「ホ・オポノポノ」を活用して問題解決へ指導

昨日、担任する中学年の3階で問題が起こりました。その問題が何なのかはネット上なので書くのをひかえますが、誰がやったのか分からない問題でした。放課後、子どもたちがもう下校した後で、管理職を含めた教員チームは「いったい誰がやったんだろう?」「どんな不満があるんだろう?」「困ったものだね。」と、けっこう大騒ぎをしていたのです。

その一切を背負って、今朝、私が3~4年生全員に5分間の指導をしました。

100名を超える子どもたちを一斉指導するには、勤務校の校舎は狭くて場所がない。そこで、3階廊下に男女全員を座らせて、ハンドマイクで語りました。


「昨日、この3,4年生がいる3階で問題が起こりました。それを知った先生たちは悲しくなりました。誰がやったんだろうと怒っている先生もいました。でも井上先生はね、こう思うんです。
 やった子はどんな気持ちでやってしまったんだろう?
 もしかしたら何か先生たちの気がつかないところで悩んでいるのかもしれない。かわいそうなことをしてしまったなって。だから犯人捜しをするようなことはしません。」

「そしてね、みんなを集めたのは、誰が問題を起こしたのか分からないけど、それを責めるようなことをしないでほしいんです。許してあげてほしいんです。」

「この問題が起こって、井上先生は問題を起こした子に『ありがとう』と言いたいです。先生たちの気づいていない、その子の不安や不満があるんだと教えてくれたんだから。だから問題を起こしてくれて『ありがとう』と言わせてもらいたいです。」

「そして、その子の不安に気づくことのできなかった3,4年の先生たち4人から、その子に『ごめんなさい』と言わせてもらいます。そして、気づけなかったことを『許して下さい』と言いたいです。みんなも犯人捜しをしたりしないで、その子のことを許してあげてほしいんだ。それがうちの学校の教育目標の『思いやりのある子』だよね。」

「中学年の先生たち4人はね、新学期が始まってから1週間たって、君たち全員のことが『大好き』になったんです。だから小さな問題に振り回されずに、もっともっと大きな目標にみんなで向かって進んでいきたいんです。みんなには先生たちが、みんなのこと、すごい子たちだな!大好きだな!って思っていることを分かってくださいね。」

「だから問題を起こしてしまった子のことを、許してあげて下さい。お願いします。」


昨晩から一生懸命考え、練りに練って話した内容です。
話している私から見ても、子どもたちは腑に落ちているようでしたし、放課後に職員室で話した3年担任からもこのような話を受けました。

「井上先生の話を聞きながら、まさか井上先生が『ごめんね』って謝るとは思わなかったので私も驚いたし、目の前で子どもたちが次々と落ちていくのが手に取るように分かりました。」


今回の話はハワイの問題解決方法である「ホ・オポノポノ」を井上流に活用しました。

ホ・オポノポノとは、「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛してます」という4つの言葉を唱えることによって、自分または集団の潜在意識の中にある「悪感情」をクリーニングする方法です。これによって自分に関わるすべてのことを良い方向へと導いていけるのです。

私が今日、話した内容に、この「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛してます」を意図的に入れました。意図的に入れましたが、本音で話したので説得力があったのだと思います。



小さな失敗は明日への大きな栄養としつつ「最強の中学年軍団」を作ってまいります!
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