地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

伊勢湾周辺鉄参り (9) 新生!三岐北勢線

2007-04-04 19:55:31 | 地方民鉄 (中京北陸)


 先月限りで3つの路線が姿を消すなど、ローカル線の先行きは決して明るくない昨今ですが、鉄道を地域のシンボルとして残し、さまざまな経営努力によって収支を改善しようという努力がみられる路線もあります。そんな路線の代表的な一つの例が三岐北勢線です。
 北勢線には近鉄時代に一度訪れたことがありまして、いちおう楚原から東側ではそれなりに住宅もあるものの、ナローの遅さが響いて相当数の客をマイカーに流してしまっているのでは……と思わずにはいられませんでした。そこで三岐としては、当面ナローを改軌する余裕はない中、少しでも北勢線の持つ潜在力を引き出すため、駅の統廃合やスピードアップ、ロードサイド型大型店舗との連携など、かなり思い切った施策を進めてきたようです。
 そんな北勢線、昨年11月の名古屋出張中、朝だけちょこっと乗って撮る時間が出来ましたので、地下鉄東山線の初電に乗って名駅に出まして、ガラ空きの中川行き急行 (トイレ脇のボックスシート確保!) に乗って桑名を目指してみました。



 まずは西桑名駅へ。駅の雰囲気や電車の色が明るく変わっていることにさっそく好印象を抱きつつ、時間の関係で途中の新設駅・星川までの切符を購入。私にとって身近な相鉄線にも星川駅がありますので、親近感を抱いたと言いますか……三岐は以前、相鉄2000系の車体を買って、モハ155・156としてデビューさせていますので、そういう意味で相鉄とは縁のある会社ですね (って関係ないか ^^;)。乗った編成は、何とかつての湯の山線のクイーンにして超名物だった連接車・200系! 連接部分だけ他の床面よりもはるかに高いことから、連接部に向かって床が傾いているという奇妙な雰囲気を楽しめます (*^_^*)。いっぽう、モ270に移動すれば、小粒な車体の割に豪快な釣掛サウンドに感動が……(^o^)。
 そうこうしているうちに星川到着。真新しい駅とホーム、そしてドデカい駅前広場ならぬ駐車場、そして結構多い乗客に目を見張りました。そして、交換駅でもないのに駅員がいることに驚き!
 その後、西桑名行きの電車に乗って馬道へ。まずは1枚目の画像を撮影して駅の外に出たところ……驚いたことに、朝7時になると駅員氏が現れ、馬道も有人駅になっていることを初めて知りました。近鉄時代は無人で、撮影のための出入りは自由でしたので、ちょっとやられた……という気分にはなりつつも (^^;)、旅客サービスのため変われば変わるものだ!との思いを強くしました。駅舎もトイレも夢のようにキレイに改修されていますし……(*^^*)。
 そしてしばらくの間、駅の脇の踏切から西桑名行きの電車を中心に撮影していたのですが……何とも都合の悪いことに次第に天気が良くなり、民家の陰が車体にかかり始めました (-_-;)。2枚目の画像はまだましな部類ではありますが、阿下喜から折り返してこの次にやって来た本命の200系は、見事にまだら状態に……(号泣)。
 というわけで持ち時間は終了。徒歩で近鉄益生駅に向かい、名古屋に戻ったのですが……益生駅に着く直前、近鉄線上を台車輸送用のモトが通過して行きました! 「う〜これ撮りたい!」と思っても時すでに遅し。その手は桑名の焼きはまぐり (爆) というわけにも行かず……何とも課題が残る朝の北勢線訪問となったのでした (^^;)。