今回の箱根登山訪問では、「旧型車来ないよぉ」という前代未聞の悲しい思いを味わうことになってしまったのですが、敵役 (?!) の1000・2000形にしても、じつはとても穏やかで優美なスタイルの電車なわけでして……(^^;)。しかも、個人的にまったく実感は湧かないのですが、1000形は1981年の登場ですでに26年、2000形は1989年の登場ですでに18年が経過していますので、他の私鉄だったら「中堅どころの古い車両」という位置づけでしょうか (2000形の2005Fは1997年製ですのでまあ新しいですが ^^;)。それでもこれらの車両が全く古さを感じさせないのは、窓を大きく取りながらも奇抜を狙わないデザインセンスが余程すぐれているからなのでしょう。
しかも、1000・2000形は車内も絶品。1000形登場当初の転クロはすでに冷房改造時に2000形に合わせてボックスシートに改められましたが、シートピッチが非常に広く窓も巨大で、車窓の絶景を楽しむにはむしろ旧型車よりも全然素晴らしいです (^^;)。ここらへんが箱根登山の悩ましいところなんですよね……(^^;;; →もちろん、趣味的には旧型車をチョイスしたいところですが)
何はともあれ、せっかくなので旧型車が来ないあいだも、大平台の花と新緑の回廊をゆく1000・2000形を撮影してみました。そのうち、前パン姿を楽しめる2000形2両固定編成をお楽しみ頂きましょう〜。この2001・2003Fは、1993年に中間車を増備して3両固定編成となりましたが、1000形の冷房化にあたり電源の関係から中間車を1000形に譲り、2両固定編成に戻ったという経緯を持っています。
撮っていて意外だったのは、線路脇のソメイヨシノが平地よりも早く緑が濃くなっていないか……ということ。桜吹雪を期待していたのですが、ちょっと肩透かし。まあ、2枚目の画像のシダレザクラが満開だったのが救いでした (^^)。
それはさておき、小田原〜入生田間は小田急車オンリーとなってからすでにそれなりに時間が経ちましたが、3線レールの撤去もかなり進んでいました。とくに、ポイント部はほぼ3線レールが廃され、1067mmオンリーに……。
いっぽう、風祭駅の改良工事は下り新ホームがすでに姿を現し、これからホーム面の整備に取りかかるという雰囲気でした。駅事務室の移設や上りホームの新設は、あの狭いスペースで一体どうやって……という感じですが、あの独特の雰囲気はじきに見納めになりますので、ご覧になりたい方はお早めにどうぞ……。
風祭の新ホームは予告通り4両分しかなく、わざわざ風祭駅のために小田急の6両編成に2両分締め切り改造をするとは余り思えないので、完成後はたぶん4両編成が主力になるのでしょう。その場合の運用形態がだんだん気になってきました (^^;