指導力の95%はモチベーションをあげることに費やす

私の勤務する学校では、教員を目指している学生や非常勤講師をたくさん雇用しています。この若きメンバーが力を発揮できるようにコーディネートするのも私の大きな役目です。その中の一人が、教員採用試験突破に向けて熱心に質問をしてくれます。今日も「子供たちが見通しを持つことということはどういうことなのでしょうか?」という質問をしてくれました。大変大事なことなので、ここに書き残しておきます。

見通しを持つことは、子供だけでなく大人にとっても大事なことです。きっとだれもが見通しを持ちながら活動をしているはずなのです。いくつか例をあげましょう。

(1)辰巳ジャンプの練習
我がチームの練習の中のミーティングは他チームとちょっと変わっています。多くの小学生チームのミーティングは、練習や試合は終わった後にすることが多いのではないでしょうか。辰巳ジャンプの場合はその逆で、練習を始める前のミーティングに力を注いでいます。今日の練習ではこんなことを達成するためにやるという“見通し”をもたせます。そのために、練習前のミーティングが時には1時間もかかることがあります。いろんなことを考えさせ、モチベーションが最高にあがるように語りかけ、脳が活性化されたところで練習に入る。スタートからその日の目標と見通しを持っている子どもたちは、やらされている練習ではなく、自発的に求めて練習をする。この自ら考え行動する姿を理想の姿として子供たちを鍛えています。

(2)授業の中でも見通しを
日常の授業の中でも、次のような見通しを持たせることが大事だと感じています。

①「短期的見通し」
 この1時間の授業でどのような力をつけるのか、何ができたらねらいを達成するのか、こうした見通しをもたせた上で授業をするのと、漠然と授業に入るのでは大きな違いが出ます。

②「中期的見通し」
 この3ヶ月間で、どのような成長をしていくのか。あの行事(運動会、宿泊行事、学芸会等々)までにどんな姿になっているのか。中期的な見通し、中期的な目標をもって活動することも大事です。

③「長期的見通し」
 この1年間で、どんな自分になるのか。学級は?学年は?1年間という長いスパンでどこまで実力をつけていくのか、教師だけでなく子供達自身が見通しをもちながら進んでいれば、行動はぶれることなく良い方向に向かっていきます。国語や算数では、この1年間努力していくことで、こんな力がつくんだよといった解説を子どもたちにでき、腑に落とせるような指導力をもちたいですね。

(3)やる気がない子は、見通しをもつことがない
指導者がいくら見通しを持たせようとしても、子どもたちにやる気がなければ意味がありません。「この学習をすれば、こんなに素晴らしい未来の自分になれるんだ」という見通しを持ち続けられるように、導入時点でのモチベーションアップに全力を尽くすことです。練習スタート時や授業開始時に、子供たちが高いモチベーションを持てたならば、あとは子供たちが自らの力でどんどん学び合い、高め合っていくことでしょう


若手との雑談の中で語った内容なので、あまりまとまった文章を書けませんでした。モチベーションアップのことについては、また新しく記事を起こして書いていこうと思います。


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