついでにどこかへ飛行機で飛んでいくパターンもありかな?(笑)

ちなみに2~3月にマインドマップ体験会の実践報告者として、北海道・金沢・福岡に行かせていただいた時は、自宅からモノレール経由でそれぞれの地へ飛び立ったわけです。
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利他の心

利己主義の正反対にあるのが「利他主義」です。
茂木健一郎先生の著作の中に「利他」に関する一文があるので、引用が少々長くなりますが紹介させていただきます。

カラヤン Herbert von Karajan ―音楽が脳を育てる (CD付き:茂木健一郎選曲 脳を育てる名曲11曲58分)
茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)
世界文化社

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「本来、「利己的」といわれる脳のはたらきが、例外的に「利他的」になるもの、それが「愛」だと科学者は考えている。いわば、愛とは「他」への働きかけであり衝動であり、その源は「知りたい」「わかりたい」と思わせる空白、すなわち「脳の中の不在」である。つまり、愛の対象とは常に、不在を孕んでいるといってもいい。
(中略)
 つまり、愛とは脳の中の「無」から「有」を創り出す営みであり、自分で働きかけを続ける限り、無限の能動性を持つ精神運動である。愛が命の根本だといわれる所以である。どこまで「他」を愛せるか。
 それは同時に、脳内で「他」をどこまで実在的に想像できるか、ということではないだろうか。」(P104より引用)



これからの教育の現場に求められているものは、ここに述べられているような「利他の心」から創造される他者の存在を尊重していく営みであると思います。これまでの歴史の中でも当然この「利他」の精神というものは尊ばれてきたわけですが、残念ながら日本の教育は日に日にこの精神が薄れているように感じられてなりません。
私がここで述べている「教育」は、学校教育という狭い範囲のものではなく、「人間が行っている教育活動のすべて」を対象に論じているつもりです。

教育の範囲をしぼって、学校現場のことを言えば、親と子、子と子、子と教師、親と教師、教師と教師、そして裏から学校を支えている職員の方々、地域の方々。つながりを持っている人々すべての精神性の大河の中に、「利他」という深層を流れる安定した潮流があるならば、相互にいがみ合ったり、安易な批判をくり返すようなことなく、豊かで美しい教育の花を咲かせていくことになるでしょう。

その花の象徴は「太陽のような笑顔」だと私は感じています。


先人の言葉で私の記憶に強く刻まれている言葉があります。
「親をも愛することのできない現代の若者に、他者への慈愛を教えていくのだ。そこにしか時代を変革できる可能性はない。」
慈愛とは、愛し慈しむと書きますが、私のイメージとしては、大切な大切なものをそっと両手の平の上に乗せて温めているような映像が浮かびます。私は親や教師の心根には、このイメージがあった方が良いだろうと思っています。



我が師から学生時代に教えていただいたこと。
教師としての条件です。
自分自身が原点に立ち返る意味でも書き残しておきます。

一、絶対の確信に立って指導をすること。

二、子どもたちを心から愛し、親切に、暖かく擁護していく責任感を持て。

三、包容力。子どもの境遇や立場をよく理解し、どんな子どもでも幸福にしきっていこうと忍耐強く指導をすること。

四、公平であれ。自己の感情や情実に動かされず、正論であれば耳を傾けて、間違った意見や感情論にはたとえ先輩の言葉であっても厳戒に戒める厳正公平さを持て。

五、自信がなくてはならない。決意、勇気、果断な行動により、全員を守り、張り合いを持たせ、楽しく前進させきってみせるという自信がなくては教師は務まらない。
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